2019年4月30日火曜日

サードマンの収入明細(平成31年4月)

我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入のアップデートです。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら



黄色は新規獲得、青は放出、紫は一部放出、緑は追加獲得

アルトリア(MO)からの配当金が、まだ確認されていません。来月にスライドかな。

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 一ハ六五年から国づくりをはじめて一九〇五年に完成した、その国を四十年後の一九四五年にまた滅ぼしてしまう。国をつくるのに四十年、国を滅ぼすのに四十年、語呂合わせのようですが、そういう結果をうんだのです。
半藤一利 『昭和史』 平凡社ライブラリー
元号がかわります。

半藤一利さんによると、日本は約40年周期でピークとボトムを迎えているようです。黒船来航から12年後の1865年に朝廷がそれまでの姿勢を覆して日本を開国したのを起点にすると、日露戦争でかろうじて勝ちをおさめたのが40年後の1905年で、これがピーク。

その40年後の1945年に、国土が焼け野原にされた挙句の無条件降伏。これがボトム。

占領下の空白の7年を経て、講和条約の調印が1952年で、これが再び起点。

約40年後の1990年代初頭にバブル経済がピークを迎えます。

以前にも書きましたが(参考記事『カントク・フジノ、頼んだぞ -投資信託積立開始その3 ひふみプラス-』)、比較的気候に恵まれていて、なおかつ台風、地震、津波、ゴジラ等々の自然災害が多い地域に住む我々列島人には、その時々を楽しめればいい、喉元過ぎれば熱さを忘れる、宵越しの金は持たねえ、というメンタリティがあると思います。いい悪いは別として。

日本人には、起こってほしくないリスクは起こらないものとして無視する傾向がある、けしからん、失敗の本質だあ!・・・ということがちょくちょく言われますが、ちょっと弁護させてもらいますと、日本列島で起こるリスクというのは、想定しだすととてつもないことばかりなんですよね。ほかの地域だとカタストロフィー級の自然災害がわりと頻繁に起こるものだから、仕方がない面もあるかと存じます。

で、日本列島人に限らず、そもそもホモ・サピエンスというものは、そういう短期的な精神性をベースに行動すると、結果的に40年周期くらいで流行り・廃り、アップ&ダウンを繰り返してしまう生物なのかもしれない。

もしそうだとしたら、日本の次のボトムは2030年あたり。東京オリンピックの10年後。無条件降伏の次は、どれくらいのインパクトのある出来事、あるいは状況があるのでしょうか。

そのあとの来るべき令和のピークは、いい意味でのピークだとよいですね。日露戦争もバブルも決して手放しでほめられる状態ではありません。バブルの頃の日本は本当に居心地悪かった、個人的に。

一番良い時代というのは、ピークに向かいつつある途上の期間なのかもしれません。

以上の観点で見ると、結果的に平成というのは、大いなるセットバックの時代になりますね。スターウォーズのエピソード5の『帝国の逆襲』のような感じです。このエピソードの最後のシーンと天皇・皇后の姿がダブって見える、と言うと不謹慎ですかね・・・

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近所にとてもおいしい洋食屋さんがありました。ほとんどカウンターだけの小さなお店。とくにメンチカツ定食が素晴らしく、たまに子供たちを実家に預かってもらったときに、ワイルドワイフと食べに行くのがささやかな楽しみでした。

そこは、かなりのご年配の夫婦(と思う)がやってらっしゃったのですが、4月のある日に久方ぶりに食べに行くと、衝撃の張り紙が。

曰く・・・

平成の時代も4月末で終わります。当店も今月末で閉店することになりました。

思うにそのご夫婦は、「そろそろ年だしやめなきゃなあ、でも踏ん切りがなあ」と前々から考えていたところ、平成が終わるのを知って、それじゃこれを機に私たちも・・・となっちゃったのであろう。

嗚呼、平成はボトムまでのあと10年、続いてほしかったな。


今月読んだ本





どうしてそんなにも楽観的になれたのだろう? というか、どうしてそんなにも愚かしくなれたのだろう? 私の視野にはきっとなにか生まれつきの盲点のようなものがあるに違いない。私はいつだって何かを見逃しているみたいだ。そしてその何かは常にもっとも大事なことなのだ。
村上春樹  『騎士団長殺し 1 顕れるイデア編』 新潮社文庫
私にとっての読書とは、見逃してしまった何か大事なことを探しに行く行為ですね。




 理屈のうえでは、人生は偶然と選択が混ざり合ってできている。偶然のほうは、生きていくあいだに配られるカードだと考えることができる。選択のほうは、配られたカードをどうプレイするかだということになる。
エドワード・O・ソープ 『天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す 上』 望月衛・訳 ダイヤモンド社

秀才が書く本は読みにくい本が多いのですが、天才が書く本は面白くて読みやすい。

エドワード・オークリー・ソープ氏は、とてつもない天才です。上巻は、彼が1979年に立ち上げたプリンストン・ニューポート・パートナーズの10年間の成績が、報酬差し引き後で年率14.1%のリターン(同期間のS&P500のそれは4.6%)をたたき出したところまでです。

目次を読む限り、下巻が非常に楽しみですな。


 


「共通する問題が一つあります。それはスプロール化です」。カルソープによれば、スプロール化は住民同士の人間関係を断ち切るという。公園内にそびえる高層マンションの住民は、米国の郊外住宅地の住民と同様、近所の人たちからも、下に走る車優先の道路からも断ち切られている。中国の都市開発では、商店が軒を連ねる狭い通りが姿を消し、車で混雑する10車線の大通りがそれに取って代わった。そのため「社会と経済の仕組みが壊れようとしています」とカルソープは語った。
ロバート・クンジグ 『都市の未来の主役』 ナショナルジオグラフィック日本版 2019年4月号
ナショジオの 4月号の特集は「世界の都市」。おもしろいですよ。個人的には株式投資をやってらっしゃる方にはヒント満載だと思うし、新たな住居を探している人にとっても、とても参考になると思います。読んで損はない。世界の都市化のインフラを担うのはどの企業でしょう?


ナショジオ誌の付録

上記抜粋個所のスプロール化に対する米国や中国の取り組みもなかなか興味深いです。私がマンションを購入する際に、最寄り駅と自宅の間に幹線道路が無いことを重視した(参考記事『平成最後の春の近況を、徒然なるままに』)のもいいセン行っていたな、とすこし自画自賛。

これからのキーワードは、都心回帰、脱クルマ、職・住・自然の近接、自発的な地域コミュニティ、多様性、水、ですかな。

ちなみに私が社会学を専攻する学生だったら、日米の野球場と住環境の習熟度の比較を論文にしたいです。いろいろ考察するところがあるのですが・・・ま、今となってはせいぜい居酒屋で一席ぶって、友人の不興を買うばかしですな・・・

情報開示:特になし

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