2016年9月30日の日本経済新聞の夕刊のウォール街ラウンドアップに『OPEC退けたシェール』と題された稲井創一氏の記事がありました。
まとめると:
- OPECによる米シェールつぶしは2014年11月の減産見送りから始まった
- 米法律事務所ヘインズ・アンド・ブーンによると、15年1月~16年9月に倒産したエネルギー開発企業は102社で、その大半がシェール企業
- プライベートエクイティ(PE)と呼ばれるファンド勢が倒産企業に運転資金を供給
- これらの倒産企業は原油生産を継続したり、鉱区開発に挑む
- PEはこれらの企業の株を取得して、再上場させたり他社に株を売却したりして利益を得る
ということで、結果、OPECが(ひとまず)減産合意に至った模様です。
さすがです。これぞ資本主義です。金儲けを企むGreedな連中、一発あてることを夢見る企業家精神(ヤンキー魂)、喰うか喰われるかの市場(マーケット)での競争の中で培われたタフネス・・・私が米国というマーケットを長期的に見て信用するのは、これがあるからです。私なんぞ思いもよらないアイデアが次々と現れてきます。
クジラの出現に依存したり、ゾンビ企業の延命を図ったりしているマーケットとはわけが違いますな。
で、現状況をプロレスに例えると(関連記事:『サードマンの収入明細 (2016年2月)とヤング投資家K.の資産@28歳』)、凶器攻撃で痛めつけられた上に、ザ・シークのキャメル・クラッチをなんとか耐え忍んだテキサスはアマリロのザ・ファンクスのドリーが、スピニング・トゥ・ホールドを2回転くらいブッチャーにかけたところでロープ・ブレイクといった感じです。
テリーが暴走さえしなければ、今後はザ・ファンクス・ペースかと思います。でも資本主義はえてして暴走して自爆するんだな、これが。
上記日経新聞記事は、エネルギー問題の権威であるダニエル・ヤーギン氏(だれや、こいつ)のOPECは原油価格調整の役割を終え、市場が原油価格を決める時代になったとの指摘で締めくくられていましたが・・・某国の中央銀行は長期金利を決めるのは市場ではない、オレたちだとの決めゼリフを発したようで・・・どうなるのかな。
情報開示:特になし
サードマンの収入明細の履歴はこちら。
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