2026年4月24日金曜日

暁のZ作戦・その3 - ZTSのFY2025 -

ウチはまだ2人の子供が小学生で、今のうちに家族旅行だの少年野球の手伝いだのでいっぱいいっぱいでペットを飼う余裕がありません・・・が、よく考えたら昨年の夏に近所の雑木林と三浦半島のキャンプ場でとってきたコクワガタ3匹(オス1匹とメス2匹)がいました。みな無事越冬し、最近活発に動き始めております。

あいつら冬眠起き抜けから直ぐにヤりまくっている気配があります。そんなのをみてたら、せっかく元気に生まれてきたんだから死ぬまでにせめて岩波文庫の一冊でも読んでみたらどうかね、と言いたくなります。

そんな彼らの昨年のヤらかしの結果である幼虫19匹も無事越冬しました。

あとは、そうそう、これまた近所の雑木林で採集したカブトムシのメスが産んだ幼虫も同じく19匹、すくすくと育っています。

クワガタもカブトムシも幼虫から成虫に育てるのは初めての経験なので、どれだけうまく羽化するか楽しみです。



計38匹、ぜんぶが無事に羽化すると、それはそれで困ってしまうのだが。


Zoetis Inc.(ZTS)


グローバル製薬企業の大手ファイザーから2013年にスピンオフされた、独立系アニマルヘルスメーカー。2022年時点で世界シェア約15%のリーディング・カンパニー。(ディール・ラボ『動物用医薬品・アニマルヘルス業界の世界市場シェアの分析』)

ブタや牛、鶏、魚、羊といった家畜と、イヌやネコ、ウマといったペット(Companion Animal)に、感染予防やワクチン等の医薬品を提供。また診断機器も扱う。

年間売上1億ドル以上のブロックバスター17製品を擁しています。



【存在を知ったキッカケ】


2018年の農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの記念すべき第1回(もしくは-1.0回) 運用報告会・・・まだ『おおぶね』を名乗る前・・・で、その存在を知る。(参考記事『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの運用報告会』)


【初回の獲得】


2018年10月


【誰にどのような価値を提供しているか】


  • 動物病院や畜産農場へのソリューション提案を含む信頼関係
  • ペットとともに長く歩むQOLの向上


【参入障壁】


人体向けのヘルスケア市場に比べ、アニマル向けのそれは規模が小さい。非効率なため、これ以上大手ヘルスメーカーやジェネリックの参入の可能性は低い(抗生物質のDraxxinにはジェネリック製品がある模様)。このニッチェな市場でZTSはすでに先駆者として学習効果をおさめ、獣医・畜産農家へのチャネルも確立していると思われる。

ちなみに獣医さんとは以下のようなお仕事をされていらっしゃる人々です。



とても情熱あふれるお仕事ですね。


【長期潮流】


とくに先進国におけるペットのプレゼンスの増大および彼らの長寿化と、動物性プロテインの希少価値化


***


ZTSが産み出す企業価値をみてみます。(以下経営効率や一株当たりのFCFの数値は私の計算なので、あくまで参考値)



棒グラフはROIC-WACC Spreadです。2025年度も悪くないです。ゆえに昨年2月に引き続き今年の3月にすこし追加獲得。

2025年度の実績は:

Net Salesは+2.3%、過去10年間のCAGRは6.8%(マイナス成長なし)
Operating Incomeは+7.2%、過去10年間のCAGRは9.2%(マイナス成長なし)
Operating Marginは35.5%、過去10年間の平均は33.2%
ROCEは27.1%(ちなみにFundsmithのレポートによるとS&P500の2025年の平均は17)、過去10年のMedianは22.4%

ZTSはアニマルヘルスケアの医薬品をコアに据えながら、シナジーが発揮できる事業買収をすることにより取り扱い分野や地理的なエリアを広げてきましたが、25年度はUKとアイルランドのdiagnostic laboratory groupのVeterinary Pathplogy Groupを買収しています。

地域別売り上げの推移(その他にまとめられている諸国は除く)


これだとわかりにくいので米国を除くと:


総じて欧州が堅調に伸びてきています。中国はひどく落ち込んでいます。日本は反転しましたね。

その日本でのLivestockとCompanionの売上の比率は:


まあ、そうなんでしょうね。食料自給率っていう観点でいくと・・・これまでもそうですが、これからも外交力が問われますなあ。


カテゴリー別は:



医療用飼料添加物(ちゃんと訳せているのかどうかはしらん)は、事業をDivestしたようです。

感染予防は・・・やはりジェネリックの影響っぽい。

一株当たりのフリーキャッシュフローの推移。



過去10年間のCAGRでみると17.8%。株価のそれは8.6%。これもあって前述の通り今年3月に追加で株式を獲得しております。

***

そのビジネスをとってかわられるおそれはあるか? ⇒ かなり低い
そのビジネスに対するDemandは枯渇するおそれはあるか? ⇒ ほぼ無い
Moatは拡がっているか ⇒ ここのところは、まあ、狭まってはいないと思う

引き続き保有。

情報開示:この記事を書いている時点でZTS294株保有

Appendix


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