2019年3月9日土曜日

「汝の父を敬え」作戦 -2nd Front 樹立へ- 

 「ある銘柄について調べるとき、一般的な投資家が利用するであろう単純な指標にはすべて目を通す。私は、投資した資金が二年から三年後にどれくらいの価値になるかを知りたいのだ。私たちは自らの仮説について検証し、その仮説が状況に応じてどれくらい変化しうるかを分析し、投資の目標を設定する。‟長期”を一ヵ月の期間で定義するマーケットと違って、ビジネスの根本的な優位性に注目するのだ」
Ronald W.Chan 『価値の探求者たち』 山本御稔・小林真知子(訳) きんざい *引用部分はスパークス・グループの阿部修平氏の言葉
以前から検討していた、昨年の夏に誕生したムスコの教育資金を貯めるための「汝の父を敬え」作戦の第二戦線が、ようやく4月から樹立されることになりました。


再度の記載になりますが、第二戦線の骨子は、


  • 目的:ムスコの教育資金
  • 目標金額:特に設定せず
  • 投資金額:毎月のムスコの誕生日に2万円を自動で投資信託に投入する。
  • 期間:いちおうムスコの15歳の誕生日まで、そのときに含み益が出来ているようであれば現金化する。そうでなければ、そのまま18歳まで継続する。

となります。

本来はワイルドワイフ枠のNISAで積み立てをしたかったのですが、諸事情によりそれは断念し、私の特定口座で投資信託を2本積み立てていくことにしました。

で、積み立てる投資信託なのですが・・・

1本目は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。なぜ米国株式なのかは、これまでコチラにあるように書いてきましたが、その理由のうちの一つである米国の人口動態推移に関して、ぐっちーさんこと山口正洋氏のブログ『ぐっちーさんの金持ちまっしぐら』の2019年3月4日の記事『今週のぐっちー@中山競馬場』に、インパクト抜群のグラフが紹介してあったので、以下に転載します。


このグラフ、もともとはCalculated Riskというサイトにあったもののようです。このサイトは面白そうですね。

米国では2030年あたりまで、もっとも稼いでは使う年齢層である30-39歳(青線)の人口が増加していきます。

山口氏もメルマガ等で以前より言及されていましたが、そう、あのサブプライム金融危機が起こる前は、この年齢層の人口は減少していたんですよね。2012年以降この層が増えていっています。ちなみにクリントン政権時の前半も増えていたんですね、ふーむ。

もちろん、サブプライム金融危機の原因はいろいろあるのでしょうが、その通奏低音的な背景には、この人口動態があったと思われます。実力と、株価や過信した人々のレバレッジ行動が乖離していたんですな。

その後の米国経済の回復、およびそれに追随する株価の上昇の背景にも、これがあるのだと思います。

この人口動態に、私が考える米国(人、ならびにマーケット)の二つのワイドモートである多様性の尊重とフェアネスを加えると、わざわざ危険を冒してまで、その他地域、特に新興国(このwording間違ってるで、絶対ミスリーディングや)への投資は考えられません。綺麗ごとを抜かすと、投資とは勝ち馬に乗ることです。私は米国経済及びその株価にベットします。

一方で、この情報化社会において、いまから20年後の教育事情がどうなっているかさっぱりわかりませんが、それでもムスコが日本の教育機関を利用している可能性は高いです。

というわけで残る一万円は日本円ベースの日本株式投資を考えました。こちらに関しては、人口動態的には厳しいし、経済がらみのニュースを見ていると多様性やフェアネスは、ないがしろにされている気配が濃厚なので、私は先述の米国株式ほど確固たる自信を持てません。よって、第一戦線と同じく(参考記事『カントク・フジノ、頼んだぞ -投資信託積立開始その3 ひふみプラス-』)、日本株式エリアにはカントクを雇いたいと思います。


賢明な投資家は、さまざまなタイプの資産について学んだり、分析したりするのではなく、特定の資産タイプに特化し続けるべきであり、自らの個性やリスク許容度に最もあった資産を見つけるべきである。「私は債券や外国を調べることが好きになりえたかもしれないが、常に日本株にフォーカスしていた。私のマーケットにおける知見はそこにあったからだ」
Ronald W.Chan 『価値の探求者たち』 山本御稔・小林真知子(訳) きんざい *引用部分はスパークス・グループの阿部修平氏についての章

というわけで、あんまりそのエリアに知見がない私が選んだのは、
スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)です。

TOPIXはもう指数としての体をなしていないですからね。

このファンドを選んだ理由は、高パフォーマンスはもちろんのことですが、なんといってもその月次レポートがとても面白いからです。投資信託のレポートとしては、個人型拠出年金で積み立てている農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド(奇しくも仮説と検証がキーワード)のそれと合わせて、他を圧倒する内容の濃さです。

毎月発行されるこのレポートをいつも心待ちにしています。投資の雑誌なんか買っている場合とちゃうで、ほんまに。

このレポートもっと本気で読もうと思ったので、スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)を選びました。

さて、15-18年後、どういう結果が待ち受けていますでしょうか。楽しみですね。

情報開示:とくになし

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