“さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。”
吉田兼好 『徒然草(五十二段:仁和寺にある法師)』自己紹介で書きましたとおり 、私は財務・会計に関してはまったくの門外漢です。最近バランスシートやP/Lなんぞを見てみる機会が増えましたが、正直なところ南北逆転した世界地図を眺めているような感じで、しっくりきません。
自分なりに解釈をしているのですが、ひょっとしたら仁和寺の法師のごとく的外れな思い込みをしている恐れもあります。こんなことならFinanceでも専攻してればよかった・・・まず卒業できんかったでしょうな・・・以前簿記3級を受けてみようかと考えたこともあったのですが、参考書を見ただけでイラッときてしまい、受験までに至らなかったです・・・
でも、いつまでも南北逆転した世界地図を前に唸っていてもアレなんで、一念発起して財務・会計の本を読んで勉強することにしました。そこで本棚から引っ張り出してきたのが山根節著の『経営の対局をつかむ会計 健全な〝ドンブリ勘定″のすすめ』(光文社新書)です。
2007年に購入して、一度は読んだはずですが、例によって何も覚えていません。今回は腰を据えてしっかりと知識を身に着け、今後の分析に生かせればと思っています。
山根氏曰く
“会計リテラシーとは財務諸表を見て、その裏にあるリアルな経営をイメージできる能力のことをいいます。” (P43)とのことで、読書好きの私としては、イマジネーション力(一歩間違えれば単なる妄想力)だけは自信があるので、心強い限りです。会計なんぞ、こわくないぜ。
というわけで出勤途中にせっせと読み込んでいます。
言わずもがなですが、それでも私が今後無茶苦茶な分析や勘違いをし続けたとしても、それはひとえに私の理解能力と資質の無さからくるものであり、決してこの本の内容が悪いわけではないです、まず間違いなく。
情報公開:私の大学の専攻はPolitical Scienceでした。
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