MKCは配当の再投資を中心に過去5回に分けて獲得していっています。
Yahoo Financeより、赤丸が獲得の大まかなタイミング |
さすがに昨年後半の株価は、いくらなんでも過熱していましたね。
ではRevenueとOperation incomeの推移。
数値のソースはモーニングスター |
Operating marginもよくなっていますね。CCIというコストセービングのプロジェクトが功を奏しているようです。私がMKCに注目し始めた2014年あたりからアニュアルレポートに言及されていた記憶があります。
継続して、まっとうに儲けていることが見て取れますな。私にとっては最高のスパイスです。
2018年の売り上げの8%は過去3年間に投入した新製品から来ています。去年のそれは9%でしたね。またタイに工場も新たにオープンし、経済的な成長が著しい東南アジアエリアのニーズにも、ぬかりなく対応しています。いずれにせよ攻めの姿勢は続いていますね。
ちなみにMKCの製品は、150の国と地域に届けられています。2018年は売り上げの69%が北南米、31%がそれ以外の地域です。個人的には理想的な配分かと思います。北米は今後も経済的に強いでしょうし、株主として、それ以外の地域のこれからの伸びというのも妄想できる余地も残していますね。
セグメントはふたつ。一般消費者向けの製品を扱うConsumerと、食品会社等が顧客のB to BであるFlavor Solutionsです。後者は呼び方が変わりましたね。Consumerの一番のお客さんはウォルマート(WMT)、Flavor Solutionsはペプシコ(PEP)。みなさんもスナックはドリトスを食べましょう。おいしいよ。
Consumerセグメントの対前年比の売り上げは+11%。北米ではRB Foodsのインパクトが大きかったし、アジア太平洋地域でも為替抜きで+7.7%。中国がけん引したとのこと。セグメントのOperating marginは19.4%と高いです。
Flavor Solutionsセグメントの対前年比の売り上げは+12.2%。北南米が+14.7%ですが、RB Foodsのインパクトが11.4%でした。EMEAでは+6.1%。トルコが好調らしい。こちらのOperating marginは14.2%。前年が11.9%なので、素晴らしいです。
さて昨年のRB Foodsの買収ですが、Frank’s RedHot®ブランドの製品ポートフォリオを、液体のものだけではなくドライ・シーズニングやフローズン・ウィングズ(ってなんだそりゃ、冷凍バッファローウィングか?)に拡張したりしています。営業利益の結果から見るに、いまのところうまくワークしているのではないでしょうか。
経営効率をめぐる指標。
数値のソースはモーニングスター |
2017年と18年は例のトランプ減税のインパクトがあったのでちょっと変化がでかいです。でもコンスタントによい値が継続されています。ROEはDebtの増加のインパクトが大きいと思いますが。
で、その減税で得たお金は、従業員にバラバラっと還元したらしい。
財務3表(数値はアニュアルレポートより、P/Lは多少のつじつま合わせをしています)。
今後のキャピタルアロケーションをどうやっていくのか、楽しく注視させていただきます。それにしてもBSからみるとディフェンシブ株なんて、とてもじゃないけど言えませんね。日本企業のほうが、よっぽどディフェンシブだ。
MKCの長期的な目標は以下の通り。
- Salesの年間成長:4-6%
- Operating Incomeの年間成長:7-9%
- EPSの年間成長:9-11%
個人的な関心で増配率も含めちゃっていますが、いやあ、ちゃーんと目標にミートしています。いいですねえ。株主である私も、MKCの爪の垢を煎じて飲みたい。
The 3rd Man's FundにおけるMKCの割合はずいぶん大きくなってきたので、しばらくは追加の獲得を控えるつもりです。
情報開示:この記事を書いている時点でMKC170株、WMT140株保有
Annual Reportより |
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