2025年12月24日水曜日

地下鉄からの手記 - WK51 & 52, 2025 -

年の瀬です。

今月半ばから欧米の人々はホリデイモード突入なので、私もさっさと年末モードに切り替え、ちんたらちんたら仕事をしています。午後ちょっと抜け出して、近所の健康ランドでお風呂にじんわりつかり、休憩室においてあるゴルゴ13のコミックを読みふけったりしていました😆

若かりし(?)頃のトウゴウさんは、結構饒舌です😆

そのかわり、これは毎年のことですが、正月休み期間中は会社のパソコンを片手に(もう片一方の手には酒瓶とかずのこ)、せっせとメールをチェックしたり、資料を作成したりしています。

私が子供のころは、正月三が日は祖父母から孫まで全員集合で、かしこまって祖父の長ったらしい昔話(たいていは戦争の体験談)を聞きながら、おせち料理をつついてお雑煮をいただき、それから比較的近所の親戚4~5軒に年始の挨拶に赴き、そのたびにお仏壇の前で30分くらいお経をあげたりしていました。

近所の店は三が日はすべて休みだったので、お年玉をもらっても使うすべがなく、うずうずしていましたね。今思えば当時のお正月はとても厳かで重々しいものだった。いまは元旦だけおせちをつつき、あとはお墓参りとお寺参り(オレの小学時代の同級生が住職やっとる)でオシマイです。

時はめぐり、風習も変わる。

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ムスメ(10)の学力テストの成績は、あいかわらず芳しくありません。しかし本人はわりと楽しそうに塾に通ったり友人たちと図書館で勉強したりしています。楽しんでりゃそれでいいかな、と思っています。成績は問わない。パパは寛大なのである。

ここ最近、仲のいい友達2人と交換日記を始めたようです。その友達たちとはちょこちょこ一緒に多摩川を越えて二子玉川あたりまで出向いて買い物とかやっているようですが、あまり口は挟まないようにしています。パパはとても寛大なのである。

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投資活動の方は、教育費等々で資金繰りがきつくなってきたので、汝の父を敬え」作戦の積立額を今月より減らしています。日々のよしなしごとと未来への備えは余裕をもってやらないと、修行僧な人生になりますからね。

あとは空いているNISA成長投資枠に、特定口座で保有しているMonotaROとJRCの株式の一部を移しました。今年はそれでおしまい。株価については何も思わないです。過程を楽しむのみです。パパはやっぱり寛大なのである。

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ここのところ日本でのインフレは3%、名目成長は3 - 4%。

それに対して政策金利はやっとのことで0.75%。

これでは、広い野原でタイガー戦車に向かってM4シャーマンが真正面から単騎で挑むよりもインフレに勝ち目がない(すみません、お年玉握りしめて真っ先に駆け込む先は、プラモ屋さんという少年時代でした。タミヤのミリタリーミニチュアシリーズよ、永遠なれ)

個人的には、過去数十年にわたり日本は経済成長にともなう適度なインフレが発生せず、そのおかげで諸外国と大いなるズレが生じてると思います。決して為替だけではありません。たとえ1ドル100円くらいになったとしても海外の物価は高く感じるのではないでしょうか。

ただやはり急激なインフレは避けなければ、人々の生活は苦しくなります。

現況の私の理解は:

  • 政策金利を上げる
    • 良い点
      • インフレ抑制(物価安定)
ただし現状では政策金利は低すぎる
    • 悪い点
      • 長期金利も上昇
        1. 政府の利払い費増 
        2. 国債を大量に抱える日銀の債務超過 
⇒ マーケットでの信用低下で円安でインフレ加速
      • 住宅ローンの負担増で景気悪化

  • 政策金利を維持、もしくは下げる
    • 良い点
      • 思い当たらない
    • 悪い点
      • ふつうにインフレ加速
      • マーケットによる通貨信用低下で円安⇒インフレ加速

以上が金融政策の状況。日銀は撃つ弾がないという理解。ガダルカナルに向かうのに木製の疑似機関銃しか装備していない船団のかじ取りを任されているようなものです。しかも船倉には重たい株券と債券満載。その株(ETF)を処分するのに100年かけざるを得ず、債券処分すれば更なる金利高(と思う)。

植田日銀総裁には同情しかない。

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借金の利払い、というところが肝です。

これを減らすには、国レベルでは、

  1. 緊縮財政
  2. 成長戦略を描いて、税収入アップ
の2つで、その2つめはアベノミクスの軌跡を見てもかなり困難です。

要は各企業のマネジメントの力量やエンタープレナーシップが問われますが、昭和後期以降の日本ではビジネスマンに対する戦力外通告はタブー視されていることもあり、経営者として厳しめの意見(あくまで意見にもかかわらず)が出ようなものなら不買運動につながったりしているので、成長につながる思い切ったアクションをとりづらい風土です。

これらによる新陳代謝の不全が成長を阻害し、それでも高水準の生活基盤を維持しようとしていることが財政悪化と通貨信用低下の主因と考えます。ここにフォーカスしないと、札束刷ろうがオモテナそうがドル円に介入しようが、治療法としてピントがずれている。

ちなみに20代から外資系企業を彷徨っている私は、過去に戦力外通告を食らったことはあります。しかも2回😅 自分自身の足りないところを深く考えるきっかけになった良いレフェリーストップだったけどな。さすがに次の職場にたどり着くまでの間は、ゴルゴ13を読みふけったりはしなかったぜ。

閑話休題、となるとDebtと利払いを減らすには増税・支出削減のいわゆる緊縮財政しかないのですが、どうにもその機運はなく、ケチな政策をとる政治家は礫を投げられているように見受けられます。

現在の日本のあたりまえの生活(とくに医療体制)は、とんでもないレバレッジのうえで成り立っているのではないか。

そのあたりまえを奪われることに対する抵抗感の強さは、わざわざマキャベリに指摘されるまでもなく、よくわかりますけど・・・。

あと思うに、エラくて威張っている一部の人々が幅を利かせて計画・管理している分野や地域ほど、値札がいびつになるような感想を持っています。例えばお米とか。

ひいてみると日本円の通貨価値がいびつになっているのも、戦後連綿と続いてきた資本主義の仮面をかぶった統制経済の結果かもしれません。

資産はなるべく透明性の高い市場に預けておくのがいい気がします。キャッシュにしろ、株式にしろ。

あくまで素人の現時点での考えで、以上の考えの適宜修正はやぶさかではありません😅

パパは寛大なのです。

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さてパパはこれから、降りしきる冷たい冬の雨の中、サンタクロースからの贈り物とやらを仕込みに出かけていかなければならない。パパは寛大なのである。

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ちなみに私は出社するのは月にせいぜい2~3回で、地下鉄に乗ることはめっきり減ってしまいました。まあ、一人分のスペースを世の中に還元していると考えています。

あとドストエフスキーの『地下室からの手記』は読んだことはありません😅

よいお年を。


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