You see, you start out with a little bit of oil. Then you fry some garlic. Then you throw in some tomatoes, tomato paste, you fry it, make sure it doesn't stick. You get it to a boil. You shove in all your sausage and your meatballs...huh?... And a little bit of wine. And a little bit of sugar, and that's my trick.このシーンのクレメンザのうんちくを聞くとパスタを作りたくなります。 それにしてもばかでかいワインの容器ですな。米国でああいう入れ物に入ったワインが売ってあるのを初めて見たときは大笑いしました。米国留学中でもよくパスタを料理していましたが、そのときはPregoのパスタソースをベースにワインを注いだりしてゴッドファーザーな気分に浸っておりましたね。
映画『ゴッドファザー』より、ピータークレメンザのセリフ
帰国後、Pregoのソースを求めて近所のスーパーをはしごしましたが、発見できなくて愕然とした記憶があります。もう20年前の話ですが。
それでそのPregoのパスタソースを提供するキャンベルスープ・カンパニー(CPB)、先だってウォルマート(WMT)の店を訪れた際、キャンベルスープが山積みにされているのを見て懐かしくなってちょっと調べてみました。調べてみたら減配していたので、減配の本質シリーズ第2弾です。第一弾はこちら。
じつは私にとって米国の食べ物の象徴はバーガーではなく、このキャンベルスープなんですよね。留学中よく食べていました。若かりしあの頃は何を食ってもうまかった。
キャンベルスープの商品群@ウォルマート |
- U.S. Simple Meals: スープやパスタソース、ビーンズ(これが結構好きだった、私も御大バフェットの味覚のことをうんぬんカンヌン言えない)、Gravy(これもアメリカの味の象徴)等。
- Global Baking & Snacking: 米国リテールでのクッキーやクラッカー、冷凍食品。オーストラリアとアジアパシフィックでのArnott'sビスケット、全世界でKelsen cookies。
- International Simple Meals and Bevarages: カナダでのリテールビジネスとアジアパシフィック、ラテンアメリカ、中国でのSimple Meals(インスタント食品?)。
- U.S.Bevarages: V8ジュースやキャンベルトマトジュースの米国リテール。
- Bolthouse and Foodservice: Bolthouse Farmsのにんじん関連(カット野菜みたいなやつやジュース)・ジュースやサラダドレッシング、および北米でのスープや飲料、インスタント食品、Peppridge Farm製品の米国とカナダでの流通
14年度のNet Salesのセグメント比率は以下の通り。
ソースはアニュアルレポート |
長期目標として5-7%のEPS成長を掲げているCPB、カギとなる戦略については:
- ディナーソースとV8プロテインシェイク&バーでのイノベーション
- フレッシュ野菜パック製品分野でリーダー的存在になる
- アジア・ラテンアメリカに力を入れる
- コンビニやEコマース等の流通チャンネルを開拓する
Revenueの推移。
ソースはモーニングスターのサイト |
次にキャッシュフロー推移と一株当たりの指標。
ソースはモーニングスターのサイト |
配当も増配基調ですが、13年度で減配です。キャッシュフローのウォーターフォールチャートで確認。ちなみにいつもは営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの順でグラフを作っているのですが、それだと2013年度がいびつになるので、営業キャッシュフローのあとに借り入れというふうに特別に順位を変更しています。
あと、どうしても一部数字の計算が合わなかったのですが(その他の部分)、まあ大きな影響がないとみてつじつま合わせ的に修正しておりますのでご承知おきを。
数値はアニュアルレポートより、項目は適当にまとめています |
2013年は投資キャッシュフローの金額が突出しており、それを賄うため借入額も多いです。で、自社株買いは当然のこと、配当に回すキャッシュの余裕もなくなってしまったようです。
これは買収のコストですね。ここ最近積極的です。2012年にBolthouse Farmsを、2013年はPlumとKelsen Groupの買収を完了しています。
アニュアルレポートで強調されているように、新興国、とくにアジアと南米の需要を取りこぼすまいと力を入れているようで、Kelsen Group買収はとくに中国を意識しているようです。
私から言うと、クッキーとCPBのその他の製品は、あんまし相乗効果なさげなんだけど・・・流通チャンネルとかでアドバンテージがあるのかなあ。どちらかというとその他の製品のtasteはガラパゴス in Americasな感じで、あんまりその他地域で受けそうにないと思うのだが・・・
どちらかというとクッキーはJMスマッカー(SJM)との相性のほうがいいように思いますが、CPBの株価はこれらの買収を好感したのか2013年あたりから上昇しています。
Yahoo! Financeより |
数値はアニュアルレポートより、項目は適当にまとめています |
今回調べていて学んだことは配当性向のトレンドだけ見ていても、減配の可能性は察知できない時もあるということですね。2011年に就任したCEO、わりとアグレッシブな方なのかもしれません。いちれんの買収が将来にどうつながっていくのかは興味深いところです。
情報開示:この記事を書いている時点でWMT140株、SJM22株保有
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