“「雪子ちゃん、よう覚えとき。ー 大安の日なんかに知らない美容院へ行くもんやないで」”
谷崎 潤一郎 『細雪 (下)』 新潮文庫 P351この谷崎潤一郎の名作の主人公である幸子と雪子は、彼女たちにとっては不慣れな東京の銀座にあった資生堂美容室で髪をセットしようとしたところ、大安で思いがけないほど混んでいて、長い時間待たされてしまいます。
ホームである神戸の行きつけの理容室なら、いくらでも裏技を使って順番を誤魔化してもらう手があるのですが、なにせ東京です。アウェーです。東京弁が飛び交う中、なすすべなく待たされて、危うく知り合いの送別会に遅刻しそうになります。
それで上記のセリフが出てくるのですが、言わんとすることは、アウェーの地で慣れないことはするもんではないということです。よう覚えときます。
さてこの4月に 投資方針を策定したのですが、それ以前から日本株式は私にとってアウェーでした。どうやって銘柄を調べたらいいかわからないのです。いろいろ本やブログ等を参考にしようとしたのですが、いまひとつ自分に合いませんでした。その理由の一つに日本株式は景気敏感株が多く、配当利回りも低めなので、のんびり長期保有に向かないということが挙げられます。割安で株式を買ってキャピタルゲインを狙う投資方法は、私には馴染めません。
三洋貿易(3176)は、私が保有している数少ない日本の個別銘柄の一つでした。2013年の3月末に300株購入しています。購入した理由は
- 高配当
- 東南アジアの発展の恩恵を受けそう
- リスク資産の30%を円建てで運用したかった
ただ景気敏感株という判断でいたので、昨年末に株価が上昇した時に(NISA特需だったか?)全売却を図ったのですが、誤って100株だけ売却したのでした。 慣れないことをすると、やっぱりドジる。しょうことなしに200株持っていたら、最近の好調な業績を反映して株価が再び上昇したので、これはチャンスと思い、今週売却しました。購入価格の約1.5倍です。私にとっては上出来です。
現時点では投資方針に適していないため放出となったのですが、今後の実績によっては再獲得もありえます。また会えればいいですね。
これによって生じた資金は先だってレビューしたPMの獲得に使おうかと思ったのですが・・・ 懸念事項が出てきたのでちょっと再調査中です。またこれについては書いてみたいと思います。
投資方針策定後、米国増配等株式が私にとってのホームグラウンドになりつつあります。あとは、ひふみプラスとセブン銀行をどうするか・・・とりあえず鳴尾浜で待機やな。
PS. 『細雪』は正月に関西に帰省したタイミングで読み始め、4月半ばに塩釜神社に花見に行った帰りの電車の中で読み終えました。この小説を楽しむのにベストなタイミングだったと思います。
情報開示:特になし
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