2015年2月19日木曜日

ジェニュイン・パーツ(GPC) のいささか不安なキャッシュフロー

ジェニュイン・パーツ(GPC)が約7%の増配当を発表しました。これで59年連続増配です。

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GPCのニュースリリースによると前年度と比較して2014年度のSalesは9%の伸びだそうです。EPSは5%の伸び。

Salesの伸びのうち、通常の成長が5%、買収によるものが5%、為替で-1%です。

Salesの伸びをセグメント別に見てみると
  • 自動車部品は8%増、そのうち6%が通常で、4%が買収効果、-2%が為替
  • 産業部品も8%増、そのうち6%が通常で、3%が買収効果、-1%が為替
  • 電気部品は30%増で、これはほとんど買収によるもの
  • オフィス用品は10%増、そのうち5%が通常で、5%が買収効果
セグメント別のSalesとProfitを円グラフにすると以下の通りです。 
数値はニュースリリースより
米国での景気回復を受けてか、どのセグメントも伸びていますね。オフィス用品が結構頑張りました。こりゃ、意外。

ニュースリリース、およびモーニングスターのサイトで得た数字でキャッシュフローの推移とバランスシートをみてみます。


 
この2つをみてみると、特に問題が無いように見受けられます。Capexも少ないし、フリーキャッシュフローも潤沢です。昨年6月にGPCを購入した決め手の一つです。


ただ、このキャッシュの出入りをウォーターフォールチャートにすると、異なった風景がひろがります。
数値はニュースリリースより
うわー、こりゃ、コカ・コーラ(KO)のたどっている道とおんなじやんけ。Debtの出し入れがやたらと派手ですなあ。

かろうじて自社株買いも配当も負債に頼っていないのがよろしいですが、私的にはあんまり好みのキャッシュ・フローではございません。

今後の米国の景気はしばらく明るく、なおかつ同銘柄は原油安の恩恵を大きく受けると考えているので、とくにジタバタはしません。ただ金利が引き上げられた際のインパクトは大きめに出るかもしれませんね。さてどうでしょう。

情報開示:この記事を書いた時点でGPC25株保有

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