為替の取引というのは、たしかに難しいです。どういうときに高くなり、低くなるか。そこにはいろんな要因があるのです。 <中略> 短期的にみると、どういう理由で上がるか下がるかはわかりにくいと言えます。
しかし、長い目で見ると、国力だと私は思っています。強い国の通貨が強くなる、と。
藤巻健史 『藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門』 光文社
ドル円のフジマキ現象が進んでおります(笑)
『「敗者のゲーム」を始めたきっかけ -後編-』で書きました通り、私が株式投資なんぞを始めたのは、朝日新聞の日曜版に連載されていた『フジマキに聞け』を読んで腹を抱えて笑ってしまったのがきっかけです。独身だった当時は、近所の喫茶店でモーニングを食べながら、店に置いてあった朝日新聞を手に取るのが毎週の楽しみでした。
それまで金融商品と言えば普通預金だけしか縁がなかった私ですが、とっても笑わせてもらった(実際には喫茶店だったので、笑いをこらえて悶絶していた)ので、いっちょ投資でも始めようかなと考えたのです。金田一耕助氏が出没しそうな田舎出身の私ですが、いちおう故郷は関西圏内ではあるため、笑ってしまったら価値を認める、という意識が根っこにあるんですわな。
で、そんなとき本屋さんで藤巻氏と目が合ってしまったので、即座に購入。
私は、投資に関するベーシックな知識は、すべてこの本から学びました。それまで「国債」がなんのことだか知らないくらいでしたね・・・。
2005年に品川女子学園で行われた、この本の元となる講義で、藤巻氏は日本の実力を考えると1ドル200円が妥当と述べていらっしゃいます。当時は119円。
そしてご存じの通り、その後は一時1ドル80円台まで円高にいってしまいました。いろいろありましたね。やはりデフレの国の通貨が相対的に強くなるとか、時代の最先端を行っていた米国系投資銀行が時代錯誤の邦銀に間一髪で助けてもらったりとか。
だからというわけではないですが、長らく藤巻氏の動向からは距離を置いていました。藤巻氏の意見が、円の価値はこれくらいである!というものと、日本経済のために円の価値を安くすべし!という願望とが、ごっちゃになってしまったように感じたし、なにより参議院議員 になられてから発言が面白くなくなってしまった。昭和のおっさん気質に自虐ユーモアが掛けられているのが藤巻氏の魅力だったのですが、そこからユーモアが取り除かれて、たんなるおっさんの大声になってしまっていた。
面白くなければ、追う価値はない。
私は、かろうじてではあるが、関西出身なのです。しかたがない。お笑い要素が判断の基準の第一なのです。
しかしここのところの為替動向を追い風に、近頃また藤巻氏が元気ですね。さらには野に下ったからだと思うのですが、発言そのものが、かつてのユーモアを取り戻しつつあるように思えます。なのでしばらく前から藤巻氏がツイッターで吠えていらっしゃるのをフォローするようになりました。
参考にするというより、(ポジティブな意味で)笑うためですね。
でも最近の為替の動向をみていると笑ってばかりもいられません。2022年4月16日の日本経済新聞朝刊に気になる記事がありました。
日本からの輸出における付加価値の割合が低下しているということです。うーん、とってもまずい気がします。やはり価値が生まれないところにお金は集まりません。となれば、とうとう為替の動向が日本の国力を反映しだしているような気がして、ちょっとうすら寒い気がします。
このまま円安が進むと:
- 食料や生活必需品、資材・資源・エネルギーの物価高
- 市場の魅力低下による最新の製品・サービス(医療機器等含む)・労働力のジャパン・パッシング
- 海外留学・旅行等の困難による知識・知見の低下
- 望まぬ安売りによる日本文化の価値低下
という弊害が考えられます。すべて日本におけるQOLの低下に直結しますね。海外留学等は厳選された人だけが行けることにより、かえって効率的になるのかもしれんけど。
なにはともあれ、価値を持続的に創造し続ける企業を慎重に見極めることが、これまで以上に大事になってきた気がします。特に日本企業においては。
おもしろくなってきたぞ。藤巻さんにおかれましては、さらにハイパーに吠えまくっていただきたいところです。
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The 3rd Man's Fundでは期間中、大きくポートフォリオの中身をいじりました。
日本SHL(4327)、プロッグホールディング(PRG)、フロントドア(FTDR)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)を全放出し、新規でeBASE(3835)、プールコーポレーション(POOL)、ワンウォーター(ONEW)を、追加でクボタ(6326)、大阪有機化学工業(4187)、ホーム・ディーポ(HD)フロア&デコア(FND)、クロロックス(CLX)を獲得しました。
期間中The 3rd Man's Fundの資産は以下の通り推移しました。
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以前に勤めていた会社(連続増配のグローバル・ヘルスケア企業)のEmployee Stock Purchase Plan (ESPP)を通じて購入した株式があります。こちらはDripで自動的に再投資が行われるので、完全放置状態です。
2022年Q1はDripにより4.6株増加しています。
企業型確定拠出年金では、積み立てをたわらノーロード先進国株式から楽天・全米株式インデックスに切り替えました。2022年Q1も一度も積み立てをSkipすることがなく無事終了しました。
2022年Q1はDripにより4.6株増加しています。
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ムスメとムスコの教育資金のための作戦『汝の父を敬え』。
1st Front (つみたてNISA)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- ひふみプラス
2nd Front
- 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
- スパークス・新・国際優良日本株ファンド
3rd Front
- ユニセフ・マンスリーサポート
- Table for Kidsのマンスリーサポート
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『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』で書いた3つの作戦の2022年Q1での割合は以下の通りです(ESPPと投信積立は除く)。
それぞれの作戦の旗艦企業ですが、Plutoは6035、JupiterはMKC、MarsはTSCOです。
『令和の改新、最終章 -作戦術の導入ー』で書いた3つの作戦の2022年Q1での割合は以下の通りです(ESPPと投信積立は除く)。
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当期はポートフォリオ内のリポジショニングに忙しく、結局このブログを始めた2014年以来はじめて定期獲得をパスしました。家族でスキーに3回も行ったせいもあります。
米国の金利の上昇をうけて株式の価格が乱高下(どちらかというと下落)しています。ただなるべく長期目線に徹し、こういうときに株価の凹みが大きい企業の株式を丁寧に拾っていきたいと考えています。
とくに米国での住宅周りの需要の長期のトレンドは強いと見込んでいるので、ウォルマート(WMT)からHDやPOOL等に移していくことを検討しています。あと日本企業の株式も、今後ますます厳しい生活を強いられそうな日本人が、それでもたくさん保有しているキャッシュをどこに使っていくかを見極めながら、よい企業を選択していきたいと考えます。
それにしても企業型確定拠出年金ですが、人事の担当者がどうやら(安っぽい)金融リテラシーの意識高い系の人のようで、チョイスがインデックスファンドと信託報酬安めで何を目論んでいるのかわからないアクティブファンドしかない。私としてはこの円安局面をうけて面白そうな日本株式アクティブ投信に資力を割り当てたいところなのですけど・・・困ったもんです。
情報開示:面倒くさいのでSkip
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