オペレーション・マース(参考記事『令和の改新 その4 - 巨鯨現る -』と『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』)の一環で、米国での今後の住宅需要増を意識して獲得したフロア&デコア(FND)の2021年度をレビューします。
インターネットで米国の小売、とくに住宅方面を探していて見つけた。ハイ、ときおり暇なんです、私。バークシャー・ハサウェイのポートフォリオに加わったから知ったわけではないです、念のため。
【初回の獲得】
初回獲得は2021年8月。
FEET ON THE GROUND
【参入障壁】
『床は固いのがお好き -フロア&デコア(FND)のレビュー-』で以下の通り書きました。
- その1店舗当たりの規模のでかさ、並び床材に特化することにより、競合のお店を圧倒する豊富な種類の商品を在庫できる。在庫の品目数(SKU)は約4,100。
- 床にフォーカスすることで、店員が専門的な知識をお客さんに提供できる
- ニッチな分野で規模がでかいので、Buying powerを発揮して、everyday low priceを提供できる。
私もその昔、たしか30歳くらいまでは、毎日スーツを着て出社する会社に勤めていました。もちろん当時は革靴を履いていたわけですが、その踵を修理したり底を張り替えたりすると、とても気持ちが良かったことを覚えています。
革靴でそれなんだから、住み慣れたおウチ、もしくはこれから新たな生活を始める場所の床を張り替えるというのは、きっととても楽しくて気持ちの良いことに違いありません。おそらく人間の存在の根源たる何かに訴えかけてくるような楽しみかと考えます。
そしてFNDのお店は、お気に入りのタイルを探して複数の店を訪れたり、在庫の取り寄せを待ったりするような時間の浪費を回避することができるOne stop serviceを提供することにより、その根源的な楽しみからフラストレーションやバリアを取り除いています。
【営業利益率は10%を超えているか】
数値のソースはモーニングスター |
数値のソースはモーニングスター |
【企業の価値は増大しているか】
【足元はどうだったか】
- トップラインは27.6%の伸び
- 倉庫型店舗が27店増加、計160店
EYES ON THE HORIZON
【向こう10年の姿を想像できるか】
FNDは今後8-10年で、現在の160店から500店まで増やすことを考えているそうです。単純計算すると年あたり34店。HDが2020年時点で1,987店だったことを考えると、そんなものなのかなあ。このあたり、私は土地勘0。
ただ、よほどのことがない限り、少なくとも米国内では床専門小売チェーンとして唯一無地の存在になっているのではと思います。I can see it clearly.
【Risk & Opportunity】
Riskは、ま、足元でのインフレ傾向や、人手不足がどう彼らのGrowth strategyに影を落とすか、という懸念があります。でもDecadeベースで考えると、そんなことに捉われていてもねえ・・・
【現時点での立ち位置】
もうすこしポジションを増やしたい。プールコーポレーション(POOL)と合わせ、米国の特殊カテゴリーに的を絞った小売(POOLは卸や業者向けではあるが)企業に投資していきたいところです。近々この2社は追加する予定。
以降は年ごとの店舗数の成長を注視。
情報開示:この記事を書いている時点でFND80株、HD33株 TSCO167株、POOL21株保有
このブログでのFNDについてのその他の記事はこちら。
APPENDIX
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