2021年1月18日月曜日

投資家K.のアニュアルレポート 2020 (後編 Eyes on the Horizon )

「おやすみ」とジェイが言った。「ねえ、誰かが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」

 村上春樹 『1973年のピンボール』 講談社文庫
さて、Eyes on the Horizonと題し、我が投資活動の2021年の展望をみていきます。ちなみにFeet on the GroundとEyes on the Horizonは、Deere(DE)のアニュアルレポートによく使われていたフレーズです。最近は使用されていないみたいだけど。それにしてもDEは何年か前に増配をストップしたので、獲得候補から除外してしまったんだよなあ。最近のDEの株価推移を見て涙にくれる今日この頃です。増配の縛りを外すのが遅すぎたぜ。

引き続き2021年も、Capital allocationは以下の通りの優先順位で行きます。

収入-(生活費+娯楽費等々)= 0.投資用可処分所得
  1. 当座生活予備費
  2. 企業型確定拠出年金
  3. 汝の父を敬え作戦
  4. The 3rd Man's  Fund
  5. 『いざ・波』
  6. ESPP

企業型確定拠出年金は天引ですので半ば強制的なものですね。会社をクビにならない限りこのまま継続。たわらノーロード先進国株式一本。ほかに選びたいものが無いのでこれだけ。

また6.の以前勤めていた会社(米国系ヘルスケア)のESPP(Employee stock purchase plan)で購入してそのまま持っている株式は、Dripで配当が自動的に再投資されるので、特になにも意識して行いません。

3.の汝の父を敬え作戦は、現在利用している以下の4本の投資信託をそのまま同じ割合で継続して積み立てていきます。

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • ひふみプラス
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド

いまのところ変更をする理由がありません。まだ先の話ですが、子供たちが中学卒業のタイミングで含み益が出ていたら定期預金に変える、含み損の場合はそのまま積み立てを継続というふうに考えています。

それで4.と5.ですが・・・

ここのところが当ブログ記事のメインではあるのですが、どれだけ新規の投資額を拠出できるか、が大きな課題ですね。

コロナや日米の政治や経済の動向等々、株価に影響をおよぼす出来事は多々ありますし、日々雑誌や新聞、インターネット等でいろんな人がいろんなことを言っていますが、そんなことよりも・・・

一介の個人投資家にもっと強いインパクトをもたらすのは、たとえば子供たち(5.9歳と2.5歳)のメシの量がどれだけ増えてくるかとか、ムスメが耳のでかい黒ネズミ(ミッキーのことだよ)にどれだけ骨抜きにされるかとか、ワイルドワイフがどんだけ(以下愚痴っぽくなるので割愛)

などの諸処もろもろの日常の出来事の見極めの方が重要です。陽水さんの『傘がない』の心境ですな。

てなわけでThe 3rd Man's  Fundへの新規投入金額はかなり控えめになることが想定され、なおかつ『いざ・波』への新規資本投入は基本的になし、やりたきゃ『いざ・波』内で何かを売って何かを買え、で行きたいと思っています。

この二つのファンドを横断して発動されている3つの作戦(参考記事『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』)をベースにその少ない資本をどうアロケートしていくかをちょっと考えてみましょう。

Operation Jupiter(拡大と発展)- 世界的なミドルクラスの増加を追え -


こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。


マコーミックを旗艦とする計9企業。食品、ヘルスケア、日用品がメインです。それにつけ足して温暖化対策としてのコールド・チェーン関連を少々。

昨年のレポート(ワイルドサイドを歩け - 投資家K.のアニュアルレポート 2019 -)でも書いたように、A新聞がその存続をかけてどんなにタダしい記事を書いて否定しても、その意に反して、人々の生活は確実に良い方向に歩を進めています。当作戦では、その歩みに歩調を合わせるのみです。

現時点ではもう構成企業を増やしたり減らしたりを考えておらず、資本を投入するとしても、上記のうちのどれかの企業に追加という形をとることになります。ああ、もう、ディア(DE)とディズニー(DIS)をここに入れておきたかった・・・、あ、NVICさんの米国長期厳選には両方とも入っている(と思う)。それでいっか。

Operation Mars (闘) - 米国の人口動態とその購買行動に的を絞れ -


こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。


トラクターサプライを旗艦とする計9企業。とくに米国の住宅まわりを狙った、私としては攻めの作戦ですね。

日本ではなじみがない企業がほとんどなので、さらっと紹介します。

TSCO: 米国の田舎暮らし御用達のホームセンター
WMT: Everyday low priceのディスカウントストア(感覚的に日本のスーパーに近い)
CLX: 米国で漂白剤が欲しいときはBleachではなくクロロックスをください、と言いましょう。そのほうが日本人には簡単だと思う。
AOS: 給湯器+ボイラー、あと浄水器
RPG: おもに家具のオンラインリース。Lowe'sとも協力しております。
ROL: 害虫(獣)防除
FTDR: ホーム・メンテナンス・サービス
TTC: 芝刈り機と除雪機等々
HD: ホームセンター

The 3rd Man's  Fund殿堂入りしてしまったWMT以外は、いまから最新のアニュアルレポートを読むのが楽しみで仕方がない。こちらも新規企業の獲得はしない見込み。放出もよほどのことがない限りないでしょう。

Operation Pluto(死と再生)- 列島社会と人々の意識の変化を見据えよ -


こちらの作戦のメンバーは以下の通りです。



アイアール・ジャパンを旗艦として計9企業。計ったわけではないのだが、各作戦それぞれ同数の企業で構成されていますね。

こちらは今後頭をひねりそうです。とくに鎌倉新書のお墓ビジネスの感触と、あらたな相続関連の見込みを見極めていかねばなりません。そもそも株価が過大評価だったのかもしれないし、逆にコロナインパクトを大きく見られすぎなのかもしれないし。

それ以外はそのままかな。リロの体育会系的な体質がこの逆境下にどういう成果を遂げるのかが個人的に楽しみ。

XNETをもうすこし厚くしたいのは山々なのだが。あともう1つ気になる企業が出てきたけど、原資をどうするかだな。鎌倉新書と合わせて、このあたりは機を見てガラッと動くかもしれません。

***

てなわけで今年も奇をてらった投資はしません。新規投入金額が少なくなろうとも、3つの作戦に沿いながら、いつもどおり3か月に一度の投資のCadenceを守り、なおかつ年末の配当再投資を行います。

ゆっくり歩いていきましょう。


情報開示:面倒くさいのでSkip

過去のアニュアルレポートはこちら

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