2020年10月2日金曜日

サードマンの収入明細(2020年9月)

 我が家の3番目のProfit Center、サードマンの収入のアップデートです。なお配当履歴のページも更新しています。サードマンの由来はこちら


黄色は新規獲得、青は放出、紫は一部放出、緑は追加獲得

9月はアルトリア(MO)を放出し、トラクターサプライ(TSCO)を追加で獲得しました。また定期獲得としてフロントドア(FTDR)を、これも追加で獲得しています。

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秋です。よく晴れた日には、開け放した窓から金木犀の香りが漂ってきます。在宅勤務も悪くないですね。

体を動かすにはもってこいの季節ですが、子供が通う保育園ではコロナのせいで散歩での外出を自粛しているようです。なので週末はなるべく外で長時間遊ぶようにしています。

で、先日行ったのが多摩川。


その二子多摩川駅の駅前のおしゃれなショッピングモールを通り抜けたところに、蔦屋という電気屋さんと本屋さんとカフェをミックスさせたようなお店があります。

そこで醸し出されているSnobbyとしか言いようのない雰囲気は苦手なのですが、ムスメ(5.6歳)がオシッコとか言うものだから、泥まみれのサンダル(失礼)でドカドカとトイレを求めて入店した時のこと。

ふと目にはいった平積みの棚に・・・



おお、ありますね、以前レビュー(WELL ALARMED, WELL SURPRISED - 書籍『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』の紹介-)した『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』。

いいね、いわゆる投資コーナーではないところに置かれているのが、とてもいいです。同書は、そういうコーナーが本屋さんにあることなんぞ思ってもみなかったような人々にこそ手に取ってもらうべき本なので、これはナイスだ。

ちなみにこの台の上に並んでいる本を見てみると、『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』の隣には『生き物の死にざま』があります。私は以前ちょろっと立ち読みしたことがあるのですが、これもいい本です。いずれ買おうかと思う。そのほかにも、『プラスチック・フリー生活』とか『僕が旅人になった日』とか『新大久保』とか、なかなか興味深い本が並んでいますね。いちばん目立つところには、ぐりとぐらのカレンダー。

ここの店員さんのチョイスなのか、会社の方針なのかまでは分かりませんが、こういうところに『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』を置くセンスは素晴らしい。蔦屋、見直したぞ。

敬意を表して、今後はどんなに急いでいても、泥を落としてから入店することにした。

【今月読んだ本】

 

 しかし、科学では、決して一〇〇パーセント正しい結果は得られない。大きな川のように右や左にくねりながら、この世の真理(というものがあったとして)にゆったりと近づいていく。それでも、決して真理には到達することはない。それが科学というものだ。

更科攻 『美しい生物学講義』 ダイヤモンド社

上記引用部分の「科学」を「株価」に置き換えても違和感ないですね。この本は素晴らしかった。とくに自然選択の安定化選択と方向性選択についての解説は興味深く読みました。ダーウィンは方向性選択を発見したのですね。

なんとなくなのですが・・・株式投資でよい結果を得るには、株の本を読むのではなく進化についての本を読んだ方がいい気がする今日この頃です。


 仏教思想と現代の心理学はつぎの点に意見が収束している。人生には采配をとる単一の自我やCEO自己は存在しない。

ロバート・ライト 『なぜ今、仏教なのか』 熊谷淳子・訳 ハヤカワ ノンフィクション文庫 

この本も面白かった。ことに『美しい生物学講義』を読み終えた直後に読んだのは、タイミング的にもよかった。

みなさま、自分が何をどう感じているか、どう行動するか、何を考えるかは自分でコントロールしていると思っていますか? そうであるならば、座って目を閉じて、呼吸だけに意識を向けてみてください。思考がほかに移ることなく、10回呼吸をくりかえす間、呼吸だけに意識を保つことができたらたいしたものです。私には今のところまったく無理だ。

なんということだ。言われてみれば、私はたかだか数十秒ですら、意識をコントロールするのに難儀している。

ひとつの仮説として、人間が、ついつい人をねたんだり、自分に甘くなったり、いますぐNowな結果を求めがちなのは、自然選択(淘汰)の結果である、というのが考えられているそうです。

ヒト属があらわれたのは約200万年前とのことですが、それから年月を重ねていくうちに、どうやら人をねたんだり、虚勢を張ったり、奸計をめふらせたり、必要以上に他人を憎んだり、短期的な結果を求めたりする感覚(心のモジュール)に支配されがちな人々が、その厳しい環境の中で自然選択として生き残ってきたのです。

そう、飢えに脅かされる氷河期には、いまそこに果実があれば他人を出し抜いてでも種ごと食べてしまうような人間が生き延びることができ、それが現在まで脈々と続いている・・・と考えると、なるほど、株式投資でも短期の利益を追い求めがちになるのも理解できますね。

そういう心のモジュールの支配からどうすれば自身を解き放てるか・・・著者はその有力な方法として瞑想を挙げています。

『幕末・維新』は、やはり日本の近代史はきちんとおさらいしとかなきゃ、と思って読みました。シリーズの9巻までは読み通そうと思う。それにしても私は高校の時に司馬遼太郎の『竜馬がゆく』にはまっていましたからね。随分偏った幕末観を持っていたもんだと、いまさらながら思い知らされました。司馬遼太郎さんは、あれはあれで罪深い。維新前後を扱った映画やドラマでの役者さんの演技は、たいてい熱すぎて見てられないのですが、それはひとえに司馬さんの悪影響だな。

情報開示:この記事を書いている時点でFTDR215株、TSCO199株保有

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