先だって、今年はそんなに新規の株式を獲得しないと言った舌の根も乾かないうちに動きました。マクド(MCD)を全部放出して、それを元手にキンボール・インターナショナル(KBAL)を獲得しました。
この朝令暮改の軽率な動きフットワークの軽さこそが、組織に縛られていない個人投資家の強みなのである。
MCDは知らない人はいないと思うので説明は割愛。The 3rd Man's Fundで2014年9月から約6年間保有しました。その間、追加の獲得あるいは一部放出はしなかったですね。
MCDの株価推移、矢印が獲得のタイミング |
今回放出した理由は、
- どうしてもKBALを獲得したくなった
- 3つの作戦のうち、『Operation Jupiter(拡大と発展)- 世界的なミドルクラスの増加を追え -』では、とくにマクド(MCD)でなくともマコーミック(MKC)やプロクター&ギャンブル(PG)等を保有し続ければ、それで充分目的が果たせると判断した
- あまりアニュアルレポートを読んでみたいと思わなくなった
になります。
獲得からの株価の推移も、配当の増加も全く文句ないどころか上出来ですし、事業も盤石だと考えています。なのでけっしてネガティブな理由での放出ではありません。
それにしても2014年から16年あたりにかけては、異物混入騒ぎもあり、MCDはまさしく水に落ちた犬状態でしたね。いやもう出るわ出るわ、バシャバシャという水音を聞きつけて石や棍棒をもって水際に集まってくる人が、わんさかいましたなあ。
いまその人たちは、どこにいるのだろう。ま、いつだって石をぶつける対象には事欠かないので、どこかで何かに石を投げつけていらっしゃるのでしょう。
それが業績と株価が回復してくると、今度はMCDこそ理想的な株式、初心者にお勧めええええ、みたいなのが雨後のタケノコみたいにニョキニョキ出てきます。
楽しいですね。
いずれにせよ、波打ち際が騒がしい時が、良いビジネスの株式獲得の絶好のチャンスであることは、上記の株価チャートが示しております。
またなんか不祥事があったら、手を出してもいいかもしれないな。
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KBALはNASDAQに上場している、おもに職場や病院、ホテルなどに家具を提供している企業です。もともとピアノから始まって、電子オルガンをつくり、その技術を生かしてエレクトロニクス関連の製品も扱っていましたが、現在はデザイン性の高い家具のみ扱っています。
いずれまた記事にしたいと思いますが、KBALの獲得の理由として
- 『Operation Mars (闘) - 米国の人口動態とその購買行動に的を絞れ -』の層を厚くしたかった
- 米国では老人の人口も増える。であれば医療施設への家具というニッチな分野を主戦場にしているKBALはWell positionedと言えるかもしれない。
- 最近エレクトロニクス関連をスピンアウトし、新たなCEOのもと、利益が急速に上向きつつあるので、おもしろいかもしれない
- 家具の会社の株式を所有して、オマハの賢人気分を味わいたい
が、挙げられます。
株価の推移をみると、みんなNasdaqの別の方面に気を取られていて、KBALに気がついていない雰囲気がある。ひょっとするとOne up on Wall Streetできるかもしれないぞ。
え? どこでKBALを見つけたかって?
それはね、隻眼の相場師ことマイケル・バーリさんのサイオンズキャピタルの9月時点のポートフォリオに載っていたんですのよ、ふふふ・・・
あかん、One upどころかOne Strikeやな。
情報開示:この記事を書いている時点でKBAL560株、MKC352株、PG133株保有
ちなみにサブプライム住宅バブルの際に住宅ローン証券を『世紀の空売り』していたバーリさん、なにやらいまテスラとやらをショートしているっぽいですぞ。世の中の趨勢に異を唱える姿勢は健在のようです。此度はどちらが間違っておるのでしょうな?
【参考記事】『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』
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