2018年5月2日水曜日

サードマンの収入明細(2018年4月)

我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入のアップデートです。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら


黄色は新規獲得、青は放出、緑は追加獲得

4月はゼネラル・ミルズ(GIS)を全株放出、コカ・コーラ(KO)の一部放出、アルトリア・グループ(MO)の追加獲得、インターナショナル・フレーバー&フレグランス(IFF)の新規獲得をしました。しかし暑くなってきましたね。わずか一か月前の春分の日には雪が降って凍えていたとはとても思えません。

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ムスメはまだ3歳で遠出はちょっと大変だし、ワイルド・ワイフも仕事が忙しいので、ゴールデンウィークといっても何か特別なことをする予定はありません。連休の前半も自宅から半径2kmを離れませんでした。ムスメと一緒に砂場用スコップとかを持ちながら近所の公園をローテーションしています。

公園では普段仕事等で接しないタイプの人が多く、なかなか苦労します。ま、彼ら(というか彼女たち)にとっては私が異端児なのでしょうが。ブランコをめぐる攻防戦に巻き込まれながら、フィリップ・マーロウの、

「タフじゃなくては生きていけない。やさしくなくては、生きている資格はない」(*)

という名セリフをしみじみと噛みしめています。公園での必需品はスコップではない。トレンチコートのポケットにしのばせたスコッチなのである。

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公園への道すがら、そこかしこに綺麗な花が咲き誇っています。散歩には良い季節ですね。

ムスメが、このハナなーに、おしえて、と訊いてきます。クワガタムシや第二次世界大戦時のドイツ軍の戦車、コルリオーネ家やカラマーゾフ家の兄弟たちの名前なら答えられるのだが、花はね…。

花の名前の検索に、何かいいアプリがないかいろいろ試したところ、PictureThisというものが一番高性能な気がしました。しかしこれ、英語なんだよな。せっかく写真をとってサーチしても、Annual fleabaneとかいう回答では、ムスメに答えようがない(ちなみにヒメジョオンなんだそうです)。

なにかよい日本語のアプリがないものだろうか。ご存知の方がいらしたら、教えていただきたし。




公園もほどほどに、仕事を終えたワイルドワイフと合流して、日も明るいうちから近所のホルモン屋に行きます。ギムレットにはまだ早い、なんてスカしている場合ではございません。屋外の席に陣取り、ハイボール片手に夏服姿で街行く人々をぼんやり眺めながら、ジュージュー音を立てる塩だれホルモンや、じゃがバターをつつきます。

たまりませんなあ。

ニュースで渋滞がどうのこうのいってたけど、わざわざ混んでいるところへ出かけていくなんて、バリューじゃないね。




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今月読んだ本

    



アメリカ人ほど自発的にフェア・プレイに呼応する者はいない。アメリカ人をよく扱えば、彼らは常に相手をもっとよく扱おうとする。
W・S・チャーチル『第二次世界大戦3』佐藤亮一・訳 河合文庫

首相、我が意を得たり!

そう、私が米国株式をメインに投資している理由は、決して過去XX年間の株価指数が、ほかの国の株価指数をアウトパーフォームしていたからというような、そんなプライス・タッグな理由ではありません。

世界の株式市場のなかでも、一番米国の市場が、その参加者に対しフェアであると確信しているからです(参考記事:『長期投資におけるマーケットに対する考察 その2 -欧州にてー』)。

フェアな市場に効率性は生まれる。効率が乏しいところの市場の指数に毎月お金を投入するのは、それこそガダルカナルへ輸送船団をひたすら送り続ける結果になりかねないと、私は考えています。リスクに対する考え方とそれへの対応は、人それぞれですが。

話がそれたけど、この第3巻では、ナチスでも、あの伍長、でもなく、ひたすらロンメル!ロンメル!ロンメル!ですね。

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ワイルドワイフがドンキで100円‼(黒田さん、文句を言ったほうがええで)で買ってきたディズニーの『不思議の国のアリス』のDVDを観ていたムスメ(3歳)が、傍らで新聞を読んでいた私に尋ねてきます。

ねえ、トランプのへーたいさんたち(と聞くとこのご時世、つい屈強な米海兵隊を思い浮かべてしまいます)、なにしてるの?おしえて。

んー・・・、あれはね、政権にソンタクして、花の色のヌリカエをしてるんだよ。

ふーん。

なんて会話をしていると、ろくな子供に育たないよなあ、と思っていたところ、本屋で本書を見かけたので買ってきました。佐々木マキ氏の絵が、不思議の国にぴったりマッチしていて、ムスメより私が夢中になっております。

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 誰かが誹ったにちがいない。悪事を働いた覚えがないのに、ある朝、ヨーゼフ・Kは逮捕された。
カフカ 『審判』池内紀・訳 白水社
なぜか季節の変わり目にはカフカが読みたくなる習性があるので、再読。自分でも不思議なんですが、ついついページをめくってしまいますね。なぜなんでしょうね。

いろいろな解釈があると思うけど、この小説は身を粉にして働いてきたエリート銀行員が、自分の人生に立ち返る過程を描いた話と言えなくもない気がする。ちなみに私の公園での他の人とのやり取りも、あるいは区役所とかで職員と会話しているときでも、この小説に書かれているようなズレというか、もどかしさを感じます。噛み合わない。

都会で働くサラリーマンなんて、じつは世間から相当浮いている存在かもね。となりゃ、官僚や政治家が相当ズレてしまうのも、仕方のないことかもしれん。ただ誰が何に対してズレているのか、ズレているのはどっちやねん、というのは難しい問題だ。

情報開示:この記事を書いた時点でKO238株、MO322株、IFF15株保有

サードマンの収入明細の履歴はこちら


*)生島治郎氏の訳のようです。レイモンド・チャンドラーの『プレイバック』に書かれた原文は、If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.

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