We are comfortable outside the normal
- Founder's video, DISCIPLINED GROWTH INVESTORS
2024年4月の日経新聞朝刊に、日本における投信の平均保有期間が2.9年になったとの記事がありました。10年前に比べて1年近く伸びたそうです。(『投資信託の保有期間、長期化傾向が定着』) 個人的にはよいことだと思います。やはり投信というものは、資産の一部として長期で保有すべきものであると考えます。
ただしその投信(インデックスを含め)の中身が目まぐるしく回転しているようだとどうでしょう。知らず知らずのうちにカジノでのギャンブラーになってしまっているかもしれません。米国での話になりますが、『The Decline of Long-Term Investing』によると、1950年代の株式平均保有ピリオドはピーク時に8年に達していたのが、2020年6月時点ではわずか5.5か月になってしまっているとのことです。
こりゃカジノで酔っ払って踊らされているようなものですね。千鳥足の人々が増えると、先だっての日本株式市場におけるルーレットのような株価の回転を見てぶっ倒れてしまう人が出てきます。んなところで寝そべっていたら、身ぐるみ剥がされますぜ。
さて、各大物ファンドマネジャー(Big Shot)の2024年の2nd Qの株式ポートフォリオが公開されました。たてまえは余興、実は虎視眈々と投資先の開拓を狙って、厳選・長期の腰の据わった株式投資を行っているんじゃないかなあと思われるBig Shotsの動向をチェックしてみたいと思います。
ソースは13Fで、基本的に各Big shotの米国株式のLongポジションのみになります。それらのポートフォリオの上位10社を見ていきます。
各ファンドの左側が2024年3月末で右側が2024年6月末時点になります。% of PFはあくまで時々のポートフォリオに占めるその構成企業の割合で、増減を表しているものではありません。
ちなみに同期間のS&P500は約4%の伸びでした。(為替考慮せず)
まずは"Buy good companies, Don’t overpay, Do nothing"で有名なテリー・スミスが率いるFundSmith。計40社保有中で1st Qと同じ。
ドナルド・ヤックマンのYactman Asset Management。72社保有(前期は73社)。チャーリー・ティエン著の『とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法』(長尾慎太郎〔監修〕山口雅裕〔訳〕PanRolling)で知りました。景気循環に影響されない企業、商品寿命が長いものを作っている企業だけに投資しているのだとか。
PEPの保有株数が増えていますが、その他は減っています。SCHWは‐6%とちょっと大きめの減少。
We are stock pickers. At the heart of our approach is a conviction that inefficiencies exist in the valuation of “exceptional” companies. Specifically, we note that durable, cash generative franchises are not only rare but also appear to us to be undervalued by other investors for most of the time.
中小型を得意としているだけに、耳慣れない企業が並んでいます。The 3rd Man's Fundとは、今期の上位10社にはいっていませんが、GNTX、GGG、LSTRが被っています。ちなみにGNTXはこちらのファンドで知りました。
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クセモノ(としか思えない)モニッシュ・パブライのDalal Street。
あいかわらず4つだけ。CEIXを大幅に減らし、ARCHを大きく、AMRもそこそこ増やしています。
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最後に真打ち、NVICのおおぶね米国厳選。毎月積み立て投資中です。なお『ポートフォリオは円(グラフ)で見よ ーNVICの米国厳選投資編 第7期ー』でもレビューしています。
2024年6月の月次レポートより。前期より1社減って全27社。
上位10社だけでみるとThe 3rd Man's FundとはZTSが被っています。ちなみにZTSはおおぶねがおおぶねになる前の運用報告会でその存在を知りました(『農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの運用報告会』)
全体版運用報告書で確認したらMKCは保有数を減らされていましたが・・・
私は減らさない。そちらがおおぶねなら、こちらは泥船だ。
我独り、永遠(とわ)に死海を航海す。塩分濃ければ沈まない。
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既出のファンドで人気の企業を挙げます。
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