2021年1月3日日曜日

投資家K.のアニュアルレポート 2020 (前編 Feet On the Ground )

株式投資で利益を得るカギは、怖じ気づいて逃げ出さないことにある。この点はいくら強調してもしすぎることはない。銘柄選択の方法や、成功している投資信託を見つける方法を説いた本は毎年大量に出版されるが、投資家の側に精神力が備わっていなければ、良い情報をいくら仕入れても役には立たない。ダイエットでも株でも、成否を分けるのは知力ではなく胆力だ。
 ピーター・リンチ 『ピーター・リンチの株の法則』 平野誠一・訳
昨年の2月にワイルドワイフの友人家族と千葉の牧場へ遊びに行ったときのこと・・・うちのムスメK子(当時5歳)はその友人のムスメ(誕生日は2週間違い)のFちゃんと大の仲良しで、前日からワクワクしていました。当日、牧場の入り口に現れたFちゃんにムスメは大喜びで駆け寄り、さっそくなにやら耳打ちしています。

するとFちゃんはニコニコしながら私のほうに駆け寄ってきて、よく通る声で元気よく私に挨拶してくれました。

「フニャフニャちんちんのK子ちゃんパパ、こんにちわぁぁぁぁぁぁ!


皆の荷物を押し付けられて身動きのとりようがなかった私は、近くを行きかう人々に力なく笑いながら立ち尽くすほか、なすすべなし。

みなさま、明けましておめでとうございます。投資家K.です。ちんちんはフニャフニャです。よって胆力なんぞ、あろうはずもございません。そこのところ本年もよろしくお願いします。

ご存知の通り2020年は政治・経済的にも株価的にも大変な年でした。私が株式投資を始めた2006年からのS&P500指数の推移をみますと・・・(数値の元ネタはYahoo!Finance


すさまじい下落ですね。『モチモチの木』の豆太でなくても、フニャチン野郎の投資家K.でなくても、こりゃブルブルだ。

対数でみてみましょう。こちらは1927年まで遡っています。


・・・落ち着け。騒いだりするようなことではないですぜ。逆に浮かれる方がマズい。

***

2020年の獲得・放出企業をまとめてみます。

第一四半期(コロナ前)

獲得:ピーバンドットコム、Mマート、システムディ(追加)
放出:弁護士ドットコム、鎌倉新書(一部)

第一四半期(コロナ後)

獲得:ステップ、ホームディーポ、A.O.スミス
放出:ピーバンドットコム、Mマート、アーロンズ

第二四半期

獲得:キャリア・グローバル、トラクターサプライ
放出:ペットIQ、アルトリア(一部)

第三四半期

獲得:トラクターサプライ(追加)、学情、エコミック、フロントドア(追加)
放出:アルトリア、レストランブランズ・インターナショナル、アイアールジャパン(一部)、クロロックス(一部)、ステップ(一部)、KeePer技研(一部)

第四四半期

獲得:フロントドア(追加)、プロッグ・ホールディング、エックスネット、クロロックス(追加)、KeePer技研(追加)、マコーミック(追加)、トラクターサプライ(追加)、システムディ(追加)
放出:インターナショナル・フレーバー&フレグランス、エコミック、コカ・コーラ

となっています。

こうして眺めてみますと、おおきくわけて2つのことが言えます。

  1. コロナによる株価急落時には、アクションが少ない
  2. 米国での住宅関連需要増を見越したうえで、そこから利益を享受できると期待する企業(黄色くハイライトしたもの)に資本をアロケートした

1.は、いまから見返すと、もっと積極的に動いていればと思うのですが、当時は株価の底打ち・復活には数年くらい時間がかかると考えていましたからねえ・・・

原因が何であれ将来同じような株価急落がおこったさいは、今回同様ほとんどアクションをとれないという確信はあります。なのでとりたてて反省しない。したところでまず間違いなく次回に活かせないので。ま、ステップをめぐる慌ただしい動きを見るにつけ、やはりけっこう動揺していたんでしょうな、フニャチン野郎め。

しかしなんでステップやったんやろ。一種の地元バイアス(現在私は神奈川在住)なのだろうか。

2.は目論見通り、こちらのペースで。昨年に引き続き、地平線を見据えながらよい種まきができたかと考えます。とくにトラクターサプライ獲得はコロナ後の新たな生活様式というものを想定しており、The 3rd Man's  Fundにおける新機軸(実績のみならず変化を強く意識)を作り出したアクションとなっています。

さて、どうなりますでしょうか。

***

旗艦ファンドであるThe 3rd Man's  Fund年末のポートフォリオ(正確には日本時間の2020年12月28日朝時点)は以下の通りになっています。(1ドル=103.76円で計算) 




MKCが引き続き旗艦企業、次点がTSCOとなりました。保有してから11年目を迎えるJNJも手堅く3位です。

2020年の資産は推移は以下の通りでした。




為替ですこし逆風ですが(ドルが弱くなっているのか、円が強いのか・・・思案するだけ時間の無駄)、2020年もきちんと含み利益が出ているのはGood。昨年に引き続き、今年も次の段階への種まき(播種)がきちんとできました。

***

以前に勤めていた会社(グローバル・ヘルスケア企業、連続増配中)のEmployee Stock Purchase Plan (ESPP)を通じて購入した株式があります。こちらはDripで自動的に再投資が行われるので、完全放置状態です。

2020年はDripにより17株増加しています。

***

フニャチン野郎のよき友である、投資信託の積立投資。

今年から個人型確定拠出年金ではなく、企業型拠出年金に変更となっています。毎月たわらノーロード先進国株式を積み立てています。手続きミスがあり、2020年Q2からの積み立て開始となりましたが、結果的に株価が低い時からのスタートとなりました。それ以降は積み立てをSkipすることがなく無事継続しています。

ムスメ(5.8歳)とムスコ(2.5歳)の教育資金のための作戦『汝の父を敬え』。


1st Front (ムスメむけ、つみたてNISA)

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • ひふみプラス

2nd Front (ムスコむけ)
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド

こちらも、一度も積み立てをSkipすることがなく無事終了しました。

NVICもスパークスも、ますます受益者向けの情報発信が充実してきましたね。長期厳選投資おおぶねは毎月動画での報告もやられているようですが、開始時間がたいてい午後7時半で育児時間のゴールデンタイムと被るから、なかなか参加できないのが残念。

こういうのはアクティブファンドならではの価値ですね。インデックスファンドだと、どんな時でも『神』は沈黙を保つのみで、聞こえてくるのは右往左往する部外者のノイズだけです。

***

最後に、『いざ・波』。

アイアール・ジャパンとKeePer技研が強かった。今後の柱になることを期待してエックスネットを新規に加えています。ポートフォリオの調子がよい時に次の一手を打つべしなのだ。

年末のポートフォリオは以下の通りになっています(12月29日終了時点)。




長年苦労していた鎌倉新書の割合の縮小は、一気に解消・・・というか、今度はアイアールジャパンとほかの企業とのバランスが課題となってきた。

資産の推移は以下の通りでした。



評価額的には、2019年に引き続き、素晴らしいパフォーマンスになりました。



情報開示:面倒くさいのでSkip

過去のアニュアルレポートはこちら






0 件のコメント:

コメントを投稿