2025年5月2日金曜日

FY2025 第四四半期レポート - Stage 04/40 -

I've always said if you spend 13 minutes a year on economics, you've wasted 10 minutes.  I deal in facts, not forecasting the future.

- Peter Lynch

「紳士とは、払った税金と寝た女について多くを語らない人の事です」

村上春樹 『独立器官』  


伝説的なファンドマネジャーのピーター・リンチ氏によると、経済の展望についての考察に13分使ったとすれば、10分の時間を無駄に費やしたに等しいとのことです。

当該期間の2025年2月~4月にかけては、どこかのダイトーリョーのおかげですっかり経済の見通しとやらがわからなくなり、株価も乱高下しています。(乱低下と言った方が正しいかも)

ただしリンチ氏が述べたように、経済の見通しがどうのこうのというのは、それこそジョージ・ソロス級の能力でもない限り、あるいは居酒屋でワイワイ楽しむのでもない限り、時間の無駄遣いなのでしょう。

やっぱり、

株式投資家とは、株式にぶら下がっている値札と経済について多くを語らない人の事です
というスタンスでいるのがよろしいかと思います。成功している著名な投資家は大抵そうであり、出版物やメディアで稼ぐ“投資家”は、その逆を行っている気がするな。

ま、リンチさんは「10バガー」という言葉で有名ではありますけれども。

それにしてもシン・ダイトーリョーの動向の分析のために30分かけたら、50分くらい時間を無駄にしたことになってませんかね😁

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FY2025 第四四半期を振り返ります。The 3rd Man's  Fundに関しては、もうすぐ年次レポートを出すので、あっさりといきます。

The 3rd Man's  Fund期間中の獲得並びに放出。


【追加獲得】

NVR, Inc. (NVR)

Zoetis Inc. (ZTS)

  

【全放出】

Landstar System Inc. (LSTR)


NVRに関しては『子供たちは何処へ  - NVRのレビュー 1-』で書いています。ダイトーリョーがケタ外れの関税を持ち出す前に1株、後に1株追加。

ZTSは素晴らしいFY24だった(と私は思う)のに株価が下がっていたので追加。

LSTRの放出は、ひとえにNVRの株数を増やしておきたかったからになります。あと正直、保有株式の銘柄数を減らしたかったこともあります。

この一連の動きは、前四半期のNVRの初回獲得と同一のアクション(ZTSはおまけ)なので、ワン・パンチとカウントしません。したがいまして、私に残された次の10年間におけるパンチカード(『私に残されたパンチの機会』)の残数は引き続き2つです。



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The 3rd Man's  Fundのポートフォリオは、年次レポートで公開予定なので、割愛。

メンバーのイコール・ウエイトでの初回獲得からの保有日数平均は1,314日。最長はMKCで3,745日、最短はNVRで96日。第一四半期に放出されたFNDは1,067日間の保有、第三四半期放出のGNTXは189日、今回放出のLSTRは444日で終わっており、計算にはこれも含まれています。

2034年四月末にイコール・ウエイトで平均4,000日が目標でしたが、下方修正し、きっかり10年=3,650日にしておきます😅

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第四四半期の各株価のパフォーマンスは 以下の通り(為替考慮せず)。こういうことをするから投資家としてダメなんだが😅 

あくまで一月末時点の各株価との比較になります。平均取得価格に対する含み損益ではありません。




The bottom three performers 

  1. (株)SHOEI (7839)
  2. eBASE (株)(3835)
  3. Pool Corporation (POOL)

7839はモーターサイクル用プレミアムヘルメット・メーカー。『双頭のヘルメット:SHOEIの第86期』で確認した通り、素晴らしい業績を出し続けている企業。とくに同社の価値が毀損されている要因は見当たらない。様々な思惑で株価は踊りますが、値札は外しておけばいい。

3835は期末決算を待つ

POOLは米国最大(=世界最大)のプール関連の卸。B2Bで、プールの施工・メンテ業者が主な顧客。『プールサイドにて その2』で確認した通り、その企業価値を創造し続ける体制と参入障壁が減退している傾向はつかめない。株価はコロナ過の2020-22年にかけて先走り、いまは反動でビビってしまっているのであろう。


The top three performers

  1. Rollins, Inc. (ROL)
  2. (株)MonotaRO (3064)
  3. McCormick & Company, Incorporated (MKC)

ROL米国における害虫害獣防除サービスの会社。『害虫防除がサイエンスの域に達するとき その9 - ローリンズ(ROL) -』で確認した通り、最近は商業施設に力を入れていて、さらに安定性が増してると考える。Holdしていて安心な株式ですが(実際9年以上Hold中)、ここのところ株価は前のめりな印象。コケるのは必須。

6034は、主に工場関節資材を卸業者・メーカーから仕入れ、ウェブサイト経由でエンドユーザーに直接販売しているeコマース企業。『MonotaROの第25期レビュー』で確認した通り、なににフォーカスすればもっとも顧客に付加価値のあるサービスにつながるかが組織に浸透していると思われます。株主としてはその値札に書かれた数字に一喜一憂しないことだけ心がければいいです。

MKCWe flavor every sip and biteを標榜し、スパイス・フレーバー・シーズニング・食材量・簡易食品を提供する世界的企業です。新たな経営陣でもっと価値創造を高められるか注視。

以上、FY2025 第四四半期におけるThe 3rd Man's Fundの確認でした。

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【教育準備金】

汝の父を敬え」作戦は、NISAを利用し、投資信託の積み立てを引き続き毎月行っています。1st Frontはムスメ(10)向け、2nd Frontはムスコ(6)向けです。


積み立て投資枠

  • 楽天・S&P500インデックス・ファンド (1st Front)
  • コモンズ30 (1st Front)
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね (2nd Front)

成長投資枠

  • スパークス・新・国際優良ファンド (2nd Front)

ムスメ(10)は小学5年生になりました。先日水泳検定5級に合格し、1級をとるまで頑張ると言っています。

ムスコ(6)は保育園を卒園し、小学生になりました。その保育園には、姉の時から足掛け7年私が朝の登園に付き添っていました。もうそれをやらなくていいとなると、とても寂しいものがあります。

【リタイヤ準備金】

企業型拠出年金でMSCIコクサイ指数に連動するものとTOPIXに連動するインデックス投信(まともなアクティブ投信がラインアップされていないので)を積み立て中です。

また以前勤めていた会社(グローバルなヘルスケア企業)でESPPを通じて購入していた株式もそのまま保持し続けていてます。

以上、The 3rd Man's  Fund($MMF込み)を含めたリスク資産の割合は以下のとおり。







ささやかだけれど、役に立ってほしいこと】

上記以外の「投資」は下記のプログラムを通じて行っています。事情があり支払い方法を変更したのですが、もしかしたらユニセフは4月分できていなかったかもしれない。


【株式投資を含むThe General Lawをつかむための知識習得】

課題図書のアップデート。読む順番は変わる可能性高し。

サイエンスは:

  1. 種の起源 / チャールズ・ダーウィン(読了)
  2. 利己的な遺伝子 / リチャード・ドーキンス (読了)
  3. 進化と人間行動 / 長谷川寿一・長谷川眞理子・大槻久(読了)
  4. 学びなおし高校物理 挫折者のための超入門 / 田口義弘 (読了)
  5. 儲かる物理 / 鈴木誠治 (第6章まで読了)
  6. 生き物の「居場所」はどう決まるか / 大崎直太
  7. 確立の出現 / イアン・ハッキング
  8. 思考改善ドリル / 植原亮
  9. 大学生物の教科書シリーズ / デイヴィッド・サダヴァ
  10. 教養としてのエントロピーの法則 / 平山令明
人文は:
  1. 人類の起源 / 篠田謙一 (読了)
  2. 神々の沈黙 / ジュリアン・ジェインズ(読了)
  3. 言語の本質 / 今井むつみ、秋田喜美(読了)
  4. 千の顔を持つ英雄 / ジョーゼフ・キャンベル(読了)
  5. 風土 / 和辻哲郎 (読了)
  6. 日本社会の歴史 / 網野善彦(上・中巻読了にて一旦終了)
  7. 日本の歴史をよみなおす / 網野善彦 (読了)
  8. 詳説 日本史研究 / 五味文彦 高埜利彦 鳥海靖 (摂関政治あたりまで読了)
  9. 神々の明治維新 / 安丸良夫
  10. 銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド
  11. 詳説世界史研究 / 木村靖二 岸本美緒 小松久男
  12. 岩波新書の日本近代史シリーズ (一度太平洋戦争まで読んだ)
  13. サピエンスの未来 / 立花隆(一度読んだことあり)
先日近所のブックオフで『詳説 日本史研究』を見かけたのでペラペラめくっていたら、とても私にあっていそうなので、『日本社会の歴史』を中断し、こちらでまた日本史の始めから。

『風土』や『日本の歴史をよみなおす』で得た知見を念頭に、丁寧にページをめくっています。

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