2026年3月21日土曜日

害虫防除がサイエンスの域に達するとき その10 - ローリンズ(ROL) -

そろそろカブトムシの幼虫の土の交換時期になりました。蛹になる前の最後の交換です。

今でこそ日本の子供たちの間では昆虫の王者と言われているカブトムシですが、昔々は手つかずの自然の中で細々と生きていたらしい。それが江戸時代(室町だったっけ?)になって、

  • 薪の材料として生命力のつよいクヌギ(樹液がカブトムシやクワガタのえさ)が大量に里山や村落・都市郊外に植えられた
  • 人々が山や里を開墾した結果、そこら中に堆肥化がすすんだ土壌が培われ、幼虫の格好の住処となった

上記のように環境が整ったことにより、一気にその数が増えたと思われるそうです。

カブトムシやクワガタを飼うような趣味は既に江戸時代あたりには一般的にあったようなのですが、日本以外では一部のマニアを除いてほとんど無いそうです。

もしカブトムシが米国にいれば、やっぱり防除されてしまうのでしょうか。まあフンコロガシと似たようなもんだしなあ。

Rollins Inc. (ROL)の2025年度を確認します。


Rollins, Inc.(ROL)

主に米国にて害虫・害獣・シロアリの防除サービスを住宅・商業施設に提供。

【存在を知ったキッカケ】

当ブログの読者様からのコメント。(『北米に忍び寄る危機をジカくせよ - 米国での虫よけ剤 -

【初回の獲得】


20162月。保有10年突破!


【誰にどのような価値を提供しているか】


  • 一般家庭や商業施設への、質が高くて安定したサービス = 信頼・安心
  • 顧客の健康・ブランド・資産の劣化防止


【参入障壁】


ニッチェな市場で比較的零細な企業を買収し、サービスをスタンダード化することにより、規模の経済性を構築していると考えます。25年度は26件の買収。アトランタに27,000SQFTのトレーニング施設を擁し、米国のTraining magazine誌で過去20年間に17回、全米でのトレーニングのTop125企業に選ばれた実績あり。

大きな競合先としてRentokil、Ecolab、それからAnticimexがアニュアルレポートに挙げられていますが、後程見るようにROLの数字が素晴らしいので、あえて気にするまでもないと考える。


【長期潮流】


以下の3つの潮流にうまくのってる。

  • 健康意識の高まり
  • 米国の長期的な人口動態、とくにやつらが活発に行動する南部での人口増
  • 地球温暖化による、やつらの増殖ならびに凶悪化

***

ROLが産み出す企業価値をみてみましょう。(以下経営効率や一株当たりのFCFの数値は私の計算なので、あくまで参考値)



棒グラフはROIC-WACC Spreadです。Clark Pest Control社を買収した2019年以降少し数値は鈍っているものの、毎年安定した価値を創出しています。

2025年度は:

Net Salesは+11.0%、過去10年間のCAGRは9.1%(マイナス成長なし)
各セグメントの対前年度比成長はそれぞれ以下の通り


24年度から引き続きシロアリの伸びがすごいですね。また24年度にOrkin commercial devisionという部署を立ち上げており、そのせいもあってか25年度もCommercialセクターの伸びがresidentialのそれを上回っています。より安定した需要が見込まれるB to B方面をもっと開拓しているようです。

Operating Incomeは+10.5%、過去10年間のCAGRは10.8%(マイナス成長なし)

Operating Marginは19.3%、過去10年間の平均は17.9%。上昇傾向です。

ROCEは31.0、過去10年間のROCEのMedianは30.9。

前述のとおり26件の買収を行っていますが、そのうちのSaela Peat Controlは大きめの買収でした。着実に版図を拡げています。

ROLのブランド、アニュアルレポートより。Saela Pest controlの赤丸は私によるもの 

一株当たりのフリーキャッシュフローの推移。


過去10年間のCAGRでみると13.0%。安定しております。

***

素晴らしい企業で、とくに言うことはございません。過去10年間の株価のCAGRは14.3%で、まあ適切に評価されていると言えるのではないでしょうか。

引き続きHoldです。

情報開示:この記事を書いている時点でROL362株保有

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Appendix




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