もう今年も残すところあと1ヶ月になりました。早いものです。
☆☆☆
TPPが大筋合意しましたね。TPPは日本を滅ぼすとか言っていた人は、きっと今頃国外脱出の準備で忙しいことでしょう。滅びる国に居座り続けるなんて、そんな無茶なことは致しますまい。それくらいの責任感を持って商売をしてるのであろうと私は信じております。
☆☆☆
今月、もっとも感銘を受けた報道記事:『公立中学の制服代を1人で分析。北海道の図書館司書の執念が胸を打つ...』
いや、素晴らしい、頭が下がります。自分できちんとデータを集めたうえで発言をすると、それはまっとうな発言になります。私もこの姿勢を見習っていきたい。
☆☆☆
今月読んだ本:
9月に見た映画『ダンケルク』ショックはいまだ尾を引いていて、先月読んだ『電撃戦』にひきつづき、英国のリーダーがあの状況を、ドーバー海峡をへだてた場所でどのように対峙したのか興味がわいたので、チャーチル著の『第二次世界大戦』を手に取りました。第一巻ではダンケルクまでたどり着いていませんが。
大戦前の状況の記述を読んでいると、当時の第一次世界大戦戦勝国の政治家や一般市民は見たいものしか見ておらず、見たくないものは自身に都合の良いように曲解しているのがよくわかります。
いまは経済情勢や株式界隈は全般的に順風が吹いていますが、こういうときにしまっていかないと。12月の定期獲得は資源株式にしてもいいかもしれぬ。油(オイル)断大敵ですしね。
ダンケルクの浜辺…ではありません |
数学雑誌の懸賞問題が解け、レポート用紙に清書し、郵送する前にもう一度見直しているような時、博士はしばしば、自分の導き出した解答に満足しつつ、
「ああ、静かだ」
とつぶやいた。
正解を得た時に感じるのは、喜びや解放ではなく、静けさなのだった。
小川洋子 『博士の愛した数式』新潮文庫
『博士の愛した数式』は10年ぶりくらいの再読です。
『第二次世界大戦』が御大層な内容なのと、あんまり大きな声では言えませんが翻訳がちょっとアレなんで(これで日本翻訳協会会長が務まったのなら、オレのブログの日本語がひどいのも大目に見てもらえるだろう)、きれいな日本語で書かれた本を息抜き的に読みたいと思ったのと、雑誌『ニュートン』の10月号で特集されていた「オイラーの等式」を読んだときに、あれ?これ以前にどこかで読んだことがある、と思って本棚から本書を引っ張り出したところ、ああ、やっぱりとなったので、読みました。
素晴らしい、宝石のような小説です。一日一日丁寧に大事に生きていこうと思わせてくれます。
10年前に読んだ感想は、ただただ退屈なだけだったんだけどなあ。
おそらく、クライマックスシリーズなんぞなかったころのペナントを争っていた阪神タイガースへの郷愁、自分の家族をもったこと、理系脳3.0プロジェクト発動(にわかやけど)等々の私自身の変化が、この小説を楽しめるようになった要因かと思います。
The 3rd Man's Fundのポートフォリオも「静けさ」というのを求めていきたいところですね。
情報開示:特になし
サードマンの収入明細の履歴はこちら。
0 件のコメント:
コメントを投稿