2024年5月20日月曜日

脱「昭和」のススメと、私の理想郷

Zack and I don't want to be busy; we want to be right.

Annual Letter, For the period ended December 31, 2008, The Nomad Investment Partnership


静を守りて而る後に、動を好むの労に過ぐるを知る。黙を養いて而る後に、言多きの躁為るを知る。

『菜根譚』 洪自誠


最近『Next 10 years 第二部 -  敗者のゲーム -』でも確認しましたが、私は現在以下の投資信託を積み立てています。

NISA積み立て投資枠

  • 楽天・S&P500インデックス・ファンド 
  • コモンズ30 
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね 

NISA成長投資枠

  • スパークス・新・国際優良ファンド 

2024年5月17日金曜日

カジノにおける長期投資Big Shotsの動向 -2024年Q1-

And you wanna be a big shot
You wanna be the big man
You wanna hold a big gun
You gotta have a quick hand
You wanna be the big shot now
The chosen one your mother loved the most
After all

The Lumineers『BIG SHOT』

各大物ファンドマネジャー(Big Shot)の2024年のQ1の株式ポートフォリオが公開されました。たてまえは余興、実は虎視眈々と投資先の開拓を狙って、比較的に厳選・長期株式投資を行っているんじゃないかなあと思われるBig Shotsの動向をチェックしてみたいと思います。

そのまえに・・・ほかの人々の株式ポートフォリオは決して冷やかしで覗いてはいけません。そこに至るまでの苦難に満ちた道程に敬意を表さなければなりません。各ファンドマネジャー、および個々人にとって、出来上がったポートフォリオは、

The only son we love, after all...

のようなものなのです。

まずはThe Lumineersの涙なしでは聴けない名曲で心を律し、姿勢を整えましょう。


2024年5月2日木曜日

Next 10 years 第二部 -  敗者のゲーム -

 

僕はそれなりに年を取ったのだし、時間は取り分を取っていく。誰のせいでもない。それがゲームのルールなのだ。

村上春樹 『走ることについて語るときに僕の語ること』 文藝春秋

 

You just keep doing it.  And that's what investing is.

- Jason Karp 

William Green 『RICHER, WISER, HAPPIER』 SCRIBNER


第一部より続く。

私生活では、ムスメが小4、ムスコが保育園の最終年になりました。教育以外はだいぶん手がかからなくなりつつあるのですが、ムスメが思春期に突入するまでの束の間の小休止といったところでしょうか。

昨年度は、ムスメは週の半分は友人たちと家や公園で遊び、残り半分は一人で絵をかいたり工作をしたりして、バランスよく時間を配分していました。今年度になって中学受験を意識した塾に通い出し、友人たちも同じくいろいろ習い事があるようで、以前のように一緒に遊ぶことが難しくなっているようです。

ムスコはビビりな性格で、いまだに鉄棒や雲梯に近寄ろうとせず(姉と大違いである)、トモダチや保育士さんたちには雄弁に危険生物をやっつける方法のウンチクを語るのですが、いざ動物園で猛獣類のオリの前に来ると、真顔になってそそくさと駆け抜けて安全域を確保します。ただ自転車は頑張ってトライしていて、残る課題は漕ぎ出しとブレーキだけです。これが終われば、私も体力的に楽になるので、あとひと踏ん張り。



2024年5月1日水曜日

Next 10 years 第一部 -  定雲止水のPortfolio -

 

 本来的な意味での株式投資とは、持続的な価値を創造することができる企業を見極め、お金を預けることで、自らの代わりに継続的に価値を増やしてもらうという資本家・オーナーとしての発想であり、この発想は資本主義の根幹を成すものです。

川北英隆/奥野一成 編集 『いま日本を代表する経営者が考えていること』 ダイヤモンド社

 

We buy never to sell.

Pulak Prasad 『What I Learned About Investing From Darwin』Columbia Business School Publishing


The 3rd Man's  FundのInceptionから、この4月末で丸10年を迎えました。『次の10年に向けての雑文(1) ーカタリストとしての株式投資ーで書いた通り、今後は5月をThe 3rd Man's  Fundの年度の始まりとします。

では、新たなシーズンの始まりにあたり、現時点での立ち位置を確認します。

まずはCode of Conduct。昨年末に完成し、一月より試運転。プレ・シーズン中に若干のストライクゾーンの修正(あと、ROCEが左→右で大きくなるようグラフを作図し直した)を行いましたが、今後はこれで行きます。

当ブログを始めた2014年のころは、ろくに財務諸表、アニュアルレポート、有価証券報告書等々の読み方すらわかっていませんでした。営業利益と純利益の違いも分かっていなかったですね。おまけに当時は先の金融危機(リーマン・ブラザーズがあおりをくって破綻したやつ)の記憶が生々しく残っていたこともあり、ひたすら連続増配、ならびに生活必需を中心とした株価的にディフェンシブ(私の体験では、中で働いている人は必要以上にオフェンシブ)と言われる銘柄を追いかけていました。

いまでは一次資料を読んで、自分なりの解釈・判断を下せるようになっています・・・正しいかどうかは別として。そして、それらから読み取る「各企業が世に提供する価値」を見極めて投資することに意義を感じるスタイルに変わっています。価値(勝ち)続けるであろう企業だけを厳選し、いつまでもその株式を保有し続けて、オーナーとしてのステータスをゆったりと味わいたい。

売却して利益を得るために株式を購入するのではなく、保有するために購入するのです。

もちろん投資ですので、私が投下した資本が回収できるかどうかについても冷徹に目を配っていることは言うまでもありません。自分の判断の誤りに気付いたら、躊躇なくその株式を手放します。きっとそのようなケースも、今後いくつか出てくるでしょう。未来は本質的に不確実ですが、一つだけ確実に言えるのは、「私は間違い続ける」ということです。

それを踏まえたうえで、新規であれ追加であれ株式を獲得する場合は、