I don't blame you.
We got carried away
I can't hold on
To an empty space
The xx『On Hold』
先日、ステップ(9795)を一部放出してそれを原資にトラクターサプライ(TSCO)を追加で獲得しました。これは『投資家K.の四半期レポート 2020 Q2』で述べたように、神奈川限定の9795はさすがに災害リスクとかも考慮に入れておかねばならないと思ったからです。なのでProactiveなRepositioningになりますね。
The 3rd Man's Fundを運用し始めてから約6年強経過するのですが、これまで10以上の企業の株式を全放出しています。たいていは目論見違いと判断しての放出です。各々の理由は『令和の改新 その2 ー靴の中の小石ー』でまとめたのですが、今回はそれらの企業の株価やがその後どのようになったかを参照しつつ、その時々の判断が、功を奏したか否かを見てみます。
なお、最近全放出したばかりのレストランブランズ・インターナショナルは含めません。それに一部放出の株式も含めません。また『いざ・波』はもともと比較的短期売買を前提にしたポートフォリオなので、これもスコープ外です。『いざ・波』も結局Buy&Hold路線になってしまっているけど。
まず『令和の改新 その2 ー靴の中の小石ー』で書いた、
1. 誰かさんが持っているからという理由だけで獲得したもの
に当てはまる全放出株式は、ペットIQ(PETQ)ですね。これはマイケル・バーリ氏が保有していたので真似ました。PETQの獲得により株式選択時における配当の重要度が私のなかでドラスティックに下がったので、印象深い株式です。
PETQの株価推移。赤矢印が獲得、青矢印が放出のタイミング |
PETQは上場来一度もNet incomeが黒字になっていませんでした。コロナ禍でまったく世の中の先が見通せなくなった中で、PETQの今後も思い描くことができなくなったので放出し、かわりにユナイテッド・テクノロジーズの分割以前から狙っていたキャリア・インターナショナル(CARR)を獲得しています。
現時点で、あくまで株価的にはこのアクションは功を奏した形になっていますが、まだ評価するには期間が短すぎますね。にしてもCARRの株価、落ちてこない・・・
次に
2.その企業が提供する製品やサービスを受ける人々の、喜ぶ顔が想像できない
に該当する全放出株式は以下の3つです。
- シェブロン(CVX)
- エクソンモービル(XOM)
- ヘルメリッチ&ペイン(HP)
CVXは令和の改新で放出していますね。そのタイミングでアーロンズ(AAN)とトロ・カンパニー(TTC)を獲得しています。AANはその後業績が見込み違いだったので、これまた全放出でA.O.スミス(AOS)を獲得。うーん、うまくいったんだろうか。どうなんだろ。
XOMの獲得・放出のタイミングは以下の通り。
XOMの株価推移(月足)。赤矢印が獲得、青矢印が放出のタイミング |
XOMを放出したかわりにゾエティス(ZTS)を獲得しています。そういえば2018年はスレッジハンマー作戦と題してポートフォリオの見直しをしていましたね。
つづいてHP。
HPの株価推移(月足)。赤矢印が獲得、青矢印が放出のタイミング |
HPの代わりにレストランブランズ・インターナショナルを獲得してますね・・・結局それは最近トラクターサプライ(TSCO)とトレードされています。
The 3rd Man's Fundにおけるオイル関連株式の足跡をまとめると:
- 獲得は2013年~2015年。オイル価格が高値圏にあったのは2014年前半まで。なのでこの獲得した時期では、オイル価格の低迷がここまで続くとは想定しなかった。いまと当時とでは、オイル価格に対する認識は全然変わってしまっている。ちなみに今後のオイル価格は、とくにコロナ収束後も踏まえてどうなるかなんてことは、私にはさっぱりわからない。産油国の政治情勢が明後日にどうなっているかなんて、もっとわからない。
- 放出のタイミングは奇跡的に良かった。ただこれも何か確信があってやったのではないので、結果オーライにすぎない。
- かわりに獲得した株式も、割とすぐに手放す結果となっていて、これはよくない
- 米国の住宅需要の伸び
- 米国の給与の伸びの鈍化
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