「われわれは、朝起きたときが、一番賢明である。が、また、一番心配も多い。というのは、心配はある意味で賢明と同義だ、それは、受け身の賢明さだろうが。愚者は、けっして心配をしない。」
エッカーマン 『ゲーテとの対話(上)』 山下肇訳 岩波書店過去複数回に分けてコカ・コーラ(KO)をキャッシュ・フローを中心に見てまいりました。
気になるのは債券発行と負債が爆発的に増え始めたのが、現CEOのMuhtar氏がCEOになったころと重なるところです。彼は2009年4月に就任しています。
ソースはAnnual Reportより |
Q3の結果をレポートする際に、KOの経営陣は、長期的なEPSの目標である年間High Single Digitsの成長は変えないと明言し、2019年までに$3Bの年間コスト削減を謳っています。またCFOによると、2015年はa year of transitionだそうで、来年は、かなり気合を入れてくるっぽいです。ダイエットに励みそうですね。
私もどっしり構えて成り行きを見守りたいのですが・・・、どうにもこのキャッシュフローの変貌と負債の増加が、なぜ起こったのか、何を目指しているものなのか、がよくわからないので心配です。
米国ではQE3が終わりました。いまは貯水池に注がれる水の蛇口をひねって止めただけですが、いずれたまった水を汲みとりにかかる方向のようです。そのときには、それがKOに結構な逆風になりそうな気がする。
杞憂かもしれません、というか、おそらく杞憂なのでしょう。でもわからんものを抱えているのは気持ち悪いし、今の私にはどうにもわからん。御大バフェットに、これ、何なん?と訊くわけにもいかないし。愚者は心配しすぎるきらいがあるのかもしれませんが・・・
というわけでThe 3rd man's portfolioのKOのポジションを少なくする方向で考えています。タイミング的には、利用している楽天証券が外国株式の特定口座を対応したころにしようかなっと思っています。全然急がない。
KOを減らした分、ほかの新しい銘柄を追加しようと考えているのですが、一つ困ったことは、The 3rd man's portfolioのKOのYield on Cost (YOC)が11/17現在で3.34%くらいであり、これより低い配当利回りの銘柄に投資したくないというアンカーリングが発生しております。
見渡してみるとコノコ・フィリップス(COP)くらいしか浮上してきません。
というわけでCOPが有力候補です。ぐだぐだ先延ばししてしまう可能性も無きにしも非ずですが。
情報開示:KO430株保有
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