2020年4月21日火曜日

キャリア・グローバル(CARR)の獲得

ペットIQ(PETQ)を放出し、それを元手にユナイテッド・テクノロジーズ(現レイセオン・テクノロジーズ)からこの4月にスピンアウトされたキャリア・グローバル(CARR)を獲得しました。


CARRがどんな価値を社会に提供しているかは、共同通信PR wireの『Carrierが独立の上場企業となり、ニューヨーク証券取引所で取引開始』から以下に抜粋します。


革新的な暖房・換気・空調(HVAC)、冷凍冷蔵、防火・セキュリティー技術の大手プロバイダーであるCarrierの製品とサービスは現代の生活にとって、特に今日のグローバルな環境において不可欠である。同社は、約5万3000人の従業員を擁して広範なグローバルなフットプリントを有し、160カ国以上にソリューションを提供している。Carrierは、北米の住居用HVAC、主要市場での商用HVAC機器、グローバルな火災検知・抑制、セキュリティーシステム向けのグローバルなアクセス制御、北米および欧州のトラックトレーラーとコンテナ事業向け冷凍冷蔵機器など、重要な部門で主導的な地位を保っている。

CARRは以前から、


  • 気候変動
  • 世界の人口増加と都市化
  • 米国の人口動態に伴う住宅需要の増加(映画『The Godfather』のコルリオーネ家のアドバイザー、トム・ヘイゲンふうに言うと、Not now, but 10 years from now.)


という見地から目をつけていました。

ウィキペディアによるとCARRは、



  • 創業者は近代エア・コンディショナーの発明者とされるウィリス・キャリア (Willis Carrier)氏・・・これ、間違えてウイルス・キャリアと言ってしまうと、大いなる誤解を呼びますね、このご時勢・・・
  • 1950年代に家庭用のエア・コンディショナーで成功を収め、米国南西部の人が少なかった地域に住宅地が進出する革命を起こす
  • 1979年にユナイテッド・テクノロジーズに買収される


という歴史をたどっています。

レイセオン・テクノロジーズのアニュアルレポートからみたセグメント別のOperating  Marginの推移。





さらに今度はCARR分野に絞り、2005年からのRevenueとOperating Marginの推移をまとめました。途中組織変更とかあったようですが、気づいた年(2011)だけ以下に記載。ほかの年にもあったかもしれません。





2019年度のProfit Marginの落ち込みが少し気になりますが、スピン・アウトされて独自性を発揮できると思うので今後に期待。セキュリティ関連とかは整理してもいいのではと思うのだが。

なお少し古い記事ですが『Is Ingersoll-Rand a Buy for 2016?』によると、すくなくとも当時は北米でのエアコンのシェアNo1.だったようです。ダイキンもいい会社なんだけどね、一株から買えればいいのだが・・・。

というわけで、CARRはエマソン(EMR)と並び、人類の発展に欠かせないコールドチェーンを担う一環として、今後も折にふれて追加していくと思います。


情報開示:この記事を書いている時点でCARR100株、EMR76株保有


在宅勤務が長く続くようだと、個人の光熱費の負担がバカにならなくなってきそうですな。避暑地ならいざ知らず、日本の夏はエアコンなしでは仕事ができるはずもなく・・・。ヘッジとしてCARRを持つのはアリかもしれん。

0 件のコメント:

コメントを投稿