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「夕方、開店したばかりのバーが好きだ。店の中の空気もまだ涼しくきれいで、すべてが輝いている。バーテンダーは鏡の前に立ち、最後の身繕いをしている。ネクタイが曲がっていないか、髪に乱れがないか。バーの背に並んでいる清潔な酒瓶や、まぶしく光るグラスや、そこにある心づもりのようなものが僕は好きだ。バーテンダーがその日の最初のカクテルを作り、まっさらなコースターに載せる。隣に小さく折り畳んだナプキンを添える。そのいっぱいをゆっくり味わうのが好きだ。しんとしたバーで味わう最初の静かなカクテル - 何ものにも代えがたい」
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』村上春樹・訳 早川書房
ムスメ(3.5歳)にとって、空気もまだ涼しくてきれいな、静かな日曜の朝にひとときに見る『プリキュア』なるものが、何ものにも代えがたいものらしい。
そもそも私が保育園のお迎え行った際、周りの女の子のオトモダチたちがプリキ
ュアなるものの話で盛り上がっていて、その主題歌なんぞを歌っている横で、我がムスメは、
「ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲー」
と(父)親の好みの影響丸出しの独自路線ソングをがなっているのを目撃してしまったので、さすがにこれはマズいかな…と、プリキュアを見せてあげたのが運の尽き。
それ以降、毎週日曜朝はこれに付き合う破目になっております。
なんでか知らんが、わたしも一緒に観ないとムスメが不機嫌になるもんで。
かたわらでは、夜明け後の最初のミルクをゆっくり味わいたいムスコ(2か月)が、パンパースをパンパンに膨らまして大声で泣き喚いています。
おまけにキッチンの流しには、洗わなければならぬ食器がてんこ盛りで、そのグラスときたら、おねーさんになった(だって、もうさんさいはんなのよ)ムスメが張り切ってお手伝いをしてくれるようになったため、ガラスのものが壊滅的な状況になっており、急遽プラスチック製のやつに取って代わられています。
おかげで最近の私はビールもスコッチも、鈍く光るプラスチック製のコップである。
ギムレットには、まだ遠すぎる
などとスカしているどころではないほど、開店直後のバーなんてものからは、何千マイルもの彼方で過ごしております。
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しかし子供を持つということは、ダウンサイドばかりではありません。
今年の夏は、ムスメをビーチに連れて行きました。
浜辺で貝殻を集めたりして遊んでいると、たくさんのビキニ姿のおねーさまがたが、「キャーかわいい」(注、私のことではない)と集まってきて、一緒に砂山を作ってくれたり、ボール遊びをしてくれたり、挙句の果てに、スコップ等のおもちゃを譲ってくれたりしました。
その間、私は失礼にならない程度に、サングラス越しにさりげなく、うら若き女性たちの水着姿を間近でたっぷり研究したのでした。
さらには、海は広いなおーきいな、と大声で歌うムスメの浮き輪を引っ張りながらビーチを何回も往復し、これまた動体視力と、観察すべきか否かの瞬時の判断力(対象が何なのかはお察しの通り)、ついでに足腰まで鍛錬したのでした。
男一人でこれをやっていると通報されても仕方ないかもしれんぜ。
ギムレットなんぞ、どうだっていいや。
それにしても独身時代には、ついぞこのようなウハウハ(楽しい状態の昭和的表現)な体験はしなかったな。
ま、人生、そんなもんでしょう。何事もタイミングを合わせるのは難しい。株式投資も同じことです。そこは最初っから期待しないでおきましょう。
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ローリンズ(ROL)が、Andeavor (ANDV)にとって代わってS&P500の一員になるようです。Way to go!
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今月読んだ本
今月は忙しかったのと、じつに久々のSi-Fi小説の読書(長編だと、おそらく高校生の時に読んだ『砂の惑星』以来)だったので、読むのに時間がかかり、これ一冊のみ。
ああ、自分の時間が欲しい・・・
情報開示:この記事を書いている時点でROL160株保有
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