2020年8月19日水曜日

雨に唄えば・・・KeePer技研(6036)の2020年度

概して、顧客は低価格の製品よりも、高品質のそれを提供する企業に対して忠誠心が強い

ジョエル・ティリングハスト 『ティリングハストの株式投資の原則』 長尾慎太郎・訳 PanRolling

いざ・波』で保有しているKeePer技研(6036)の2020年度の決算短信がでました。悪くない内容と思います。最近の株価の動向を見ても、マーケットからそのように判断されているようです。

決算短信の内容をちょっと見てみましょう。そのまえにまずはRevenueとOperating profit & marginの推移。数字のソースはモーニングスターのサイトですが、2020年度は決算短信のものを使用しています。


Revenueは前年比+4.6%、Operating profitは+6.2%。コロナ禍を考慮すると素晴らしい結果です。というかOperating Profitに限ると4-6月期に前年比+9.8%なんだそうです。さすがにに緊急事態宣言中は凹みましたが、解除以降の需要がとても強かったとか。

驚きですね。

コロナの脅威が鮮明になってきたときに、私は6036が一番ダメージを被り、長らく低迷するだろうなと覚悟していました。カーコーティングがメインの業務なので、不景気になると一番支出が削られる分野だろうな、と考えたからです。

決算短信の説明をまとめると、

  • コロナ禍で新車を購入するのをためらわれるような風潮になっている
  • そのため、いまの愛車をキレイに乗り続けようという気運になっている
  • 結果、新車購入予算が原資となって比較的高価帯の製品・サービスの需要が増加

という説明がありました。

ふーん、なんか風が吹けば桶屋が儲かる的な感じですね。

で、2月に発売開始のEXキーパーなるプレミアム製品が好調なおかげで、もともと人気商品だったダイアモンドキーパーが値ごろに思われるようになったらしく、施工台数が大きく伸びたそうです。

素晴らしい相乗効果だ。

これらにオントップで述べられているのは、

  • キーパーLABO運営事業の新規出店は意図的に抑制した。既存店の採算性を高めるため。実際同事業のOperating marginは前年同期比+45.3%
  • キーパーLABOで新しい予約システムを導入でこれが好評。いずれキーパープロショップにも拡大

と、なかなかパーシャルオーナーが思わずニンマリするようなことが書かれています。

あと決算短信を読んでいてひしひしと伝わってくるのは、同社のブランディングに対する自信ですね。あとしばらくすると、グーグルやクロロックス(CLX)、ジレット(PG)と同じように、車を磨く=KeePerする、というように社名が産業と同義になりそうな気配がただよってきます。

コロナ禍という危機は、KeePerの名を天下に知らしめる絶好の機会を提供したのかもしれません。

***

まあ、私なんぞはその昔プジョーのコンパクトカーに乗っていたことがあるのですけれども・・・一回も洗車したことがなかった。車好きのテニス仲間のTくんには、いつも諄々と説教されていましたなあ。

いまは車を手放して久しく、用があるときにはもっぱらレンタカーの一番安いヤツです。あ、こんどからカーシェアリングを利用することになりました。

普段は複座に改造した(つまりベビーシート付)ママチャリです。ワイルドワイフも乗るからサドルの位置は低く、かつベビーシートがあるせいで、ガニ股でえっちらおっちら漕いでいます。

オレはかつて自転車で大阪から東京までアルプス越えの縦横断したことがあるんだぞ。

ああもう、オレはパンクじゃないなあ、とか思っていたらこのクソチャリ、炎天下でパンクしやがった。

そんな私に6036を語る資格はないかとは思うのだが、それでも私は6036には強気です。小型株なので株価の値動きは激しいものがあるが、何らかの拍子で急落したりすると躊躇なく追加したいと考えます。

情報開示:この記事を書いている時点で6036 x 100株、CLX58株, PG133株保有

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