2019年2月9日土曜日

米国の連続増配当株式のセクター別調査 2018年末

Justin Law氏によるDividend Champions Listをもとに、新春恒例毎年恒例の10年以上連続増配している米国企業の増減をレビューしてみます。 

ソースは、いつも参考にさせていただいているDavid Fish氏/Justin LawによるU.S.Dividend Champions
の12/31/2018更新のリストになります。

なお、セクター区分けとかに変更があったみたいです。その結果、昨年の分は私がReitを省いたりしていたのですが、今年は加わってしまっていたりして、数量のつじつまが合っていないところがあります。面倒なので修正していません。なので昨年と比較し、Apple to appleではありません。

あとパソコン音痴が力業で集計しているので、ミスもあるかと思います。

あくまで参考ベース、余興として見てください。

結果は以下の通り。




オレンジ色が一番多いセクターになります。黄色は二番目。単位は企業数、つまり10年以上連続増配をしているのは336企業ということになります。ネットで一年前とから14企業増加しています。

***

なんとなくなのですが、連続増配年数が長くなればなるほど、さすがに増配率が下がってくるのではないかなあ、と漠然とした考えがあります。最近(といっても10年以上連続増配企業しか参照していないけど)増配モードに突入した企業のほうが、勢いよく配当を増やしていけるのではないかなあと。

かたや数十年継続している企業は、さすがに増配するのもしんどいのではないか。

というわけで調べてみました。Consumer Stapleだけにしぼって(全部やりたいんやけどね、パソコン音痴が一人で根性でやっているもんで)、連続増配等年数を五年ごとに区切り、その期間におさまる企業の2013年から2017年で年平均何%増配したかを出しました。

なぜその4年間かというと、スポーツのオリンピックと同じように、企業の好不調の波も4年間周期くらいかなという漠然とした考えがあるのが一点、David Fish氏/Justin LawによるU.S.Dividend Championsから2017年までのデータが取れることが一点、あと保有企業のウォルマート(WMT)が4年前から増配率がガクーンと落ちている、という3つの理由からになります。


というわけで以下にリストアップ。The 3rd Man's  Fund構成企業は黄色くハイライトをしています。

まずは10年以上15年未満の期間で増配中のConsumer Staples。




PMしか知らんけど、そいつが足を引っ張っている。全企業の平均は10.4%。PMを除外すると11.6%

次は15年以上20年未満。



知っている企業はK、GIS、FLO、COST。平均は11%。

次は20年以上25年未満。



馴染みがあるのはCHD、SJM。平均は7.2%。

25年以上30年未満は該当なし。なので30年以上35年未満。



BF-Bは知らない。平均8.5%。

35年以上40年未満は該当なし。40年以上45年未満。



ADMはなんだったっけ? 平均8.8%。

45年以上50年未満。



UVVは知らん。平均5.4%。

最後に50年以上。




TR、LANCは知らないなあ。平均は8.3%。HRLを除くと6.2%。

なんとなくではあるのですが、やはり継続年数が短いほうが増配率が高いような傾向があるようですが・・・ま、その時々の個々の企業の事情にもよるでしょうし、何とも言えませんね。

たんなる余興でした。

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では今回10年以上に加わった企業。



もう投資の対象にはならないのだけど。保険が多いですね。

で、これらの銘柄が増配を開始した10年前の2008年というと...調査捕鯨をめぐり、シーシェパードの妨害行動が激化なんてことがありました。昨年末、日本は国際捕鯨委員会を脱退しましたね。あとバラク・オバマ氏が大統領選に勝利しました。

でもそんなもんより、2008年と言えばこれです。

リーマン・ブラザーズの破たん。

いやあ、それまでの私はインデックス投資がメインだったのですけどね。保有していたSPYが、為替も考慮するととんでもない状態になり・・・投資方法を深く考え直し、真剣に投資に向き合うきっかけになりましたなあ。含み損マイナス50%以上でも、それに投資を継続し続ける理由を持っているのか、を考えるようになりました。

さて、新たに10年以上増配リストに加わった銘柄があれば、増配ストップでリストから外された銘柄ももちろんございます。連続増配年数(Yrs)は昨年時点のもの。




増配ストップだけでなく、どっかに買収されたとかも含まれています。やはりEnergy関係が多いですね。

最後に5年ごとに区分けした企業数の推移。





情報開示:面倒なのでSKIP


Special thanks to Mr. David Fish & Mr. Justin Law for updating the U.S. Dividend Champions list.  Without the list, I am as blind as a bat.

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David Fishさん、安らかに

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