2014年5月13日火曜日

緊急補強候補銘柄 CLX (Clorox Company)の分析

先日のエントリーで述べましたとおり、今週1銘柄をThe 3rd Man's Fundに加えます。結論から申しますとPG (Procter & Gamble Co.)に決定しました。 5/8から複数回にわたり何故PGになったかをレビューしています。 かなり駆け足で調べたので(実質細切れ数時間)、思いっきり簡易調査です。突っ込みどころは満載かと思います。突っ込んでいただければ今後の糧にいたします。

CLX  (Clorox Company)

CLXのロゴマークを見ると、米国に一定期間以上過ごした人の8~9割は「これ見たことがある」という反応をし、そのうち約半分くらいの人が「でもどこで見たんだっけ」と首をひねるのではないでしょうか(あくまで私の勝手な推測)。

CLXは1913年5月3日に5人の人物が500ドルを投じて設立した会社です。ミッションはWe make everyday life better, everyday。簡潔でいいですね。私は自分の勤務先のミッションを覚えることを諦めて久しいです。

Annual ReportにCLXの事業が以下の通りにカテゴライズされています。%はSalesで占める割合です。
  1. Cleaning 32% 食器や洗濯の洗剤、漂白剤、消毒剤、掃除用クリーナー等
  2. Household 30% BBQ用の炭、料理用のタッパー、ごみ袋、猫用の砂等
  3. Lifestyle 16% BBQソース、サラダドレッシング、浄水器(Britaの製品の米国でのライセンス販売)、ボディケア用品
  4. International 22%
90%近くのブランドがマーケットシェアNo.1かNo.2の座を占めているとのことで、CLXのロゴマークは主に地味なCleaning製品として米国の家庭に浸透していると思います。なのでロゴマークはよく見るけど、どこで見たのか印象に残りにくいんじゃないかと勝手に推測に推測を重ねています。

海外展開は22%と少なめで、Annual Reportから察するにラテンアメリカが主なようです。まだ太平洋と大西洋は本格的に乗り越えられていないらしい。逆に言えば少々新興国経済がおかしくなってもネガティブインパクトは少ないんじゃないでしょうか。

特筆すべきは87%の従業員が社内調査で“自分はhighly engaged”あるいは"engaged”と回答しているようです。士気が高そうですね。またマネージャーの人種の比率が 、米国での人種の比率より多様だというようなことが大きくAnnual Reportで取り上げられています。

これ重要だと思います。

私はこてこての関西の中小企業や、グローバルな外資系企業に複数(それぞれ別々の国籍)務めた経験があり、やはり多様な価値観や人種の集まる組織のほうが強いと考えています。

日本の会社も、いずれ従業員の多様性みたいなことをを大々的に謳うようになってほしいです。私が知らないだけで、もうなっているのかな?

以下数値はすべてモーニングスターのサイトがソースです。 

Revenue
じり、じりっと右肩上がりかな。
次にEPSと一株当たりの配当及びフリーキャッシュフロー(FCF)。
2008年あたりから配当の増配ペースがアップしているっぽいですが、なんか大きく方針を変えたのだろうか。CEOが 変わったとか・・・調べるのが面倒やから、さて置くとして・・・

2011、2012年のFCF低下が気になりますが、2012年だけ確認したら原材料インフレによるマージン低下とカリフォルニアとラテンアメリカで設備投資をしていたようです。2013年は回復してきているから心配ないかと考えます。

全体的な印象は悪くないと私は思います。現時点で私はLong米国経済、それ以外の地域の経済は懐疑的なのでCLXは投資先として好感度抜群です。

ではなぜCLXではなくPGにしたかは次回に書きます。全然大した理由じゃないけど。

情報開示:PG50株保有



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