2018年6月23日土曜日

株式への長期投資という選択 その6 -投資方針改定の補足-

生きる歓びとは、払った金に相応しい楽しみを確保し、それだけの価値のある楽しみを見きわめることにある。その人の意識しだいで、払った金に相応しい楽しみを得ることは可能なのだ。この世は金をフルに生かして食い込むには格好の場所だ。
ヘミングウェイ 『日はまた昇る』 高見浩・訳 新潮文庫
ふん、やっぱり評論家や専門家の事前の予想なんて、あてになりませんね。

サッカーのワールドカップの日本代表のことを言っているのではありません。阪神タイガースの新外国人のことを述べております。ま、毎度のことですけど。

前回の『株式への長期投資という選択 その5 -投資方針改定-』という記事で、投資方針を改定したことを書きました。ただ肝の部分である長期的・不可逆的なトレンドが人口動態だけっていうのも寂しかったので、この1週間、どういうものがあるか考え続けました。

といっても費やした時間は、トータルでせいぜい5分くらいやけど。

で、その結果、以下の通りにまとめました。




まずは世界の人口動態が中心にあり、そこに上記3つのエリアを意識したうえで、投資をする企業を選定していきたいと考えます。

豊かさ、というのは、ヒトをヒトたらしむ、それ自体はささやかだけど、大きなゆとりを生活にもたらすモノやサービスのことです。食うや食わずの状態から一歩抜け出した人々が、まずは手にするエリアですね。それより一つ上の、例えばアパレルとか自動車、ITサービスなどは含まれていません。

個人的な経験から言うと、服もクルマも払った金に相応しい楽しみは得られませんでした・・・どちらかというと得たのは煩悶・・・とほほ。たぶん累計ではコーラやコーヒーから得る楽しみの方が大きかったと思われ・・・。みなさんはどうですか?

ここでは『タバコをめぐる冒険』で書いたような、ヒトのベーシックな欲求 x 豊かさへの渇望 x  世界の、とくに新興国の人口動態 = 投資対象企業になりますね。

健康志向の高まりも、これはもう止めようがありません。基本的には誰だって一日でも長く楽しく活発に生きていきたいものです。太宰治的な人は、けっしてマジョリティーではない。特に先進国を中心に人生100年時代に突入しつつありますからね、健康に対する意識と需要のさらなる高まりは不可避です。

ジョンソン&ジョンソン(JNJ)やアボット(ABT)等のヘルスケア企業はもとより、害虫防除のローリンズ(ROL)や浄水器・空気清浄機を扱うA.O.スミス(AOS)もここに入ってきますね。

そしてその健康志向と密接に結びついているのが環境。ここのところ急速に発展してきた中国をはじめとする新興国も、今後は公害垂れ流しというわけにはいかなくなってくると思います。これは世界的なトレンドです。ま、ときおり、シン・ダイトーリョーみたいな揺り戻しはありますが。

この分野でバリューを生み出せるのは、既出のAOSや、エマソン(EMR)をはじめとするIndustrialsのジャイアンツとにらんでいます。ここはThe 3rd Man's  Fundではまだ手薄ですね。

というわけで、今後の投資をするにあたり、人口動態+上記3つのエリアを意識しながら、企業の選定をしていくことになりそうです。

情報開示:この記事を書いている時点でJNJ174株、ABT161株、AOS40株、EMR55株保有

「ダイトーリョー浄水器」という検索ワードで、当ブログにたどりつかれた方がいらっしゃいます。それが何なのかとても気になる・・・

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