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2026年3月24日火曜日

株式投資における確率論的アプローチ

先日録画していたブラタモリの桶狭間の戦い(全2回)を観ました。以前『FY2026 第三四半期レポート - Stage 07/40 -』で書いた通り、最近中公新書の『信長公記』を読んだばかりでもあり、とても興味をもって視聴しました。

内容はもちろん面白かったですが、やっぱり全体的に織田信長は傑出した戦略家という後付けバイアスがかかっているようにも感じました。まあ、大河ドラマ『豊臣兄弟!』で小栗淳さんが演じる信長もかっこいいですしね。

でも番組内で、桶狭間決戦の直前にあった佐々隼人正率いる300人が打って出て全滅してしまった件も、今川義元を油断させるための信長による戦略だったかもしれない、というのはさすがに解釈が行き過ぎていたように思います。


2026年1月14日水曜日

40年周期説

 こうやって国づくりを見てくると、つくったのも四十年、滅ぼしたのも四十年、再び一所懸命つくりなおして四十年、そしてまたそれを滅ぼす方へ向かってすでに十何年過ぎたのかな、という感じがしないわけではありません。

半藤一利『昭和史』平凡社ライブラリー (オリジナルの単行本は2004年刊行)

当ブログでもこれまで何度か言及してきた近代日本の「40年周期説」ですが、昨今の政治・経済・国際情勢をみるにつけ、そのボトムの40年目を意識せざるを得なくなってきました。

私が初めて「40年周期説」を知ったのは半藤一利氏の著書の『昭和史』です。この説は結構認知度が高いようですが、半藤氏が言い出したのか、それともそれ以前からあったかまではよくわかりません。

この説によると、近代の日本は40年かけて国をつくり、次の40年をかけてそれを壊していくというアップダウンをを繰り返していることになります。

2025年12月29日月曜日

タダほど無敵なショーはない

I think they are great companies.  And when you think about it, the beauty of Google and Facebook is that it doesn't cost anything for users, of the products.  So really it's advertisers that pay the revenues to Facebook and Google, not the users.  So I think it gives them a tremendous competitive advantage.

François Rochon

先日X(旧ツイッター)でながれてきたGiverny CapitalのPresident and Portfolio Managerであるフランシス・ロション氏のインタビューを視聴しました。Xはときおり有意義な情報を収集できるのでいいですね(そして私はしょうもない情報をたれながしています😅)

そのなかで印象に残った発言があったので、備忘録的に述べておきたいと思います。


2024年12月24日火曜日

投資信託への積立投資

〈前略〉極論は悪しきものであるのが常〈後略〉

ルネ・デカルト 『方法叙説』 小泉義之・訳 講談社学術文庫

次の10年に向けての雑文(1) ーカタリストとしての株式投資ー』で書いた通り、今年度(今年の5月開始)からは、投資信託の積立投資が投資活動におけるメインストリームとなっております。おかげでブログを書くネタがないという副作用が発生していますが😅

それはそれとして、今後リタイア準備金のために積立投資をしている分において日本株式の投資信託の割合を増やしていこうと考えたので、現時点での投資信託における投資内容を確認してみます。

2024年10月25日金曜日

何が株価を形成するのか

「そうむきになるなよ」と私は言った。「女たちだってただの人間なんだ。汗もかけば、体も汚れるし、洗面所にだって行く。君は何を求めているんだ。バラ色のもやの中をあでやかに飛ぶ黄金の蝶々か?」

レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』 村上春樹・訳 早川書房

現在の私のメインの投資活動は、投資信託の積み立て投資です。『Next 10 years 第二部 -  敗者のゲーム -』で書いたように、その目的は子供たちの教育資金、及び家内と私の引退後の生活費を準備することです。投資信託はアクティブ・インデックスの両タイプに積み立てています。アクティブに関しては、あまり結果やポートフォリオの中身は気にせず(ホントかよ?)、どちらかというと運用レポートを読むことのほうに興味をひかれています。

基本的には現在の日本レベルの資本・民主主義が保たれていれば(社会主義的資本主義とか揶揄されてはいますが)、長期で株式の投資信託を保有していると悪くない結果になるだろうと達観しているので、アクティブだろうとインデックスだろうと成績にそこまでこだわりはありません。

2024年8月29日木曜日

優良企業をつくる問い ‐ Nomad Investment Partnershipのレターと『ユニクロ』を読んで ‐

あらゆる疑問は、煎じ詰めれば、たったひとつの疑問にたどりつく。“その存在意義はなにか?”だ。

フランク・ハーバート 『デューン 砂漠の救世主』 酒井昭伸・訳 ハヤカワ文庫

日米の各企業、ならびにファンドは定期的にレポートを作成します。アニュアルレポート、有価証券報告書、決算説明会資料、マンスリーレポート等々。それらのなかでダントツで面白かったのは、かつてのRollins, Inc. (ROL)のアニュアルレポートならびにプレゼン資料でした。

なんせ紙面が人類に友好的な虫だらけでしたからね。アレ、生理的にダメな人は読めなかったと思います。それがここ最近はすっかりマトモになってしまって、ただでさえつまらない世の中がさらにつまらなくなっています。S&P500に採用されてしまうってのも考え物ですな。

そんな中、ROLとは違った意味で面白いのがNick SleepさんとQaiz ZakariaさんのNomad Investment PartnershipによるLetters to Partnersです。

2024年5月20日月曜日

脱「昭和」のススメと、私の理想郷

Zack and I don't want to be busy; we want to be right.

Annual Letter, For the period ended December 31, 2008, The Nomad Investment Partnership


静を守りて而る後に、動を好むの労に過ぐるを知る。黙を養いて而る後に、言多きの躁為るを知る。

『菜根譚』 洪自誠


最近『Next 10 years 第二部 -  敗者のゲーム -』でも確認しましたが、私は現在以下の投資信託を積み立てています。

NISA積み立て投資枠

  • 楽天・S&P500インデックス・ファンド 
  • コモンズ30 
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね 

NISA成長投資枠

  • スパークス・新・国際優良ファンド 

2023年12月26日火曜日

次の10年に向けての雑文(4) ーa permanent holderにとっての最大のリスクー

例年通り、レッドソックスはなりふりかまわずプレーオフをめざしているところだった。息切れ寸前で苦しみながら、「クリフ・フロイドを獲らないことには、にっちもさっちもいかない」とまで思い詰めていた。たったひとりの選手で全問題が解決するはずという、よくある浅はかな発想だ。 〈中略〉 もしフロイドを獲れば、地元ボストンの新聞各紙は狂喜する。フロイドは、レッドソックスの本拠地〈フェンウェイ・パーク〉にまやかしの夢と希望をもたらす存在なのだった。

マイケル・ルイス 『マネー・ボール〔完全版〕』 中山宥・訳 ハヤカワノンフィクション文庫

 

For some reason, the media love the news of one business merging with or acquiring another one.  The investment bankers and financiers who make fat fees love them even more.  Following such an announcement, the CEO is typically invited to CNBC interview during which they will extrol the virtues of "strategic fit," "synergies," "culture fit," and other boilerplate platitudes uttered in every single M&A.  They are almost always wrong.  Most mergers and acquisitions fail.

Pulak Prasad 『What I Learned About Investing From Darwin』Columbia Business School Publishing


インド株式を運用するNalanda Capitalの創始者Pulak Prasad氏は、その著書でM&Aの成功率(失敗率)に関する文献を紹介しています。

2023年12月17日日曜日

次の10年に向けての雑文(3) ー無人島にもっていく3冊+1ー

 

本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。たえず本を読んでいると、他人の考えがどんどん流れ込んでくる。

ショーペンハウアー 『読書について』 鈴木芳子・訳 光文社古典新薬文庫

 

前回、M&Aの巧拙を考えてみたいなんて書きましたが、ちょっと時間がかかりそうなので、今回は向こう10年間で折に触れてページを紐解いていくだろうと思われる3冊+1について書いてみたいと思います。

前提としてThe 3rd Man's  Fund(一時期『いざ・波』とわかれていましたが)は最初の10年間でそれなりに資産を増やしました。とにかく大きくしていくことが最重要課題だったので、別枠に月々積み立てている投資信託にさらにOn Topで定期的に四半期ごとに新たな資金を投入してきました。

さらには投資に関する本も多く読んで知識を吸収してきました。つまらなくて、あるいは私には合わなくて、放り出した本も多数ありましたが。


つぎの10年間は、

  • 家族との旅行(子供たちはいつまで一緒に行ってくれるのだろう)
  • 教育(塾なんぞ無かった田舎出身の私としては、途方に暮れている)
  • 食費(いずれバカスカ食い始めるんだろうな)

に資金と時間を最優先でアロケーションすることになります。

2023年12月6日水曜日

次の10年に向けての雑文(2) ー最大の失敗ー

 

What does a high ROCE of, say, 20 percent tell us?  A simple fact: This Business earns $20 for every $100 it invests.

『WHAT I LEANED ABOUT INVESTING FROM DARWIN』 Pulak Prasad


2014年4月に誕生したThe 3rd Man's  Fund、来年には10歳になります。

おおむね順調に育ってきていて、個人的にはEnoughと言える結果です。財務諸表とはなんぞや?の状態から始まり、日米のいろいろな企業の株式に手を出して試行錯誤しながら自分なりの投資スタイルを探してきた、そのひとつひとつの悪あがきそのものがとても楽しいことでありました。

次の10年はThe 3rd Man's  Fundのクオリティをもっと高めていくことになります。我が家の3番目のProfit Centerとして永続的に行進できる筋肉をビルドアップします。

それをするにあたり、やはり最初の10年での失敗をきっちりと確認し、それの回避策を考えるのはマストです。というわけでここのところじっくりと考えていたのですが、やはり私の弱点は

2023年11月24日金曜日

次の10年に向けての雑文(1) ーカタリストとしての株式投資ー

「十分というのはあなたが考えているよりも長いかもしれないわよ」

村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』 新潮文庫

 

 投資家は、企業と人間の本質、さまざまな数字について多くを知る必要がある。

デビッド・クラーク 『マンガーの投資術』 林康史・監訳 石川由美子・翻訳 日経BP社


2014年4月に誕生したThe 3rd Man's  Fund、来年には10歳になります。これを機に年度を5月はじまりの4月終わりに変更します。たいていの米国企業は2月から3月にかけてアニュアルレポートが作成されますし、日本企業も3月が年度末のところが多いため、そのほうが都合がいいというのもあります。

また、なんとなくなのですが、自分の中で長期投資は30年という意識があります。その場合、10年ごとに前半・中盤・後半と分けられます。

ということで、来年の5月からはいよいよ中盤の10年に差し掛かることになります。中盤が終わるころには、私は63歳、ムスメは19歳、ムスコは15歳となり、こりゃ、なかなか重要な局面を迎えることになりそうです。

来年からNISAもさらに充実してくることもあって、これからは投資信託への積み立てがメインになる予定ですが、一方でThe 3rd Man's  Fundももっとクオリティを高くしていくつもりで、これまでの10年間の反省を踏まえながら、改めて投資方針を見直している最中です(Code of Conduct for next 10 years (策定中))。

それに合わせ、すこしずつポートフォリオの中身もいじっている最中で、来年の4月末まで時間をかけて質を高めていく予定です。最終的には中盤が終わる2034年の初夏の時点で株式の平均保有年数が10年になることを目指します。

その過程でいろいろ考えていることを、これから複数回にわたってつらつらと書いてみたいと思います。

2023年5月16日火曜日

ポートフォリオは円で見よ ーNVICの米国厳選投資編ー

銘柄選択は芸術でもあり科学でもある。

ピーター・リンチ 『ピーター・リンチの株の法則』 平野誠一・訳 ダイヤモンド社

せんだって(といっても、もう数か月前か…)ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK)の株主への手紙が公開され、そこには同社の上場企業への投資先が記載されています。BRKはこれ以外の直接支配権を持っている企業があるので、それを考慮にいれたうえで見ないといけませんが、やはり私もまずはレターのそこの部分を確認してしまいます。

プロ・アマ(個人)を問わず、他人様の株式投資のポートフォリオの中身を覗くことほど楽しいことはありません。

2022年11月19日土曜日

アクティブ投資信託を保有することの光と影

  あらゆる表現者がおそらくそうであるように、僕も「オリジナルな表現者」でありたいと願っています。

村上春樹 『職業としての小説家』 新潮文庫


現在私は4つのアクティブ投信を保有しています。毎月積み立て中なのは農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね、スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)、それからコモンズ30ファンドです。また積み立てはしていないものの、ひふみ投信もがっちりホールドしています。

2022年10月23日日曜日

ポートフォリオのメンバーの時価総額

 証券分析の知識がある人に限って、会社の総資産や株主資本などバランスシートの形について、よく調べていない場合が多いようです。売上高、利益、時価総額を聞いてみるとすぐに答えられなかったりするのです。個人投資家向けのマネー誌を見ていても、指標のランキングが並んでいるものが多いですが、ああいう形で企業を考えてしまうのですね。     

阿部修平 『バフェット・クラブの金言』 日経BP


はい、株式投資先の企業の時価総額にはほとんど注意を払っていませんでした。投資先を選定するにあたり、ある程度ビジネスの特徴や営業利益率、最近は背伸びしてROICの推移等を追いかけてはいるのですが、時価総額はそんなに気にしていませんでしたね。

世の投資家の皆様は、時価総額にどれほどの重きを置かれていらっしゃるのでしょうか。

2021年12月31日金曜日

インデックス投資をひろめる方法

You see -- all our people are business men, their loyalty is based on that. Now, one thing that I learned from Pop was to try to think as people around you think. Now on that basis, anything's possible.

『ゴッドファーザー part II』

年末になると家族が寝静まったとに観てしまうんですよね、映画の『ゴッドファーザー』。

さて、せんだって今年最後のブログ更新と書いたのですが、年末年始にどうしても仕事の都合上メール等をチェックしないとだめなので、帰省先のワイルドワイフの実家にパソコンを持ち込んでいます。日本以外は、とくに私のカウンターパートがいる地域は、あんまり正月は休まない所なので。

で、ヒマなのでついでにそのパソコンでブログを書いております。

2021年10月29日金曜日

モート!シールド!参入障壁!

「ナイフを振るうほうの腕は、いつでも使えるようにしておくこと。そして、防御場(シールド)の発生ベルトはつねにフル充電しておくことです」

フランク・ハーバート 『デューン 砂の惑星』 酒井昭伸・訳 ハヤカワ文庫 *本ではシールドは防御場のルビとして書かれています。

みなさま、現在公開中の映画『砂の惑星』はご覧になられましたでしょうか。私は会社を休んで、家族には内緒でIMAXシアターで観てきました。いやもう圧巻です。これを見ずにSF映画を語ることなかれ、というやつです。

あ、これ、アニメのあれに出てきたやつにそっくり、とか、どこかで見たことがあるとか言ってはいけません。アニメやどこかで見てきた方が、『砂の惑星』に影響を受けて真似しとったんですよ。そう、フランク・ハーバートの原作は、こりゃ、SF小説の金字塔なのです。ぜひ本屋で手に取ってみてください。

2021年7月2日金曜日

The Long and Widening MOATを探して その2 -『いざ・波』の5年間の軌跡 -

The long and winding road
That leads to your door
Will never disappear

The Long and Winding Road』 The Beatles 

来るべき(もはや到来済み)日本での少子高齢・多死社会を見据え、一見ネガティブに見えるその潮流を逆手にとって資産を築くことを目論んで設定された『いざ・波』ファンド。

令和三年六月(正確には7/2時点)の結果を確認します。

なお『いざ・波』の名前の由来はこちら

2021年6月28日月曜日

The Long and Widening MOATを探して -その1-

The long and winding road
That leads to your door
Will never disappear

The Long and Winding Road』 The Beatles 

The 3rd Man's  Fund』の構成企業の中で、ちらほらと10年以上保有しているものが出てきました。このFundでは日米の企業の株式をなるべく売らずに持ち続けることを強く意識しています。格好をつけて言いますと、手放す必要がない株式だけを保有し、それらの企業がもたらす価値を、たっぷり時間をかけながら愉しむことを目論んでいるFundです。

現時点で保有している株式の保有年数をまとめてみました。

2020年9月14日月曜日

怒りを込めて振り返れ その2 -放出した株式のその後-

When and where did we go cold?

I thought I had you on hold

I thought I had you on hold

I thought I had you on hold...

The xxOn Hold

怒りを込めて振り返れ その1 -放出した株式のその後-』の続きです。『令和の改新 その2 ー靴の中の小石ーで書いた連続増配当という理由だけで獲得し(その後放出し)た企業をみてみましょう。果たしてその時の判断はこれまでのところ結果的にどうだったのでしょう。

2020年8月26日水曜日

怒りを込めて振り返れ その1 -放出した株式のその後-

I don't blame you.

We got carried away

I can't hold on

To an empty space

The xx『On Hold

先日、ステップ(9795)を一部放出してそれを原資にトラクターサプライ(TSCO)を追加で獲得しました。これは『投資家K.の四半期レポート 2020 Q2』で述べたように、神奈川限定の9795はさすがに災害リスクとかも考慮に入れておかねばならないと思ったからです。なのでProactiveなRepositioningになりますね。