米国での今後の住宅需要増を意識したオペレーション・マース(参考記事『令和の改新 その4 - 巨鯨現る -』と『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』)の旗艦企業であるトラクター・サプライ(TSCO)の2021年度をレビューします。
MorningstarのサイトにTSCOを紹介する記事がアップされていたのを読んだのがきっかけです。コロナ禍がシリアスになった2020年にホーム・ディーポ(HD)を獲得したのだけれど、そのさいに同サイトでHDに関する情報を収集していました。
Morningstarのサイトには、関連する企業の記事とかが自動的に目に留まりやすいところにアップされる仕組みがあるんじゃないかと思います。あるとき訪れたら、最初の画面にTSCOの記事が出てきていました。
残念ながら、その紹介記事は保存していないです。どこかの投資銀行の女性の方が書いていた記憶があります。
【初回の獲得】
初回獲得は2020年6月。
FEET ON THE GROUND
【参入障壁】
これも『河を渡って木立のなかへ ートラクター・サプライ(TSCO)の獲得-』で書きましたが、
「定期的に訪れたくなる娯楽施設的な場」
というのが、同社が提供する本当のところの価値かと思います。
もちろんそこに行くとニーズに沿う品物がいっぺんに手に入りやすいという便利さもあるかとは思いますが、店員さんたちと会話しながら実際のハードウェアを手に取る楽しみも結構捨てがたいものがあると、田舎出身の私は思いますね。
【営業利益率は10%を超えているか】
数値のソースはモーニングスター |
【足元はどうだったか】
- トップラインは19.9%の伸び(既存店は16.9%アップ)
- オムニチャネルの販売は80%の伸びで、それが来店増加にもつながっている
- 80店増加、計2,181店(Petsense178店含む)
EYES ON THE HORIZON
【向こう10年の姿を想像できるか】
Yes。
アニュアルレポートでも言及されていましたが、米国における
- 田舎(地方)の活性化
- もっと自主的な、独立した人生の追及
- 自作農やペットへの関心の高まり
の潮流、そして人口動態がもたらす恩恵を一手に受けるポジションをTSCOは築いています。
これからもインフレや戦争等色々あると思いますが、長期的には、だからなんやねん、と言えるかと思います。
【Risk & Opportunity】
Riskは、ま、足元でのインフレ傾向が一時的に利益等に影を落とすか、という懸念があります。でもDecadeベースで考えると、そんなことに捉われていてもねえ・・・
【現時点での立ち位置】
もう十分ポジションをもっているので、何も足さない、何も引かない。
情報開示:この記事を書いている時点でTSCO167株、HD33株保有
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APPENDIX
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