2015年6月21日日曜日

ネスレ、その圧倒的な存在感、ネスレ - 生活必需品ジャイアンツによるマニラ攻防戦 その6 -

Do you know where you are going to?
Do you like the things that the life is showing you?
作詞・作曲 Goffin Gerald / Masser Michael  唄 Jennfer Lopez
むかーし、映画館もゲームセンターもレコード屋も無く、FMラジオもNHKしか聴けなかった(!)片田舎に住んでいた高校生にとって、このネスカフェのTVCMはとても衝撃的なものでした。なんというか、よく言えば人生(将来)に対する憧憬、悪く言えば妄想をかきたてますね。


ネスレのビル、マカティにて
いずれにせよ、このCMは私にとってオールタイム・ベスト5に常時ランクインしています。なので、ネスレ関連のものを見ると、いまでも条件反射的にこのCMソングを口ずさんでしまいます。しょうがないですね、それほどインパクトがあったんですよ。

最近はTVを見ることがかなり少なくなってしまったので、ネスカフェの宣伝も目にすることがないのですが、あいかわらず素晴らしいCMを流しているのでしょうか?


フィリピンに滞在中、しょっちゅうこのCMソングが頭の中でかかっていました。もうなんというか、そこかしこにネスレの商品や看板が目に付いたし、とくにスーパーのなかでは、Devastatingという形容詞がぴったりくるような棚の占有率でした。

そのネスレ、スイスに本拠地があり、世界197か国でオペレーションを行っている、従業員33万9千人を擁する一大企業です。

断言できるのですが、アルプスの少女ハイジと並び、ある一定年齢以上の日本人に対し、スイスに対する過剰ともいえる憧れを植え付けたことに一役買っています。

扱っている製品を売上別にグラフにすると以下の通り。




2014年版アニュアルレポートより、訳がどれだけ正確かは不明
ペットケア(おそらくフード)もやってたんですね。それは知らなかった。お菓子のチョコはキットカットが有名ですね。

では、まず飲料(というかコーヒー)から見てみましょう。まずは高級スーパーRustan'sでの光景。


んで、次に庶民的スーパーのSM。

いやはや、この破壊力たるや、昨年末に観た映画『フューリー』にでてくるタイガー戦車(I型)なみですね。ながーい棚全部ネスレでしたぜ。

もちろん米国企業もやられっぱなしではありません。 必死にファイトバックしています。(いずれもRustan'sにて)

それにしても我らがJMスマッカー(SJM)のFolgersコーヒー、米国外で見るとそのとってもアメリカンな野暮ったさがひときわ目立ちますなあ。ちょっとはネスレの爪の垢でも飲んで洗練されてほしい。


加工食品や健康食品も同じような状況です。





ここでも米国企業が抵抗を試みています。
棚の一角で奮闘するケロッグ(K)のシリアル
NIDOはネスレのクリーミングパウダー、LactumはMead Johnson(MJN)の製品



こちらも片隅で頑張るペプシコ(PEP)のオートミール、Quaker
でも、なんというか、タイガー戦車を目の前にしたM4シャーマン戦車みたいなもんで、いまいち迫力がありません。
SMにて
ミロは懐かしいですね。私の遡れるだけさかのぼった一番古い記憶の一つに、ミロのCMを見て、母親に買ってっほしいと激しくねだったことが挙げられます。早生まれの私は、幼稚園のクラスの中では体が小さくて体力もおとり、その劣等感を克服するにはミロをのんで一発逆転するしかないと考えたのです。

幼少時から私はネスレのCMにやられてたんですね。そういえば「違いのわかる男」シリーズもインパクトありましたね。私はこのCMに流れている曲を是非ともJRの山手線の田端駅のテーマソングにしていただきたいと考えています。この曲の終わりの最後のターのところで電車の扉がしまったりするとサイコーなのではないかと思うのだけど…

閑話休題、ミロは海外の多くの地域では栄養補助食品の代名詞のようです。 

しかし本当に圧倒的な存在感ですね。それもそのはずフィリピンはネスレの国別売上第8位なのです。日本よりもインドよりも上なんですね。



2014年度アニュアルレポートより
どうやら比較的低所得な庶民にも手ごろな価格で栄養価の高い商品を提供する戦略が功を奏しているのかもしれません(ネタはネスレS.A.成長の秘密に迫るテレビ番組、2月26日放映)。

こういう市場を地道におさえていくと、将来ものすごい規模のマーケットを独占することになるんでしょうね。

They know where they're going to.
残念ながらネスレ、私が利用している証券会社では獲得することができません。うーん、ETFのKXIとかだと組み入れ銘柄の7%程度が(2015年6月18日時点)、UBSスイス株だと20%程度(2015年5月29日時点)がネスレのようですが…なんだかなあ、ザンネン。

情報開示: この記事を書いている時点でSJM22株保有

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