2021年4月21日水曜日

投資家K.の四半期レポート 2021 Q1

長期投資という運用方針はすばらしいものだ。経済に好不況の波があっても、買うか売るか、白か黒かに思い煩う必要はなく、自分の投資がどう展開していくかを見守っていればいいだけだからだ

by アンソニー・ナット、Roald W.Chan 『価値の探究者たち』 山本御稔・小林真知子・訳 きんざい 

2021年の第一四半期が終わりました。平時であれば私の実家がある近畿地方に帰省をするところなのですが、コロナ禍の第三波が到来していたのでそれをとりやめ、関東平野を出ることのない3か月でした。

仕事では一月にいろいろやらかしたので、けっこう二月の半ばくらいまでは落ち込んでいましたね。プライベートではムスメが保育園を卒園したことが大きなイベントでした。

なんといいますか、じっくり落ち込んで、じっくり日々の楽しみを味わった3か月でした。

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なんかこれだけだと少々さみしいので・・・

最近の日本のプロスポーツ界では、いろいろ明るい話題が多いですね。久々に日本人F1ドライバーが誕生したし、大谷選手は本場の常識をひっくり返す活躍だし、松山選手がゴルフのマスターズで優勝したし・・・、テニスでも大坂選手が4大大会の優勝争いの常連になっているし、私が若かりし頃は想像もつかなかったけど、日本人選手が2人もNBAでプレーしています。サッカーのことはよくわからん。

私が知らないだけで、スポーツ界以外の様々な分野でも多くの日本人が日本国外で素晴らしい活躍をされているのではと推測します。

以前、どこかのマスコミが日本人留学生の数の推移を持ち出してきて、最近の日本人は内向き志向だと論じたとき、ぐっちーさんこと山口正洋氏が:

最近の若者は国内と国外の選択肢を比べて、国外の方がベターと判断したら、覚悟を決めて、しかして妙に肩の力を入れることなく自然にそちらに進んでいる・・・バブル期に官庁や企業がこぞって意思を持たない留学生を大量生産していた時代と比べてどうするんだ

みたいなことをおっしゃられていました。

そうなのかもしれません。国境をまたぐことへのマインドセットが昔と比べて大いに変わってきているのかもしれません。

昨今の、特にネット証券におけるサービスの充実ぶりや、企業情報へアクセスの容易さを考えますと、株式投資における国境は意識する必要がなくなりつつあります。米国の株式を購入する手間は、日本の株式を購入する手間とほぼ同じくらいですし、語学を別にすると、米国企業の四半期や年次レポートも簡単に入手できます。

語学力は・・・オレは思うのだけれど、外国語だから読めないと言う人は、おそらく日本語の有価証券報告書も読もうとはしないんじゃないかな。(別にそれは悪いことではないけど)

こういう時代なので、わざわざ『米国株式』だの『日本株式』だの区別するのは、時代錯誤かと思います。よい投資先を選ぶのにNationalityはもはやなんの存在意義もない。またそのNationalityでカテゴリー化をすることは、まさしく代表性ヒューリスティックの構築に手を貸しているわけで・・・でもそんな人々がわりとバイアスにとらわれるなと言いがちであったりするんだけど。

というわけで私は『国境なき投資』団で行きたいと思います。団員一名。ちなみにお酒のチョイスも国境はないなあ。

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The 3rd Man's  Fundでは期間中、定期獲得としてプログレッシブホールディング(PRG)加え、ポートフォリオのリポジショニングとしてマクド(MCD)を放出しキンボール・インターナショナル(KBAL)を獲得、さらにはセリア(2782)をメンバーに加えました。

その結果、The 3rd Man's  Fundのポートフォリオは以下の通りになっています。 (4/2末時点、1ドル110.49円で換算)






計22企業。

トラクター・サプライ(TSCO)がマコーミック(MKC)をかわしてTOPに立っています。A.O.スミス(AOS)が4番手につけてきました。あくまで株価の推移だけでいうと抜群の安定感を誇るアボット(ABT)が順位を上げてきています。

個人的にはPRGの株価が思いっきりミス・プライシングだと考えていて、この株価の水準が続くようだと、コツコツと同社の株式を集めていくことになりそうです。それ以外だとKBALか・・・うーん、全体的に株価は高い水準な気がするなあ。

期間中The 3rd Man's  Fundの資産は以下の通り推移しました。






思うんだけど、今のドル円の水準が高いのか低いのか、どうしてこうなったのか、半年後はどうなっているのだろうか、とかを考えるなんて、純粋に時間の消耗なんじゃないか。

また、日本が直面する少子高齢化社会を逆手に取るいざ・波は以下の通りです。





鎌倉新書(6184)を大きく売却し、システムディ(3804)を追加購入しました。

期間中いざ・波の資産は以下の通り推移しました。






以前に勤めていた会社(連続増配のグローバル・ヘルスケア企業)のEmployee Stock Purchase Plan (ESPP)を通じて購入した株式があります。こちらはDripで自動的に再投資が行われるので、完全放置状態です。

2021年Q1はDripにより3.9株増加しています。


企業型確定拠出年金では、毎月たわらノーロード先進国株式を積み立てています。2021年Q1も一度も積み立てをSkipすることがなく無事終了しました。

ムスメとムスコの教育資金のための作戦『汝の父を敬え』。


1st Front (つみたてNISA)

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • ひふみプラス

2nd Front
  • 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド

こちらの2021年Q1も、一度も積み立てをSkipすることがなく無事終了しました。



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令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』で書いた3つの作戦の2021年Q1での割合は以下の通りです(ESPPと投信積立は除く)。





それぞれの作戦の旗艦企業ですが、Plutoは6035、JupiterはMKC、MarsはTSCOです。おやまあ、ちょっとJupiterの比率が落ちてしまいましたなあ。でもこのへんはLet it be、しばらくはどう展開していくか見守ります。



情報開示:面倒くさいのでSkip

過去の四半期レポートはコチラ

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