ところがそれは間違いだった。間違いだったと言えて嬉しいよ。自分の偏見と愚かさの新たな証に出会うのは、いつだっていい刺激だ。自分ではわかっているつもりの半分もわかっていないことを知るのはいいものさ。
ポール・オースター 『オラクル・ナイト』 柴田元幸・訳 新潮文庫もうすぐ生後11か月になるムスメを連れて、ヨメと私の実家に帰省するため列島を縦横断したのですが、いやはや大変でした。これまでは特急電車の中では、ビールやコーヒーを飲みながら、のんびり読書を愉しんでいたのですが・・・
初日の出は朝靄の彼方 |
せっかく読むのを楽しみにしていたオースターの『オラクル・ナイト』は半分も読めず、疲れはてて正月はヨメの実家で寝込んでいました。
刺激が強すぎましたな、こりゃ。
さて、2016年ですが、投資に当たり以下のことを意識していきたいと思います。
1. 引き続き世界のミドルクラスは増加する
米国での利上げや、資源価格の下落等で一時的に新興国の経済の停滞や株価が下落することはあるかと思います。
しかし長期的にみると確実に人々の生活水準は良くなっていくと信じています。その恩恵を取りこぼさないグローバルな企業の銘柄を押さえていきたいですね。
Consumer Stapleに属する銘柄が、あるいはタバコをめぐる冒険で書いた分野当たりが該当すると考えています。
ちなみに個人的には、次のブレイクアウト・ネーションはフィリピンだと睨んでいます。次期大統領次第。
2.平穏無事なうちにコモディティ関連銘柄を獲得する
原油やガス等、シェール革命のあおりをくって価格が下落しています。また穀物も、ここのところ豊作で価格が安いみたいです。それでその関連銘柄の株価が低調です。
ただし、容易に想像可能ですが、人口が増えるとこれらに対するニーズは高まります。また戦争や気象の変動で、一夜にして潮目が変わる可能性を秘めています。
晴れた日に傘の手入れをしておくに越したことはありません。
個人的には、エクソンモービル(XOM)、ヘルメリッチ&ペイン(HP)、ディアー(DE)が気になります。
3. 日本株式
なんの根拠もないのですが、さすがに円安が行き過ぎているんじゃないかなあと感じています。$1 = ¥120より円安が続くようであれば、もう少し積極的に日本の銘柄も狙っていきたい。1.+3.=日本たばこ産業とかいいかな。
米国以外のたばこの需要も押さえておきたいし。
でも円高になると、この銘柄、下落しそうだしなあ。
4. 強い米国経済の恩恵を受ける銘柄
あらゆる分野で今後も安定して強いのは米国と考えます。経済もしかり。株価もしかり。そこで米国内の内需拡大の恩恵をフルに受けそうな銘柄も、いまのうちに押さえておきたいですね。
今のところ連続増配等株式で気になるのは、ターゲット(TGT)、ホーム・ディーポ(HD)、ロウズ・カンパニーズ(LOW)といったところ。HDとLOWは遅きに失したかもしれんけど。
☆☆☆
話題は変わりますが、今年の日本経済で個人的に楽しみなのは、もし円高に振れた時にどれだけ海外からのビジターが減るのかというところですね。中国からの爆買い需要は別として。
これほど日本の文化(特に食文化)が外国人受けするとは思っていませんでした。私が米国に留学していた1990年初頭頃は、生の魚を食うなんてとんでもないという反応が、アジア諸国の人々も含めて、当然のごとく返ってきていたものです。
その当時、ラーメンなんて、海外の人は、ほとんどだれも知らなかったんじゃないかな。冷やされたコーヒー、それも缶入りなんて、なんじゃそれ、でしたからね。
一日本人として、日本のいろんな文化が海外で人気が出るのは嬉しいですが・・・
いま現在は、なんとなく例の「オ・モ・テ・ナ・シ」あたりから、かなり日本人自身が日本文化礼賛に走ってしまっているような気がして少々怖いのです。どれくらい日本文化は海外の固定ファンを獲得できたのでしょうか。
金の切れ目は縁の切れ目とばかり、円高になると、さーっと海外客の足が遠のいたりしないかな。逆にそのインパクトが少なければすごいですね。是非ともそのあたりは見届けてみたい。
☆☆☆
2015年のUSドルでの配当金は計2,405.49でした。今年はそれを元手にマコーミック(MKC)を追加獲得しました。上記でいうと1.を意識しています。
情報開示:このブログを書いている時点でMKC71株、XOM67株、HP50株保有
このブログでのMKCの記事はこちら。
【関連資料】世界の人口動態に関してはこちら。
【関連記事】2015年の配当再投資 -EMRの獲得-
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