The most foundational aspect of our culture is simple - we put entrepreneurs first, including over 130,000 contractor customers, who represent the purest form of entrepreneurship that we support each day.
2025年度のWSOのアニュアルレポートより
米国のサンベルトと呼ばれる地域には、足を踏み入れたことはありません。飛行機の乗り継ぎでロサンゼルスとヒューストン(あれ、フォートワースだったっけ?)の空港に数時間滞在したことはありますが。
南部にも行ってみたいと思っていたのですが・・・、今勤めている会社の米国のカウンターパートがテネシーの連中で、とっても田舎くさいです。ちーとも自分たちはインターナショナルな会社に勤めているんだぞ、という自覚が見受けられず、結構困った連中です。
地図でいくところのテキサスから右方面(フロリダ除く)は、やっぱりUnitedにすべきじゃなかったんじゃないのかよ、エイブ。
Watsco, Inc.(WSO)
米国でのHVACのディストリビューター。もともとはHVAC関連の部品メーカーだったが、1989年にディストリビューターの買収を開始し、以降70社を傘下に収めてきたベテランの同業他社serial acquirer。
【存在を知ったキッカケ】
X(旧ツイッター)でどこかの米国人投資家がHigh ROICの企業として紹介していたのを見て知る。
【初回の獲得】
2023年4月
【誰にどのような価値を提供しているか】
新たなテクノロジー、資金、システム、ノウハウを買収した傘下の企業(多くは地域密着型ファミリー企業のHVAC関連ディストリビューター)と共有し、より多くのエンドユーザーにハイレベルなHVACサービスを提供。
【参入障壁】
買収した各(ファミリー)企業の経営者や従業員、文化、地域的なつながりを尊重する企業文化。これこそが私が株主になった一番の理由です。したがいまして、2025年の同社のアニュアルレポートのカバーページはとっても心強い。
【長期潮流】
- 米国の人口動態(サンベルト地帯への産業・人口流入)
- さきの金融危機の影響による、米国での圧倒的な家不足
- 気候変動対策への意識・規制の高まり(とくにHVACにおいて顕著)
- 米国の商業施設等の老朽化(平均築年数が50年以上)
- 地球の灼熱化
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WSOが産み出す企業価値を見てみます。(以下経営効率や一株当たりのFCFの数値は私の計算なので、あくまで参考値)
棒グラフはROIC-WACC Spreadです。毎年しっかりした価値を創造しています。やはり2022年あたりはコロナ禍での特需だったと理解するほうがいいですね。あと米国イノベーション・製造法の成立とかの影響もあったかもしれません。
2025年度の実績は:
- Net Salesは-5.0%、過去10年間のCAGRは5.5%(マイナス成長1回)
- Operating Incomeは-7.9%、過去10年間のCAGRは7.6%(マイナス成長3回)
- Operating Marginは10.0%、過去10年間の平均は9.2%
- ROCEは20.4%、過去10年のMedianは21.9%
SalesとIncomeが減ったのは、主に規制強化による次世代A2L冷媒機器への移行に伴う混乱、夏季販売シーズン中の穏やかな気候(そうだったの?)、住宅建設活動の低迷、そして交換システムやアップグレードに対する消費者支出の減少にともなう販売数の低下が原因です。
まあ、こういうシーズンもあります。それにしても米国の金利は下がりそうもないですね。しばらくはWSOにとっては、ぱっとしない時期が続きそうです。
2025年は傘下の企業及びCarrierとのジョイントベンチャー経由で計3社(ほとんどがサンベルトエリアで事業を展開)を仲間に加えたようですが、そのうちの一社は食品サービスおよび製氷機の機器、部品、消耗品のディストリビューターという、若干毛色の違う企業の買収でした。
一株当たりのフリーキャッシュフローの推移。
過去10年間のCAGRでみると9.6%です。
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前回でも書いた通り、数字だけをみるとWSOは少し物足りないところはあります。ですが、その文化を知ったからには、1株たりとも手放す選択肢はありません。
じっくりと退屈しながら保有し続けます。
情報開示:この記事を書いている時点で、WSO50株保有
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