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2020年12月11日金曜日

ポートフォリオのフライボール革命 ー 酒と株の日々 ー

 ポール・デポデスタがビリー・ビーンに請われてフロント入りしたのは一九九九年のシーズン前だったが、彼はそれよりだいぶ以前から、勝利の要因を研究していた。ハーバードを卒業してまもない一九九〇年代なかば、二〇世紀のあらゆる球団のさまざまなデータを数式に当てはめて、勝率と関係が深いデータはどれなのかをさぐった。重要なデータはふたつしかないことが判明した。どちらも攻撃面のデータ。出塁率と長打率だ。ほかの数値はすべて、きわめて重要性が薄い。

マイケル・ルイス 『マネー・ボール〔完全版〕』 中山宥・訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

The 3rd Man's  Fundのポートフォリオに少し大きめの変更を加えました。コカ・コーラ(KO)とインターナショナル・フレーバー&フレグランス(IFF)を全放出し、かわりにクロロックス(CLX)を追加で獲得、さらには新規でプロッグ・ホールディング(PRG)を獲得しました。

2019年6月19日水曜日

黄金の蝶々を追いかけて


君は何を求めているんだ。バラ色のもやの中をあでやかに飛ぶ黄金の蝶々か?
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』村上春樹・訳 早川書房
2019年6月16日の日本経済新聞朝刊の一面に『米企業は借りすぎか』と題した後藤達也氏・伴百江氏の記事がありました。

2018年4月28日土曜日

ポートフォリオの再編成《スレッジハンマー》第二・第三弾

 私はいまやオーキンレック将軍に指揮解任を告げなくてはならなくなった。過去の経験から、この種の不愉快なことは口頭よりも書面によるほうがよいのを学んでいたので、私は次の手紙を持たせて、ジェイコブ大佐を空路彼の本部に派遣した。
W・S・チャーチル 『第二次世界大戦3』佐藤亮一・訳 河出文庫
きたるべき砂漠のキツネとの決戦を前に、時の英国首相チャーチルは指揮権の変更を決断します。ずいぶん思い切ったことをしたもんだ。それからほどなくして連合軍はエル・アラメインの戦闘で歴史的な勝利を得ます。
「アラメイン以前に、われわれには勝利はなかった。アラメイン以後、われわれには敗北はなかった」
サッカーには興味がこれっぽっちもないのですが、ワールドカップ目前で日本代表チームの監督が変わりましたね。これまたずいぶん思い切ったことをしたもんですね。


2016年10月27日木曜日

ポートフォリオの若干の調整

 秋は次第に行く。虫の音は漸く細る。
 筆硯に命を籠むる道也先生は、只人生の一大事因縁に着して、他を顧みるの暇なきが故に、暮るる秋の寒きを知らず、虫の音の細るを知らず、世の人のわれにつれなきを知らず、爪の先に垢のたまるを知らず、蛸寺の柿の落ちた事は無論知らぬ。

夏目漱石 『野分』


だんだん秋も深まってきましたね。



2016年8月7日日曜日

為替に対する考察 -欧州にてー

欧州です。

このエントリーでは場所も気分も変えて、いつになく真剣に為替についての考えを、欧州の山岳地方から述べてみようと思う。

2016年4月1日金曜日

メタボリックな連続増配銘柄 - コカ・コーラ(KO)の2015年度 -

 翌日の朝、僕はその真新しいチクチクするTシャツを着てしばらく港の辺りをあてもなく散歩してから、目についた小さなレコード店のドアを開けた。店には客の姿はなく、店の女の子が一人でカウンターに座り、うんざりした顔で伝票をチェックしながら缶コーラを飲んでいるだけだった。
村上春樹 『風の歌を聴け』 講談社文庫
我らがThe 3rd Man's Fundの主力銘柄であるコカ・コーラ(KO)の2015年度の結果を、うんざりした顔で10-Kレポートをチェックしながら、缶コーラを飲んでみます。

2015年6月28日日曜日

- ワレ、市街戦ニ突入セリ - 生活必需品ジャイアンツによるマニラ攻防戦 最終章

Poor man wanna be a rich
Rich man wanna be a king
And a king ain't satisfied
til he rules everything

『Badlands』 Bruce Springsteen

マニラでは、少なくともマカティ周辺では、富裕層と一般庶民(More or less Normal Area)の住む場所が明確に区別されています。

2015年3月4日水曜日

サードマンの収入明細 (2015年2月) といくつかの増配

ここは血なまぐさく暴力的な世界です。強くなくては生き残ってはいけません。でもそれと同時に、どんな小さな音をも聞き逃さないように静かに耳を澄ませていることもとても大事なのです。おわかりになりますか? 良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです。

村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編』 新潮文庫
我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入です。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら

2015年1月29日木曜日

KO一部放出、MKCの獲得

「優秀なボクサーだったの?」ポールが言った。
「そう」
「チャンピオンになる可能性はあったの?」
「なかった」
「どうして?」
「彼らはぜんぜん別のリーグに属する人間なんだ。おれは優秀なボクサーだった、物を考える能力が優れている、といったような意味で。だが、俺は天才じゃない。マルシアーノ、アリ、あのような連中は天才だ。まったく別の分類に属する人間なんだ」
ロバート・B・パーカー 『初秋』 菊池光・訳 ハヤカワ文庫
ボストンの私立探偵スペンサーと、その依頼人の息子、ポール・ジャコミンとのやりとり
私は御大ウォーレン・バフェット氏や、『ピーター・リンチの株の教科書』の表紙の写真が亡くなったうちのばあちゃんに似ていて妙な親近感のわくリンチ氏のように、優れた銘柄を選択する能力は毛ほどもありません。

2014年11月17日月曜日

ダイエット、コーク

「われわれは、朝起きたときが、一番賢明である。が、また、一番心配も多い。というのは、心配はある意味で賢明と同義だ、それは、受け身の賢明さだろうが。愚者は、けっして心配をしない。」
エッカーマン 『ゲーテとの対話(上)』 山下肇訳 岩波書店
過去複数回に分けてコカ・コーラ(KO)をキャッシュ・フローを中心に見てまいりました。

2014年11月14日金曜日

英雄の彷徨 2010-2013 -コカ・コーラ(KO)-

“ グインは鳥をにらみつけた。鳥は、ばかにしたように黄色の目で放浪者を見おろし、くちばしを開いて、「クワーッ」と啼いた。
「もう一度だけきくが、ここはどこだ」
それから目をそらして、グインは云った。ランタン婆はこんどは笑わなかった。
「ダークランド」
「それは、何だ。どこにある」
「あんたの国の裏側に。あんたの見失った時間の中に」

栗本 薫 『樹怪 - 黄昏の国の戦士』 早川文庫 『時の封土』に収録
2010年から2013年のコカ・コーラのキャッシュフローを追っていきます。このころの株価の動向は:

2014年11月7日金曜日

金融危機下の英雄 2005-2009 -コカ・コーラ(KO)-

「フラウ・リヒター? すばらしい。トミー・ブルーだ。何にします?」
相手の手があまりにも小さかったので、ブルーは思わず握手の力を弱めた。
「水はあるかしら」眼鏡越しにぎょろりと見上げて訊いた。
「もちろん」手を上げて給仕を呼んだ。「歩いてきたのかな?」
「自転車で。炭酸なしでお願いします。レモンも入れずに、室温で」
ジョン・ル・カレ 『誰よりも狙われた男』 加賀山卓郎訳 ハヤカワ文庫
引き続きコカ・コーラ(KO)のキャッシュフローを追っていきます。今回は2005年から2009年です。とうとう先の金融危機が発生した期間にはいってきました。まずはKOの株価の動向をみてみます。

2014年10月31日金曜日

撃進の英雄 2000-2004 -コカ・コーラ(KO)-

うちの奥さんは興奮すると単語をあべこべに言う癖があります。ちょっと前の話になりますが、彼女がやたらと「あのね、激震の巨人がね、激震の巨人がねぇ」と言うもんだから、話を聞いてみると、なにやら彼女の職場で『進撃の巨人』が話題らしい。しょうがないんで近所のコンビニにあったコミックの1巻を買い与えたら、しばらく読んで「つまんない」とほっ散らかしやがった。おい。

2014年10月29日水曜日

神話の時代 1995-1999 -コカ・コーラ(KO)-

" 人はなぜ追憶を語るのだろうか。
 どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ。その神話は次第にうすれ、やがて時間の深みのなかに姿を失うように見える。―だが、あのおぼろな昔に人の心にしのびこみ、そっと爪跡を残していった事柄を、人は知らず知らず、くる年もくる年も反芻しつづけているものらしい。
"


北 杜夫 『幽霊-或る幼年と青春の物語』 新潮文庫
連続増配当株式・バフェット銘柄としても有名なコカ・コーラ(KO)ですが、黄昏の国の英雄で書いた通りキャッシュフローの負債の出入りがすさまじく、不安と興味を覚えたので、複数回にわたってキャッシュフローの歴史を追ってみます。

2014年10月28日火曜日

黄昏の国の英雄 -コカ・コーラ(KO)-

"「まあなんだって英雄でしかも豹頭のおまえが、高慢姫をさがし求めてたそがれの国を旅するようになったんだろう。この世にいくらもいない本物の英雄は、この世に何人もいないほんとのその英雄の姫をこそ、どこまででも、竜の炎の息の中まででも、追っかけてゆかなくちゃいけないのだよ。ホイ、あんたは太陽から、どんどん暗闇にむかって駆けてるよ。なんて長い長い暗闇だろう ー なんてまあ長い!」"
栗本 薫 『樹怪 - 黄昏の国の戦士』 早川文庫 『時の封土』に収録
中学生のころ、ヒロイックファンタジーとよばれるジャンルの小説が好きで、よく読んでいました。有名なところではロバート・E・ハワードの『コナン・ザ・グレート』シリーズ(シュワルツェネッガー主演で映画になったやつ)があります。