2016年5月23日月曜日

ターゲット(TGT)の2015年度

ここのところ、米国の連続増配等株式は軒並み高い株価で推移しています。日本の新興株式市場並みとまではいかないかもしれませんが、ちょっと資金がなだれ込んできているような印象があります。以前『アメリカ株式に投資する前に』で書いたような懸念があるのですが・・・米国での利上げが進めばガタガタっとくる覚悟はしておいたほうがよいかもしれぬ。とくに経営にレバレッジをかけている銘柄中心に。

そんななか一足先(?)にガタッときているターゲット(TGT)をレビューしてみます。


まずはRevenueの推移。
数値のソースはモーニングスターのサイト
ここ数年で起こったことと言えば、カナダ進出失敗・撤退とPharmacy/Clinic事業をCVS Health Corporation (CVS)に売却したことですね。そのせいなのかどうなのかわかりませんが、Operating Marginはよくなりつつあります。

財務3表。



数値はアニュアルレポートより
デジタルの販売チャンネルが30%増とのことですが、2015年度でSalesに占める割合は所詮3.4%に過ぎぬ。店舗は新規が15、閉鎖が13で、計1,792店。

キャッシュフローをつらつら見ると、カナダでブリザードに遭い、データ流出で叩かれた、散々な14年度に自社株買いを停止います。そして翌15年度にはCVSに事業売却で投資キャッシュフローがポジティブになっています。結果、キャッシュが増えていっていますね。


こうしてみると、少なくとも配当に関しては今後も心配なさそうな感じですが、いかがでしょうか。


最近のTGTの株価は急落しています。

Yahoo! Financeより
原因は、TGTのQ2のEPSの予想が、コンセンサスの$1.36に対し、$1.00-$1.20だからと思われます。

といってもね、Q1そのものの結果は悪くなく、去年度よりEPSは16%アップ、デジタルでのセールスは同23%アップ、力を入れている4つの分野(Style、Baby、Kids & Wellness)は好調で、子供服の新たなブランドもQ2に投入されるようです。


またSCMまわりも改善されていて、需要予測精度や流通センター網の見直しをした結果、欠品率が大幅に減少している模様です。


ただイースター(今年は3/27)以降、つまり4月から、どうやら売り上げが急速に鈍っているようであり、それで弱気になったマネジメント連中がEPSの予想を下げているようです。


なにやら西海岸は好調なものの、北東部(ボストンやNY、D.C.あたり)が足を引っ張っているらしい。


なにが起こっているんでしょうか。


絶対に参考にしてはならない私個人的な意見では、たとえマネジメントの理解が正しいとしても一時的なものであり、となれば株価的にはオーバーシュート状態で、タイムセール発生中と思うのですがいかがでしょう。もちろん長期保有前提での話ですが。


うーん、6月の定期獲得は、ターゲット(TGT)も候補に挙がってきましたね。


情報開示:この記事を書いている時点でTGT43株保有


補足情報:やはりホーム(住宅)関連製品は好調のようです。


Appendix


一株当たりの数値の推移

数値のソースはモーニングスターのサイト

配当性向の推移



数値のソースはモーニングスターのサイト
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