ひょっとしたら、新聞がビニール袋に入った状態で配達されるのは、書いてある情報から購読者を守るためかもしれない。間違って袋から新聞を取り出したら最後、人類が滅亡する最新の理由があふれ出てくるからだ。地球温暖化、地球寒冷化、悪の帝国ソビエト、悪の帝国ソビエトの崩壊、景気後退、インフレ、識字率の低下、医療費の高騰、イスラム原理主義、財政赤字、頭脳流出、民族紛争、組織犯罪、非組織犯罪、セックス・スキャンダル、マネー・スキャンダル、セックスとマネーのスキャンダルなどなど。スポーツ面でさえ気分が悪くなることがある。
ピーター・リンチ 『ピーター・リンチの株の法則』 平野誠一・訳 ダイヤモンド社
ピーター・リンチが言うところの「週末の不安」ですが、今から約30年まえに出版された『ピーター・リンチの株の法則』当時のものと、2026年現在のものと、そんなに変わりはないですね。もう、これらはこれらで根治不可能な持病として付き合っていくしかないようです。
シャーマニズムまっさかりだった卑弥呼の時代までさかのぼっても、人々は同じような不安に苛まれていたことでしょう。
いまはもう情報はビニールですら覆われていないので、株式投資家をめぐる状況は30年前よりずっと悪いのかもしれません。
当該期間の2026年2月~4月にかけては、昨年同様どこかのダイトーリョーがいろいろやらかしております。
まあ、阪神ファンの私としては、最近のスポーツ面は気分爽快ではありますけど。あ、過去1週間は、その限りではない。
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Frontdoor, Inc. (FTDR)
Zoetis Inc. (ZTS)
(株)MonotaRO (3064)
【放出】
なし
FTDRに関しては昨年11月の再獲得時に私の計算ミスで予定より少ない株数しか取得していなかったため、追加しました。
ZTSは、FY24に引き続き素晴らしいFY25だった(と私は思う)のに、ここのところずっと株価が下がっていたので追加しました。この判断を下すにあたっては、中東情勢による株価下落の影響はほとんどありませんでしたが、結果的にそのタイミングと重なりました。
3064は良いベクトルで企業文化が形成されていると考えていて、これぞ長期投資をするにあたり一番ふさわしい株式だと思うので、3月の株価下落時に追加しました。
FTDR追加は除くとしても、ZTSと3064の追加獲得は1パンチとしてカウントせざるを得ません。したがいまして、2034年以降のパンチカード(『私に残されたパンチの機会』)から前借したことになります。
★★★★★★
相変わらずせわしない。株式市場と適度な間合いをとることは難しい。もう少しどっしりと腰を据えたいところではあります。
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The 3rd Man's Fundのポートフォリオは、年次レポートで公開予定なので、割愛。
平均4年が見えてきました。
2034年4月末にイコール・ウエイトで平均10年が(あくまで結果的な)目標です。
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第四四半期の各株価のパフォーマンスは 以下の通り(為替考慮せず)。
あくまで1月末時点の各株価との比較になります。平均取得価格に対する含み損益ではありません。
The bottom three performers
- Tractor Supply Company (TSCO)
- NVR, Inc. (NVR)
- Pool Corporation (POOL)
TSCOは米国での田舎(Farm & Ranch)暮らしを「楽しむ」人々のニーズに応える小売店チェーンを展開しています。
若干その価値創造の値が縮小傾向ですが、とくに競合他社に事業を侵食されているわけではないと考えています。株価はコロナ禍時の連想的な上昇の反動が出てきているのかなとは思いますが、こちらは次世代を見据えているので、連想ゲームにはつきあいません。
NVRは売り上げ規模でいくと米国第4位のホームビルダー。
まだまだ米国でのインフレ・住宅金利という面では逆風が吹いています。このままいくと人々の住処に対する意識が根本的に変化するかもしれませんので、そのあたりはしっかり目を配りたいと思います。
POOLは米国最大(=世界最大)のプール関連の卸。B2Bで、プールの施工・メンテ業者が主な顧客。
その企業価値を創造し続ける体制と参入障壁が減退している傾向はつかめない。TSCOと同じく株価はコロナ過の2020-22年にかけて先走り、いまはNVRと同じくインフレ・住宅金利という面では逆風が吹いてるので、株価は冴えていないと考えます。
The top three performers
- Frontdoor, Inc. (FTDR)
- Watsco, Inc. (WSO)
- KeePer技研(株)(6036)
FTDRは、2018年にローリンズ(ROL)の競合でもあるサービスマスター社からスピンオフされた、ホームサービスプランを米国で提供している会社です。
まだ2025年度のアニュアルレポートを読んでいないのですが、Retention Rateは79.2%と引き続き高く、一株当たりのフリー・キャッシュ・フローも目覚ましく上がっています。
WSOは、米国でのHVACのディストリビューター。もともとはHVAC関連の部品メーカーだったが、1989年にディストリビューターの買収を開始し、以降70社を傘下に収めてきたベテランの同業他社serial acquirerです。
同社もまだ2025年度のアニュアルレポートを読んでいないので、楽しみにしています。
6036は洗車・カーコーティングの材料製造卸と施工サービスを提供する企業。車やバイク以外のもの(スマホや風呂とか)のコーティング材も扱っています。
国際情勢の影響がどれだけ同社のビジネスと日本の景気に悪い影響を及ぼすか私ごときにはわかりませんが、これまで確認してきた通り、同社のビジネスは確実に価値を創造してきています。「週末の不安」に惑わされずに、ひきつづきHoldします。
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【教育準備金】
「汝の父を敬え」作戦は、NISAを利用し、投資信託の積み立てを引き続き毎月行っています。1st Frontはムスメ(10)向け、2nd Frontはムスコ(6)向けです。
積み立て投資枠
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド (1st Front)
- コモンズ30 (1st Front)
- 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね (2nd Front)
成長投資枠
- スパークス・新・国際優良ファンド (2nd Front)
ムスメ(10)は小学6年生になりました。お受験の塾通いをしておりますが、いっこうに成績はあがりません。私個人的には、まだ彼女にとって勉強をするには旬じゃない、と考えてはいるのですが、名誉ある早期撤退をワイルドワイフに進言する勇気はありません。
なにごとも一度始めてしまうと止めるのは容易ではない。それが戦争であれ、経営の多角化であれ、塾通いであれ。
それがきちんとできる施政者・経営者・親御さんは素晴らしいと思います。言うは易し、ですけどね。
ムスコ(6)は小学2年生になりました。日が長くなってきたこの時期は毎日午後7時くらいまで公園で友人たちと遊んでいます。
【リタイヤ準備金】
企業型拠出年金でMSCIコクサイ指数に連動するものとTOPIXに連動するインデックス投信(まともなアクティブ投信がラインアップされていないので)を積み立て中です。
また以前勤めていた会社(グローバルなヘルスケア企業)でESPPを通じて購入していた株式もそのまま保持し続けていてます。
以上、The 3rd Man's Fundを含めたリスク資産の割合は以下のとおり。なおThe 3rd Man's Fundは『FY2026 第一四半期レポート - Stage 05/40 -』に書いた通り、FY2026 第一四半期に一部取り崩しを行っています。
【ささやかだけれど、役に立ってほしいこと】
上記以外の「投資」は下記のプログラムを通じて行っています。
- ユニセフ・マンスリーサポート
- Table for Kidsのマンスリーサポート
【株式投資を含むThe General Lawをつかむための知識習得】
課題図書のアップデート。読む順番は変わる可能性高し。
サイエンスは:
- 種の起源 / チャールズ・ダーウィン(読了)
- 利己的な遺伝子 / リチャード・ドーキンス (読了)
- 進化と人間行動 / 長谷川寿一・長谷川眞理子・大槻久(読了)
- 学びなおし高校物理 挫折者のための超入門 / 田口義弘 (読了)
- 儲かる物理 / 鈴木誠治 (読了)
- 生き物の「居場所」はどう決まるか / 大崎直太 (読了)
- 生物から見た世界 / ユクスキュル、クリサート (読了)
- 教養としてのエントロピーの法則 / 平山令明 (読了)
- 大学生物の教科書シリーズ / デイヴィッド・サダヴァ
- 思考改善ドリル / 植原亮
人文は:
- 人類の起源 / 篠田謙一 (読了)
- 神々の沈黙 / ジュリアン・ジェインズ(読了)
- 言語の本質 / 今井むつみ、秋田喜美(読了)
- 千の顔を持つ英雄 / ジョーゼフ・キャンベル(読了)
- 風土 / 和辻哲郎 (読了)
- 日本社会の歴史 / 網野善彦(上・中巻読了にて一旦終了)
- 日本の歴史をよみなおす / 網野善彦 (読了)
- 詳説 日本史研究 / 五味文彦 高埜利彦 鳥海靖 (韓国併合あたりまで終了)
- 日本思想史 / 末木文美士 (第八章まで読了)
- 無縁・公界・楽 / 網野善彦 (読了)
- 信長公記 / 和田祐弘 (読了)
- 逝きし世の面影 / 渡辺京二 (再読中)
- 神々の明治維新 / 安丸良夫
- 日本の思想 / 丸山真男
- 銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド
- 万物の黎明 / デヴィッド・グレーバー
- 詳説世界史研究 / 木村靖二 岸本美緒 小松久男
- サピエンスの未来 / 立花隆(一度読んだことあり)
株式投資およびその周辺は:
- 確率論的思考 / 田伏直也 (読了)
- 確率思考 / アニー・デューク(読了)
- 真のバリュー投資のための智慧と実践 / 柳下佑紀 (スポットで読書中)
- Poor Charlie’s Almanack チャールズ・T・マンガーの金言 / チャールズ・T・マンガー (読了)
- Rule Breaker Investing / David Gardner (Part II 読了して放置)
教養としてのXXというタイトルの本は詰まらないものが多いですが、『教養としてのエントロピーの法則』は素晴らしい本です。ものごとは“場合の数”が最大になる方向へ進んでいく。三章を再読中。
『詳説 日本史研究』を韓国併合あたりまで読んだら、名著『逝きし世の面影』を思い出したので、これまた再読中。この本、面白いんだよね。




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