“眺めるうちに線路も父の姿も赤みを帯び、やがてまた青梅線の濃い臙脂色の車両が現れると、どこかで見た色だと繰り返し呟いている自分がいるのだった。あれは何という名前の色だったか - 。”
高村 薫 『照柿』 新潮文庫合田主任殿、あなたが思い出せないでいる色の名前、それは照柿色といいます。
照柿銘柄であるエマソン・エレクトリック(EMR)ですが(何故その色なのかはコチラ)、今年は125周年のようで、そのせいかどうかは知りませんが最新のAnnual Report 2014年度版では、もっとカラフルになっています。
さてさて、年始の行事は各位いろいろあるかと存じます。当ブログでは、前年にもらった配当で株式を獲得することを新年恒例の行事にします。
2014年にサードマンが稼ぎ出した金額は、手取りで$1,786.60でした。これを原資にEMRを獲得しました。ゼネラル・ミルズ(GIS)にするか迷ったのですが、下図の通り最近EMRの株価は置いてけぼりっぽいのと、分散を図るため、同銘柄を獲得した次第です。
EMRとS&P500の過去2年間の比較、Yahoo Financeより |
Annual Reportでの業績予測もあんましパッとしないし(Salesで0~1%増)、ドル高だし、北米での非在来型オイル・ガス開発も落ち着きそうだし(エネルギー業界は重要な顧客と思われます)、欧州や中国の景気も明るくなさそうだしってんで、EMRの株価も今一つなんでしょうが・・・ただそのフリーキャッシュフローは素晴らしく、2014年度のSales減はNetwork PowerセグメントのArtesynを売却したせいであり、なにより58年連続増配当の実績もあるし、いいんじゃないでしょうか。
競合他社に対し、どれだけ強いのかとかは、さっぱりわかりませんけど。
あと、宮城県を中心に東北では、柿の実を採らずにほったらかしにしておくと、タンタンコロリンという、名前と見た目がインパクトありすぎな妖怪が化けて出てくる言い伝えがあり、おっかないというのも照柿EMRを収穫する理由です。こんなんが庭先にぶら下がっているとやだなあ。
それで、えーと、今年の抱負ですが、特にこれといってありません。投資方針から大きく逸脱しないよう努めるまでです。強いてピッチャーに例えると、奪三振数や完封とかにこだわらず、6回3失点で大上出来という気持ちで、しっかりローテーションを守り続けることを意識していきたいと思います。
といっても私の場合、物議を醸している中四日ならぬ、年四日だけ登板やけど。
しっかし黒田(バズーカ担いだ日銀のおっさんではない)投手が、帰ってきますね。うらやましいな広島ファン。我らが阪神は、あんまし選手に愛されていないんじゃないかと思い始めた今日この頃です。
情報開示:GIS49株、EMR30株保有
タンタンコロリンを巡る妖怪話は、柿の実をほったらかしにしとくと熟熟になった実が落下して、道がジュクジュクになって歩きづらいから、ちゃんと予防しろよ!という戒めをするために発生していると考えます。実際のところ、どうでしょうか。
Appendix
Annual Reportより、項目は適当にまとめています |
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