2025年8月14日木曜日

ポートフォリオは円(グラフ)で見よ ーNVICの米国厳選投資編 第8期ー

毎月積み立て投資中の農林中金<パートナーズ>長期厳選投資の運用報告書(全体版)のアップデートがありましたので、さっそくチェックしています。

えーと、今回初めて気づいたのですが、正確に言うとですね、今回レビューする期間は米国企業価値フォーカスマザーファンドの第9期(2024年2月16日から2025年2月17日)になります。

なんか、ややこしい。

なお、以下のグラフは、その米国企業価値フォーカスマザーファンドの組み入れ資産の明細から数字をマニュアルチックに拾ってきて作成したので、細かいところでは間違いがあるかもしれません。予めご了承ください。評価額をもとにした円グラフになります。

また、株数に言及していますが、株式分割(があったとしても)は、あんまり考慮していません。

にしても組み入れ資産の明細の銘柄の順番はどういう基準なのだろう。アルファベット順でもなければ評価額準でもなく、よくわからない。

では2018年から再度。

【2018年


26社、637,900株。評価額$66,886K。

【2019年】



25社、678,900株。評価額$76,849K。


【2020年】



26社、943,600株。評価額$126,560K。


【2021年】



26社、1,454,900株。評価額$237,239K。


【2022年】


29社、2,297,100株。評価額$298,162K。

【2023年】


29社、2,459,900株。評価額$305,868K。

【2024年】


28社、2,933,800株。評価額$396,618K。

では最新のポートフォリオを見てみましょう。



あらたに加わったのはTRACTOR SUPPLY COMPANY、SERVICE CORP IMTERNATIONAL、MICROSOFT CORP、LINDE OLC、CINTAS CORPの4社

全売却されたのがEMERSON ELECTRIC、THE WALT DISNEY CO.、METTLER-TOLEDO INTERNATIONAL、MSCI INCの4社。

結果、全28社、3,909,800株。評価額$519,595K。

上の表のDeltaの値が株数の昨年対比%になります。AMPHENOL CORP-CL Aは期間中に1:2で株式分割を行っているので、おそらく保有株数は少し減らされていると思う。それが正しいとすると、18社の株数が増えていて、4社が減っています(新規組み入れと全売却除く)。

まず大きく増えたのが、The 3rd Man's Fundと被っているアニマル・ヘルスケアのZOETIS INC。ちなみに同社は2018年の農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの記念すべき第1回(もしくは-1.0回) 運用報告会・・・まだ『おおぶね』を名乗る前・・・で、その存在を知りました。(参考記事『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの運用報告会』)

NVICの運用チームがどういう判断をしたかはわかりませんが、私個人的には足元一年間くらいの同社の株価は安く推移していると思っています。

あとILLINOIS TOOL WORKS、EDWARDS LIFESCIENCES CORP、MICROSOFT CORP、AMPHENOL CORP-CL Aといったところの保有株数が顕著に増えていますね。

数ある(人向け)ヘルスケア企業のなかでEDWARDS LIFESCIENCES CORPを選んだのはなぜなのか気になります。私は現在医療機器の会社に勤めていて、扱っている製品はすべてSTERISで滅菌されています。そういった点でSTERISへの投資は納得なのですが、EDWARDS LIFESCIENCES CORPは・・・生体弁はやはり原材料の調達という点で難しい(たしかコブタから得ていると思う。養豚家は食肉のほうがオトクとみれば、生体弁用に卸してくれないので、なかなか安定供給が難しかった・・・私が少しEDWARDSの競合他社で働いていた頃は)ので、参入障壁が大きいと見たか。

私もヘルスケア企業の株式をいま少しばかりThe 3rd Man's Fundに加えたいなあ、と考えていて(昔はABTを保有していた)、有望株としてMEDPを追跡していたら、ある日ド派手な打ち上げ花火状態になり、もはや、たまや~と夜空を見上げるしかない状態になっています。

もういい、ヘルスケアはZOETIS INC一本にしとこう。アニマルスピリッツや。

保有株数が大きく減ったのはCOSTCO WHOLESALE CORPとNIKE INC。COSTCOについてはリバランス的な理由かなと思いますが、NIKEは根本的なところでの見直しかもしれない。スポーツブランドはどうしてもアパレル的な要素が強く、はやりすたりの波があると思うので、あんまり恒常的なMOAT構築は難しいのではないか。

そういった意味では目下のところオニツカタイガーが好調なアシックスも同じかもしれない。いえ、手を出さなかったものの負け惜しみに過ぎませんが😅

どれほど目利きが良くて優雅にポートフォリオが運営されているか、ですが、把握している限りの構成企業の出入りは以下の通りになります(抜け・漏れがあるかもしれない)。




2018年以降、新規組み入れが17社、姿を消したのが18社です。ただハイライトされているものは、他社に買収されたり、分社化されたりしたものになります。姿を消したもののうち月次レポート等で言及があったのは、HSY、IFF、MMM、DISかなと記憶しています。CMPもあったかもしれない。

TOP10の推移。


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暑いですねえ。お盆で帰省してるのですが、パソコン開いて仕事しています。名目上は有給休暇をとっているのですけれども・・・

ここのところ株価指数は好調です。「勝ちに不思議の勝ちあり」状態ですね。

優秀な人は負けたときにしっかり分析し、対策を練ります。「負けに不思議の負けなし」なので、負けを認めることと不屈の精神を持つ人であれば、これはロジカルにできます。

しかし勝ちの原因を浮かれず冷徹に分析し、未来のリスク対策を練ることができる人は、それこそ織田信長クラスの人しかいないのでしょう。

長期的には「価値に不思議の価値なし」のはずなので、こういうときはじっくりと沈思黙考・・・するには暑すぎる。

ではまた一年後。

情報開示:農林中金<パートナーズ>長期厳選 おおぶねは、2018年秋より積み立て投資中

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