2025年3月26日水曜日

2025年3月20日木曜日

害虫防除がサイエンスの域に達するとき その9 - ローリンズ(ROL) -

我らがThe 3rd Man's  Fundには(私の理解では)ロールアップ戦略を得意とするメンバーがいます。Watsco, Inc. (WSO)、Pool Corporation (POOL)、そしてRollins Inc. (ROL)です。ロールアップいう言葉はNVIC『おおぶね』のカンファレンスコールだかレポートだかで知りました。それまで私はRollins型ビジネスと呼んでいましたね。そのROLの2024年度を確認します。


2025年3月14日金曜日

GGGのFY2024

過去3日間、高熱で寝込んでいました。病院に行きましたが、コロナもインフルエンザも陰性。何だったのだろう。本日37度台まで回復してきましたので、ほったらかしにしていた本稿をアップします。タイトルも中身も体温とは裏腹に熱のこもっていないものとなっています。

あー、しんどい。


あくまでイメージです

2025年2月27日木曜日

子供たちは何処へ - NVRのレビュー 1-

Where do the children go

Between the bright night and darkest day?

The Hooters 『Where Do the Children Go』

いまをさかのぼること約35年ほど前、私は米国東部のフィラデルフィア郊外にある大学に留学をしていました(のちに北西部の大学に転籍する)。かの地の6月あたりはとてもさわやかで、芝生の香りを楽しみながら、ながーい黄昏時に近所の住宅街を散歩していたことは、よき思い出の一つです。ときおりそのあたりにあった公園で、たむろしていた子供たちとバスケをやったりしましたね。

思えば私の株式投資のポートフォリオは、自身の見果てぬ夢を追いかけていく過程で構成されつつあるのかもしれない。私は米国で暮らしていくにはあまりにも弱い人間なので、代わりに太平洋の対岸から、あの過酷な地の優良企業のオーナーになることで人生の帳尻を合わせている気がします。 

あのころバスケをした子供たちは、今はどういう暮らしぶりをしているだろうか。やはり郊外に家を建てて、週末はToroの機械で芝を刈っているのでしょうかね。

米国の主に北東部を根城にしているホームビルダーNVR, Inc. (NVR)をレビューします。The 3rd Man's  Fundの新規メンバーです。


この写真の建築中の家はNVRのものかどうかはわかりません。あくまでイメージです。

2025年2月21日金曜日

スパイスのない人生なんて 10 - MKC-

Power over spice is power over all.

FY2025 第三四半期レポート -ステージ03/40-』で書いた通り、2025年1月に大幅にポジションを減らしたMcCormick & Company,Incorporated(MKC)ですが、The 3rd Man's  Fund最初の10年間のポートフォリオにおけるアイコニック的な存在でもありますし、今後もそれなりに期待はしているので、しっかり2024年度を振り返ってみます。



2025年2月1日土曜日

FY2025 第三四半期レポート -ステージ03/40- 

We have to invest in the world we live in, and not the world we want.

- Charlie Munger

世界的な選挙イヤーだった2024年が終わって一か月が経ちました。

全体的にみると、各地域での保守的なリーダーが選ばれた傾向があるように見受けられます。米国しかり、欧州しかり。ここのところの韓国での騒動も、あれはイデオロギー的に右か左かではなく、“半島”という見地からみて保守か否か、の争いだと思います。

そして日本では、“面倒な時には中空(ちゅうくう)”というお家芸が発揮されましたね。まさしく列島の見地から見て保守的な行動です😅 

これらの結果は、とどのつまりはインフレがもたらしたものと私は考えています。インフレは人々が自分自身の、あるいは自分達の文化や流儀の価値が毀損されたと無意識に感じてしまい、なんとかしてその価値を取り戻そうとすると、いわゆる“保守的”なアクションをとりがちになるのだと思います。

一方デフレは、自分たちが提供するモノやサービスが買いたたかれている状態なので、結果的に失われたウン十年みたいな自信喪失につながるのでは、とも考えます。

It's the economy, stupid.

閑話休題、それぞれの選挙の結果に我が意を得た方もいれば、失望した方もいるかと思います。

いずれにせよ、投資活動においては

We have to invest in the world we live in, and not the world we want.

です。理想に酔わず、ストーリーを描かず、株価に踊らされず、事実を正しく解釈することを心がけ、クールにいこう。

2024年12月24日火曜日

投資信託への積立投資

〈前略〉極論は悪しきものであるのが常〈後略〉

ルネ・デカルト 『方法叙説』 小泉義之・訳 講談社学術文庫

次の10年に向けての雑文(1) ーカタリストとしての株式投資ー』で書いた通り、今年度(今年の5月開始)からは、投資信託の積立投資が投資活動におけるメインストリームとなっております。おかげでブログを書くネタがないという副作用が発生していますが😅

それはそれとして、今後リタイア準備金のために積立投資をしている分において日本株式の投資信託の割合を増やしていこうと考えたので、現時点での投資信託における投資内容を確認してみます。

2024年11月29日金曜日

カジノにおける長期投資Big Shotsの動向 -2024年3rd Q-

If, "manners maketh man" as someone said

Then he's the hero of the day

It takes a man to suffer ignorance and smile

Be yourself no matter what they say

Sting 『ENGLISHMAN IN NEW YORK』

各大物ファンドマネジャー(Big Shot)の2024年の3rd Qの株式ポートフォリオが公開されました。たてまえは余興、実は虎視眈々と投資先の開拓を狙って、厳選・長期の腰の据わった株式投資を行っているんじゃないかなあと思われるMr. & Ms. "Being myself no matter what they say"な人々の動向をチェックしてみたいと思います。

ちなみに株式投資をやっていると、ときには自身の才覚のなさに絶望したり、ときには孤独感にさいなまれることがあるかと思います。そんなときは

"Be yourself no matter what they say"

と口ずさみながら、雪降る街を独り彷徨うというのも一つの手ですよ。

少々のことではブレることのない、投資家としての強靭な信念が得られるかもしれません。




2024年11月19日火曜日

双頭のヘルメット:SHOEIの第86期

グリーンバーグたちはフレディ・マック(Federal Home Loan Mortgage Corporation)とファニィ・メイ(Federal National Mortgage Association)に見られるような、「複占」が気に入っている。そこでは二社が熾烈な競争をするということがなく、そして特に価格競争はせず、それぞれが高い資本利益率を維持している。

ブルース・グリーンウォルド他・著 『バリュー投資入門』 日本経済新聞社

FY25第二四半期末時点でのThe 3rd Man's  Fundの中堅どころに位置する、モーターサイクル用プレミアムヘルメット・メーカー、株式会社SHOEI(7839)の第86期の決算が出ましたのでクイックにレビューします。



2024年11月1日金曜日

FY2025 第二四半期レポート -02/40- 

Put simply: average companies do not do scale economics shared.

Annual Letter, For the period ended June 30th, 2009, The Nomad Investment Partnership


7/12以降のFY25第二四半期は、夏休みから初秋にかけて比較的アクティブに活動する期間にあたり、海水浴を兼ねたオートキャンプ2回、近畿地方の実家に帰省し川遊び、阿佐ヶ谷の七夕祭り、長野・山形の山々でのトレッキング、子供たちの運動会等々、それなりに充実したひと時を過ごしました。

キャンプ中にカブトムシやクワガタムシを捕まえたことがきっかけでムスコ(6)と私の本能に火が付き、田舎への帰省時には裏山へ、それから在宅勤務後の黄昏時にブラブラ歩いて行ける近所の雑木林(ネットに載っていない穴場)へ、ちょくちょく昆虫採集に出かけたりしました。

木立の中での考察・・・樹液を出し続ける樹にはその蜜を求めて、カブトムシやクワガタ、カナブンを筆頭に多くの昆虫が集まる。その昆虫を追ってムスコや私のような輩も嬉々としてやってくる。これは蜜が出続ける限り毎年繰り返される光景である。

"金のなる木"という表現がありますが、そんなものは存在しない。あるのは"みんながあつまる木"なのである。

みんなが集えば、豊かさが循環するエコシステムが形成される。投資先を選定する際には、対象先企業に“みんなが(嬉々として)あつまる木”という画がイメージできるか否かを判断の基準にすればいい。

みんな」には顧客・消費者はもちろんのこと、経営陣、従業員、供給業者や協力会社、株主も含まれる。さらには銀行をはじめとする金融機関や、社外取締役(昨年のKeePer技研でいい例がありましたね、たまに総会に出るのもよいことだ)も。

ういう企業は"scale economics shared"を擁するExtraordinaryな存在になり、投資に対する見返りもExtraordinaryなものになるのではないか。

けっして私が株)日立製作所(6501)の株主だから言っているわけではない・・・

Singing...このーき・なんのき・きになるき・みんながあつまるきですから♪

2年前、東高根森林公園にて。ここは気楽に行けるほど近所ではないが、カブトムシはいるらしい。