『いざ・波』で保有しているKeePer技研(6036)の2021年度を、送られてきた事業報告ならびに有価証券報告書に基づいて振り返ってみます。
6036は2019年の12月に初回購入し、2020年9月で半分売却、2020年の12月に一部再購入しており、現時点で300株保有しています。
近所にキーパーLABOの店舗があったことと、技研製作所を調べようと思ってYahooのアプリに技研と打ち込んだら、なぜか6036のほうが画面の上に表示されたことがそもそものきっかけとなり、投資を開始しております。
まずはRevenueとOperating profitの推移をみます。以下財務3表以外のグラフの数値の元ネタはモーニングスター。
好調な業績の背景として、日本人のステータスに対する意識の変化が挙げられています。かっては車を頻繁に買い替えて新しい車に乗っていることがステータスだったのが、いまでは同じ車を長くキレイに乗ることに価値観が高まってきていているとのことです。
コロナ禍でその意識がさらに高まっているとのこと。キレイ=清潔、収入源=新車買い控え、もあるでしょうが、昨今では在宅勤務の増加によって、駅から離れた少し不便な場所での住宅需要が増加していることもあり、そうなってくるとますますもって6036に追い風が吹くのかな、と私は思います。
2020年度2月に発売開始のEXキーパーなるプレミアム製品が好引き続き好調だったようです。なんでもYouTube等のSNSでの高い評価の影響が大きかったとか。私はそのあたりは無関心なのでさっぱり見たことはないのですが、それらのユーチューバーやモータージャーナリストが素でKeePerのファンになってリピートで利用し続けているらしいです。
本当に品質がいいんでしょうな。
2020年10月にはスバルディーラーにて新車用純正コーティングが採用されたのも、その後のリピーター増につながる大きな一手のように思われます。
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既に述べた追い風を察知して人員増を決断したとのことで、100名の中途採用、70名の新卒採用をしたとのことですが、一方でキーパーLABOの運営効率を上げる新たなWEB予約システムの導入や、プレミアムサービスの需要増による平均単価増(昨年度対比+15%)があり、キーパーLABO運営事業に限ると、人件費は29.5%の増加となったものの、売り上げは+47.5%、営業利益は+243.3%になっております。
財務3表。
ほほう、余剰は自社株買いに充てたのですね。
資本効率の指標の推移。
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ここの強みは、製品とサービスの品質の良さだと考えます。事業報告の冒頭にも
〈中略〉当社では、ユーザーに提供されるKeePerコーティングの品質の維持・向上を従来以上に実現していくことが、当面の業績を向上させるだけでなく、将来に向けての発展を目指したKeePerのブランディングを確実にしていくために最も重要であると考えています。
と記載されています。製品だけでなく、コーティング施工の技術に関しても、従業員が切磋琢磨して腕を磨いていく環境が整っているように見受けられます。
このあたり、米国の害虫防除の会社であるローリンズ(ROL)と同じ香りがしますね。
日本人の意識に芽生えつつある、気に入ったものを長く大事に持ち続けるという意識を追い風に、6036がカーコーティング・洗車の業界を席巻していくのをじっくりと時間をかけて楽しんでいく所存です。
自戒を込めて・・・あたふたしたら、あかんな。
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