2021年7月2日金曜日

The Long and Widening MOATを探して その2 -『いざ・波』の5年間の軌跡 -

The long and winding road
That leads to your door
Will never disappear

The Long and Winding Road』 The Beatles 

来るべき(もはや到来済み)日本での少子高齢・多死社会を見据え、一見ネガティブに見えるその潮流を逆手にとって資産を築くことを目論んで設定された『いざ・波』ファンド。

令和三年六月(正確には7/2時点)の結果を確認します。

なお『いざ・波』の名前の由来はこちら





今月は動きなし。株価の調子が良かったKeeper技研が鎌倉新書をかわしています。

***

The 3rd Man's  Fund』と並行して『いざ・波』ファンドを設立してから約5年が経ちました。2016年の6月末より現在のカタチで月ごとの結果を記録し始めたので、ここでひとつ過去5年のFundの評価額の推移を振り返ってみます。(各年6月末の評価額)



もともと2016年の2月あたり、ちょうどチャイナショックとか言われたちょっとした暴落のあと且つ「そーせい相場」と言われたちょっとした新興市場のバブルの前に約200万円を日本株式に投じたのが始まりです。

その200万円が5年間でけっこう大きくなりました。基本的にイニシャルの200万円以降は新規での現金投入はなく、新たな株式を購入する時はファンド内の他の株式を売って原資にしていたし、売却で得て余った現金は必ずしも同ファンドに再投資したわけでなく、The 3rd Man's  Fund』に回したり、あるいはムスメとムスコの教育資金のための作戦『汝の父を敬え』に積み立てられていったりしています。そのへんはルーズというかガバナンスもへったくれもございません。

ちなみに各年度末(はじまりの2016年6月含む)のポートフォリオは・・・





2018年

2019年

と、ここまでは鎌倉新書が牽引してきた、鎌倉時代です。落っことした四季報の開いていたページがたまたま『いざ・波』の目論見のど真ん中なサービスを提供する鎌倉新書のページだったのが幸いでしたなあ。

そしてここ2年は・・・

2020年

2021年

アイ・アールジャパンが暴れています。株主がモノを言ったり、光ったり回ったりする企業が糾弾されたりするニュースを見聞きするたびに、私の口元はニヤリとしてしまうのです。

鎌倉新書・アイアールジャパンに次ぐ、ついついオータニサンと呼びたくなるような第3番目のスラッガーが出てくるでしょうか。現在のポートフォリオのその他3社もいい企業だとは思うのですが、若干役不足かな(関係者の皆さん、失礼!)という印象です。

といっても今は全然新たな投資先を物色する気力もなく・・・

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『いざ・波』でやっているような投資をしようと思ったきっかけは、ジェレミー・シーゲル著の『株式投資の未来』の第4部を読んで人口動態が株価に及ぼす(かもしれない)影響に興味を持ち、日本の人口動態を調べたてふかーく考え込んだのがきっかけです(参考記事『株式投資に未来はあるのか』と『株式投資に未来はあるのか - 日本 -』)。



いまのところ、この考えたことが良い結果につながっています。

ちなみにシーゲル氏の『株式投資の未来』は有名な本でよく読まれてはいるようですが、その読まれ方は興味深い。みな一様に配当の再投資(下落相場のプロテクターでしたっけ)、資本を食う豚、成長の罠、D-I-V指針等々の印象が強いようですが、なんか参考のされ方や感想がとても画一的ですね。10人中、18人くらいが同じような感想を書いていらっしゃいます。

私が投資を始めたころ(2007年ころ)、すでに同書は有名で、投資ブロガーが何人も取り上げていました。その方たちが配当の重要さに目からウロコが落ちた的な感想を盛んに書かれていたため(おそらくライブドアショック等の騒ぎへの反動もあったのだろう)、それらのブログを読んだ人たちが、同じ目線で本を読んでしまっているのではないかと思う。

ようするに絵葉書で見た、あるいはTV等で紹介された感動の景色が実際にあるのをわざわざ確認するためだけにする旅行と同じようなものだ。

実際に同書を最初から最後まで読んで自分なりに考えた人って、10人中、-5人くらいなのではないか。

それだと、ちともったいないと思う。

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んで私はなんで新たな投資先を積極的に探そうとしないのか。

いや、もう、最近考えるのがとっても億劫やねん。

いっそのことどっかの投資信託に丸投げしようかな。

【Appendix】





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