だがコンダボルは、この国で声を上げるのは当然だと考える。「今までの自分を捨てるとか、そういう話じゃない。みんなが力を出し合って、これまでとは違う何かを生み出すということ。新しい考えや新しい人間が入ってくるたびに変わっていく ― それが米国なんです」
ミシェル・ノリス『白人が少数派になる日』ナショナルジオグラフィック 2018年9月号・・・コンダボル氏は南アジア系コメディアン
『米国株式のワイドモート -その1-』からの続きです。
ちょっと話がそれますが、米国がユニークなのは、自分たちの流儀をそれ以外の国や地域に押し付けようとしていないことです。
Because I intend to squeeze you. I don't like your kind of people. I don't like to see you come out to this
clean country in your oily hair -- dressed up in those silk suits - and try to pass yourselves off as decent
Americans. I'll do business with you, but the fact is, I despise your masquerade -- the dishonest way you
pose yourself. Yourself, and your whole fucking family.
映画『The Godfather Part II』
私にとってのオールタイムNo.1映画である『The Godfather Part II』で、2代目のドン、マイケル・コルリオーネが、パット・ギアリー上院議員から投げかけられた言葉です。
「ある銘柄について調べるとき、一般的な投資家が利用するであろう単純な指標にはすべて目を通す。私は、投資した資金が二年から三年後にどれくらいの価値になるかを知りたいのだ。私たちは自らの仮説について検証し、その仮説が状況に応じてどれくらい変化しうるかを分析し、投資の目標を設定する。‟長期”を一ヵ月の期間で定義するマーケットと違って、ビジネスの根本的な優位性に注目するのだ」
Ronald W.Chan 『価値の探求者たち』 山本御稔・小林真知子(訳) きんざい *引用部分はスパークス・グループの阿部修平氏の言葉
以前から検討していた、昨年の夏に誕生したムスコの教育資金を貯めるための「汝の父を敬え」作戦の第二戦線が、ようやく4月から樹立されることになりました。
我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入のアップデートです。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら。
そこにはいると、モノも人も世俗の縁から切れてしまう。つまり「無縁」の状態になるのではないかと思うので、そうなった時にはじめて、モノとモノとを、まさにモノそのものとして交換することが、可能になるわけです。いいかえれば、市の場では、モノにせよ人にせよ、いったん、神のものにしてしまう。また別の言い方をすれば、だれのものでもないものにしてしまう。そのうえでモノとモノの交換がおこなわれるのではないかと思うのです。
どこの社会でも、市場の本来的な原理はたぶん同じだろうと思います。
網野善彦 『日本の歴史をよみなおす(全)』 ちくま学芸文庫
前回『長期投資におけるマーケットに対する考察 その1 -欧州にてー』のつづき。
出張の最終日、お土産屋さんが5時に閉まってしまう前に・・・と早足でVillageに向かっていた私は異変に気が付きます。
少なくとも一〇歳は若く見える三九歳のアインホーンは、グランド・セントラル駅から数区画のオフィスに座って、何を話そうかと考えていた。わずか七人のアナリストと、ひと握り支援スタッフだけが働くか彼の会社、グリーンライト・キャピタルには、リラクゼーション・スパのように平和な静けさが漂っていた。誰も取引注文を叫んでいないし、誰も同僚とハイファイブをしていない。
グリーンライトは投資に対する忍耐強い知的なアプローチで有名だった。
アンドリュー・ロス・ソーキン 『リーマンショック・コンフィデンシャル 上』 加賀山卓朗・訳 ハヤカワノンフィクション文庫
2015年12月16日の日本経済新聞朝刊の『米大物投資家の苦戦に学ぶ』という山下晃氏の記事によると、リーマン・ブラザーズを空売りして一躍名をはせたアインホーン氏が率いる主力ファンドの年間運用成績が今年マイナスになりそうとのことです。もしそうなれば1996年の運用開始以来2回目です。大きな原因のひとつは資源価格の下落とのことだそうで…ほほう、そうか、彼はエネルギー関連に強気(だった?)なのか。
“人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向こう三軒両隣りにちらちらする唯の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりも猶住みにくかろう。”
夏目漱石 『草枕』 新潮文庫
米国のグローバル企業の世界地図(組織)の分け方は以下のものが多いように見受けられます。
- North America
- South (Latin) America
- EMEA (Europe, Middle East & Africa)
- APAC (Asia Pacific)
Ice age coming, ice age coming
Throw it in the fire
Throw it in the fire
Throw it in the..
We're not scaremongering
This is really happening, happening
We're not scaremongering
This is really happening, happening
『Idioteque』 RADIOHEAD
株式投資に未来はあるのかで、世界と米国の人口ピラミッドを見てみました。今回は日本です。さっそく2035年の人口ピラミッドを見ます。以下グラフの元データはUnited States Census Bureauです。
ジェレミー・シーゲル氏が書かれた『株式投資の未来』(瑞穂のりこ訳、日経BP)を初めて読んだのは、ちょうど一年くらい前です。もっと以前からその存在を知っていたのですが、なにぶんあの重さと値段でついつい敬遠していました。
"Don't tell me it's not worth tryin' for
You can't tell me it's not worth dyin' for
You know it's true
Everything I do, I do it for you"
Bryan Adams, Michael Kamen, Robert John "Mutt" Lange 『(Everything I Do) I Do It for You』
前回のエントリーで米国人はRecognition & Fairnessに秀でていて、そのため米国企業は多種多様な人種や考え方を尊重する文化があると書きました。私はそういう文化を持った組織は長期的に強いと考えています。それが米国株式に積極的に投資をする理由のひとつです。
今回はもうひとつの理由を書きます。
I believe in America. America has made my fortune. And I raised my daughter in the American fashion. I gave her freedom, but...
映画『ゴッドファーザー』より アメリゴ・ボナセーラのセリフ
私は映画ゴッドファーザーのファンで、パート1、2、3をそれぞれ少なくとも5回以上はじっくりと観ています。一時期にはBGMのような感じで、在宅時にずっとビデオやDVDを流したりしていました。
この偉大なるサーガは、冒頭に引用したセリフで幕を開けます。