「お座りなさい、ミスタ・マーロウ。煙草に火はつけないように。私は喘息持ちなので」
私は葦の揺り椅子に腰を下ろし、まだ火をつけていなかった煙草を、外ポケットのハンカチーフの後ろに押し込んだ。
レイモンド・チャンドラー 『高い窓』 村上春樹・訳 ハヤカワ文庫 (以下茶色の文章は同書からの抜粋)
2016年の第3四半期の定期獲得として、アルトリア・グループ(MO)をThe 3rd Man's Fundに追加しました。
MOは今月8%増配し、47年連続増配を達成した、タバコ銘柄です。2016年の楽しみと配当再投資 -マコーミック(MKC)の追加獲得-で述べた、4. 強い米国経済の恩恵を受ける銘柄を意識しています。
私自身が忙しいのと、米国の連続増配等銘柄は目下のところ総じて株価が高めなので、消去法的に安全志向で選んでいった結果、MOになりました。まあ、なんだか、つまんないけど。
タバコは斜陽産業、特に先進国では・・・という声もありますし、私も少しは懸念もしますが・・・、例の米国大統領選のトランプ氏の旋風とかを見ていると・・・ヘルシー志向だの、ポリティカリーコレクトな意見だの、マインドフルネスがどうたらこうたら言っている人々ってのは、実は一部の米国人が願う、かくありたい姿という虚像にマスメディアが飛びついて、それが出版社とかの商売の一環として実情以上に流布されてしまっているだけなのかもしれない。
一皮むけば、というかマス・メディアのメシのタネである最先端な記事を取っ払っちまうと、米国でも炭酸(ソフトドリンクだろうがアルコールだろうが)のラージなカップ片手に煙草をくわえて、WWFのステロイドやりまくりのレスラーを応援するのと同じ感覚で大統領選をとらえている人々が、実際のところかなりのマジョリティーを占めているのが実情ではないだろうか。
というわけで、トランプ氏に後押しされてMOを追加で獲得しちまったぜ。
実はコーヒーブレイク その2 - JMスマッカー (SJM) -を書いたころに株価が下がりだしていたフラワーズフーズ(FLO)に興味をひかれたのでアニュアルレポートを読んでみたのですが・・・なかなかよさそうかとは思ったのですけどね、Cash Flowを確認したところ、
数値のソースは10-Kレポート |
これは反戦歌だったのか、知らなかったな、最後のほうまで聴いたことなかったから。
それにしても、私はなにかを学び習得するといふことが果たしてあるのだろうか・・・
☆☆☆
ちなみに煙草に火をつけるなと強面な資産家老女の依頼人(1930~40年代あたりののロス・アンゼルス近郊が小説の舞台)に対し、私立探偵マーロウは、
「あんたはこの仕事がほしいの、それともほしくないの?」
「真実を聞かされており、自分が正しいと思うやり方でことを進められるのなら、仕事は引き受けます。もしあなたがルールやら何やらで私をがんじがらめにし、自由を奪いたいと思っておられるのであれば、遠慮させていただきます」
とのこと。ああ、あのタフな女性面接官(参考記事:1/2の神話みたび -日本管理センター(3276)の追加獲得-)に対しては、こういうセリフを返すべきだったな。次の機会があれば、これでいこう。
情報開示:この記事を書いている時点でMO220株保有
今週の週刊ダイヤモンドの特集はいいですね。
このブログでのMOのその他の記事はコチラ。
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