夜10時ごろ、ぐったりとして図書館のドアを開け外に出ると、入り口付近に行儀よく勉強中の主人の帰りを待ちわびていた犬たちが、一斉に期待のまなざしで私を見上げてきます。
次の瞬間、一斉にがっかりされてしまうのですが。悪かったね、待ち人じゃなくて。犬好きの私としては、犬たちのご期待に添えないのは、けっこう心が痛む。
いやそれにしても、夜遅くまで図書館の入り口の方向をじっと見つめている犬たちが行列を作っているのを見ると、なんともいじらしかったです。たいていはリード無しでしたが、とってもお利口にお座りをしていました。
さて、次回の定期獲得のタイミングは3月を予定しているのですが、有力候補は先日レビューしたホームディーポ(HD)と、以前にレビューしたJMスマッカー(SJM)、およびすでに保有済みのエマーソン・エレクトリック(EMR)のうちの、どれか一銘柄です。いまのところ。
このうちSJMは、今月中旬あたりにでるQ3の結果を楽しみにしていたのですが、その前にSJMがBIG HEART PET BRANDSを買収するというニュースがありました。
というわけでちょっと調べてみました。
まず米国のペット関連マーケット。(ソースはロイターの記事:JM Smucker to buy Milk-Bone owner BigHeart Pet BrandsとBIG HEART PET BRANDSのアニュアルレポート)
- ペットを飼っている世帯主の割合が、子供がいる世帯主より多い。世帯全体の約2/3にペットがいる。
- 世帯の半数以上が、犬か猫を飼っている。
- 昨年の$59Bのペット関連の支出のうち、約39%がペットフード。
- 過去10年間のペットフードの市場の年率の成長は約4%。
ではBIG HEART PET BRANDSとは?
犬と猫用の高級志向ペットフード・スナックを製造販売しています。ドッグ・スナックの分野では米国でのシェア一位。1916年に前身となる企業が創業され、RJR NabiscoやDel Monte Foods Company (DMFC)等々に所有され、2011年に複数の投資会社が出資するファンドに買収されていたようです(たぶん・・・)。
もともとConsumer Products Businessも一緒やったようですが、2014年にDel Monte Foodsに売却し、ペットフード・スナックのみになった模様。
ペットフード・スナックの原材料は、大豆やコーン、小麦。製造は米国内。また2014年度のNet Salesの95.7%が米国。米国外と言っても、おそらくカナダだけ。いいじゃ、ないかー。
従業員は2014年4月時点で2,200人のフルタイム、および250人のパートタイム。
Net SaleとBS推移は以下の通り(数値はアニュアルレポートより)
それで買収後のSJMの製品ポートフォリオは以下の通りになるそうです。
n |
SJMのIR資料より |
年間$200Mのシナジーを目指すと言っているけど、コーヒーやピーナッツバターとペットフードでそういうシナジーが生まれるのかよくわからない。
でも、サプライチェーン回りや原材料調達では効率化が目指せるかも・・・というのはわかる。
そういえば、ロスアンジェルスの孤高の私立探偵フィリップ・マーロウは、なにかとコーヒーを飲むし、映画の中では猫好きという設定です。(原作では特に猫の世話はしていない) 。
ボストンの私立探偵スペンサーは、ダンキンドーナツ(+コーヒー)が好物で、犬好き(たしか犬より人間の方が躊躇なく撃てる)だったはず。
というわけでSJM、ますます私好みになってきました。米国の人口動態や住宅着工数のトレンドを考えるとね・・・まず米国でのペット業界の未来は明るいんじゃないかと思います。
さてどうしましょうか。
情報開示:このエントリーを書いている時点でEMR30株保有
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