これで30年連続です。
それで、いまさらながらちょっくら2014年度版のアニュアルレポートを読みました。あと配当、自社株、そして負債 その2 -『勝てるROE投資術』を読んで-の復習もかねて、気になる数値も確認です。これまでのMKCに関する記事はこちらにございます。
以前にも書きました通り、Packaged Spice & Herbでは22%のシェアを誇り一位、二位の競合他社のシェアの4倍の数字です。ConsumerとIndustrialの2つのセグメントに分かれていますが、これらを合わせたNet Salesを地域別にみると、Americasが65%、EMEAが22%、アジア・パシフィックが13%となっており、個人的には非常にComfortableな配分です。
左端にMKCの塩、右端は味の素、マニラのマカティにて |
カテゴリーサイズの成長は新興国の発展に負うところが大きいと思われますが、MKCは2014年度のNet salesの17%が新興国からです。2009年度は8%だったとのことで、このへんはしっかり押さえていますね。中国市場では2013年度にWuhan Asia Pacific Condimentsを買収しています。
もちろん先進国を中心とした健康志向にも対応すべく、グルテン・フリーやソルト・フリーの新製品も開発しているそうです。
ではRevenue。
数値のソースはモーニングスターのサイト |
歴史的にConsumer BusinessがSalesの60%、Operating Incomeの80%を占めているようです。それで2014年度はウォルマート(WMT)がセグメントの最大の顧客です。
一方のIndustrialは、ペプシコ(PEP)が最大顧客・・・ただ他にどういう企業が顧客にいるかちょっと気になる。FY15のQ3のスライドに
Further recovery in demand from quick service restaurants in China following weakness in 2014との記述があるんだけど、これってマクド(MCD)のことかなあ。であればMKC、ジャンクフード界隈とちょびっと相関性があるかもしれません。
で、儲けたお金の使い道はというと:
2014年度MKCのアニュアルレポートより |
では、ROEの推移を見てみましょう。過去5年間を比較的扱っている製品が似ていると思われるモンデリーズ(MDLZ)**、味の素(2802)と比較してみます。これ以下の表のMKCとMDLZの数値はモーニングスターのサイトから、2802は有価証券報告書から入手しています。
MKCは、ほかの2社をダブルスコア以上で引き離しております。なぜこんなに差がでているのでしょう?
広木隆さんが書かれた『勝てるROE投資術』(日本経済新聞出版社)によると、ROEは以下の3つの構成要素に分解してとらえることが一般的なようです。(三井住友アセットマネジメント株式会社の~日米欧の主要企業の財務指標の比較~によれば、デュポン分析とよばれる手法)。
- 売上高当期純利益率
- 総資産回転率
- 財務レバレッジ
ここでは両社ほとんど差がないですね。
次に1.をみます。純利益率を計算するのが面倒なので(私は相当ズボラである)、Operating Marginで比較。
ここで差がついています。
最後に2.のAsset turnoverの比較。ちなみに『勝てるROE投資術』では、
日本の上場企業の場合、製造業、非製造業とも総資産回転率は1回転弱であるとのことです。
大きく差が付きました。MDLZはあんまり資産が効率的に使われていないようです。なぜなのかは私は把握していませんが、結果は歴然。
というわけで、今後、似たような銘柄の選択の際、迷ったらROEの履歴がコンスタントに良いものを選ぶことにします。なぜなら、1)きちんと儲けており、2)資産を有効に使っている=うまく経営されている、ということを表しているからで、その結果、配当もあんまし心配なしと言えるんじゃないかと思うからです。
ただしROEの数値に大きなブレがあったり、同業他社に比べ良すぎたり悪すぎたりすれば原因を調べるためドリルダウンをする、というスタンスで行きたいと思います。
情報開示: この記事を書いている時点でMKC43株、WMT140株、MCD33株保有
** MDLZはYahoo FinanceでMKCの競合他社のリストに載っていました。
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