2015年9月19日土曜日

コルゲート・パルモリーブ(CL)にはミロの写真を

2015年9月上旬、某所、ドラフトルームにて。第3四半期の定期獲得の候補選択の会議。

サードマン(以下3rd): で、次の候補は?



E: えーと、コルゲート・パルモリーブ、ティッカーコードはCL。1806年創業で日用品を扱っている。セグメントは以下の通り4つ。2014年度のアニュアルレポートによると売上の比率も加えておく。

* オーラルケア:46%

* パースナルケア(石鹸やリンス等):21%
* ホームケア(食器の洗剤等):20%
* ペット・ニュートリション:13%

200か国以上で製品を販売している。まあ、なんのかんのいうより左の写真を見てくれ。フィリピンのスーパーでの歯磨きコーナーの光景だ。日本じゃ存在感あんまり無いけどな。


あとスカウトからのフィールドレポートはリンク先を見てくれ。


B: でた、Consumer Staples枠での真打候補。


3rd: 増配年数は?


E: 52年だ、文句なし。ずっと株価は高めだったけど、最近の調整を受けて下がってきているから獲得のチャンスかもしれん。


B: 人が最下層から抜け出して、最初に手にするのがコークやドーナッツだ。これらを飲んだり食ったりしたら歯を磨かんといかん。いったん歯を磨きだしたら、その習慣はそれこそ最貧困層に逆戻りしない限り続く。人々は生活に困ったら車を手放し、家具を処分するかもしれん。しかし歯ブラシを手放すのは最後だ。みんな資料を見てみろ。世界の人口は増え続ける。見逃す手は無いぞ。


3rd: K.のムスメにも歯が生えた(拍手)。だがな、俺はドーナツを食いすぎて、いま奥歯が痛んでいるんだ。歯磨きの話題は禁句だ。Revenueの経緯は?



ソースはモーニングスターのサイト
E: まあ、最近頭打ちではある。しかし見てくれ、2009年度を。あの金融危機による不況のダメージがほとんどない。

B: 守りは鉄壁だな、我らがThe 3rd Man's Fundに加えるにはうってつけなんじゃないか。


3rd: 肝心のキャッシュの動きはどうなんだ?



ソースはモーニングスターのサイト
E: 悪くない、全然悪くない。Capexが非常に低く済んでいる。製品が売れれば売れるだけキャッシュが懐に留まるはずだ。文句ないだろう。

3rd: 配当性向の推移は?

ソースはモーニングスターのサイト
E: 最近高めだが・・・ポジションが似たようなプロクター&ギャンブル(PG)よりはましだぜ。

3rd: そうだな、悪くなさそうだな。おい、ぽーる、いやに無関心だな。さては・・・キャッシュフローをウォーターフォールで見せてくれ。


P: どうぞ。

数値はアニュアルレポートより
3rd: Gosh! こいつも債券のジャグリングやってんじゃないか。

P: コカ・コーラ(KO)やジェニュイン・パーツ(GPC)と同じですね。


E: ・・・しかし、債券の発行と返済が多いからと言って、これといった悪影響は無いのでは・・・


3rd: いかに株価や業績が安定していようが、連続増配年数が長かろうが、俺はこれが好きじゃない。我らがポートフォリオにこれ以上債券ジャグラーを加えたくない。単に気に食わん。あえて数ある連続増配当銘柄からこれを選ぶ必要はない。


E: ということは?


B: ミロを貼っておこう (*)


情報開示: この記事を書いている時点でKO355株、GPC25株保有


(*) マイケル・ルイス 『マネー・ボール〔完全版〕』 中山 宥・訳 ハヤカワ ノンフィクション文庫 を参照されたし。


Appendix:BS



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