2020年5月8日金曜日

米国の連続増配当株式のセクター別調査 2019年末

普段はあまり発現しないが、いったん発現すると大惨事になるような確率を「ポアソン」と呼びます。
山本潤 『初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略』 かんき出版
Justin Law氏によるDividend Champions Listをもとに、毎年恒例の10年以上連続増配している米国企業の増減をレビューしてみます。 


ソースは、いつも参考にさせていただいているDavid Fish氏/Justin LawによるU.S.Dividend Champions
の12/31/2019更新のリストになります。

・・・いや、もう、2020年も新緑の季節なんですけどね・・・実のところ私の連続増配年数に対する関心が以前に比べると薄れてしまっているのでフェードアウトするつもりだったんですが・・・

このCovid-19騒動で減配をする企業が増えそうなので、増配の記録が途絶えるという見地から、こたびのコロナ禍のもたらすインパクトを見てみたくなりました。

よって、まずは昨年末時点(Before Covid-19)での記録をまとめておこうと思った次第です。

それにしてもローリンズ(ROL)が早々と減配しやがった。何企んでいるんだ、アイツら。

なお、パソコン音痴が力業で集計しているので、ミスもあるかと思います。昨年と比べてもつじつまが合っていないところがありますが、調べるつもりはありません。あくまで参考ベース、余興として、おつきあいください。

結果は以下の通り。




オレンジ色が一番多いセクターになります。黄色は二番目。単位は企業数、つまり10年以上連続増配をしているのは403企業ということになります。ネットで一年前から67企業増加しています。

今回10年以上に加わった企業は80社!もあったので、割愛。最近獲得したホームディーポ(HD)がリストにありましたね。

で、これらの企業が増配を開始した10年前の2009年というと・・・まだ前年のリーマン・ブラザーズ破綻の影響で、株式市場には暗雲が垂れ込めていましたね。ハドソン川にUSエアウェイズが不時着、オバマ大統領就任、北朝鮮から発射された飛翔体が東北上空を通過、ノ・ムヒョン元韓国大統領が自殺、新型インフルエンザでWHOが41年ぶりにパンデミック宣言(そんなのあったっけ?)、日本で皆既日食、オバマ大統領がノーベル平和賞受賞(いくらなんでも)、等々がありましたね。

個人的には、この年と翌年に計10回米国へ出張(1-2週間)しました。しかしスーパーの棚なんて見ている余裕はなかったな。もったいない。だけど当時は投資のメインはETFやったし、ブログも始めていなかったし。

さて、新たに10年以上増配リストに加わった銘柄があれば、増配ストップでリストから外された銘柄ももちろんございます。以下がそいつら。





増配ストップだけでなく、どっかに買収されたとかも含まれています。

おや、ゼネラルミルズ(GIS)くん、そうだったの?

シャイアー(SHPG)は武田製薬に買収されたんだよな、たしか。

最後に5年ごとに区分けした企業数の推移。






さて、果たして来年、何社が姿を消しているだろうか・・・。なんせ「ポアソン過程」で扱われるような非常事態が進行中ですからね。いや、楽しみだ。

こうみえても性格わるいんですのよ、わたくし。



情報開示:面倒なのでSKIP


Special thanks to Mr. David Fish & Mr. Justin Law for updating the U.S. Dividend Champions list.  Without the list, I am as blind as a bat.

【関連記事】
米国の連続増配当株式のセクター別調査
米国の連続増配当株式のセクター別調査 2015年末
米国の連続増配当株式のセクター別調査 2016年末
米国の連続増配当株式のセクター別調査 2017年末
David Fishさん、安らかに
米国の連続増配当株式のセクター別調査 2018年末

0 件のコメント:

コメントを投稿